【首都高】2026年10月1日から料金改定。普通車は20km走行で70円増、上限は2,130円に!
1kmあたりの料金を1割引き上げ。普通車は最大180円増、中型車以上は2027年6月30日まで据え置き首都高速道路(首都高)の通行料金が2026年10月1日午前0時から改定される。普通車は20km走行した場合、810円から880円となり、70円の値上げとなる。上限料金は1,950円から2,130円となり、軽・二輪と普通車は10月1日から新料金が適用される一方、 中型車・大型車・特大車は特別措置により、2027年6月30日まで現在の料金が据え置かれる。
首都高の料金は1kmあたり1割値上げ。普通車の上限は2,130円に
普通車の新料金は、1kmあたり32.472円。現行の29.52円から約3円、1割ほどの引き上げとなる。
一方で下限料金の300円と、上限料金を適用する距離55.0kmは現在と変わらない。この結果、普通車の上限料金は現行の1,950円から2,130円へ180円上がり、普通車の基本料金は300~2,130円に。全車種を合わせた平均改定率は8.1%となる。
首都高の普通車料金は20kmで70円増。最大180円の値上げ
普通車・ETC車では、利用距離によって最大180円の値上げとなる。上限料金が適用される三ツ沢接続〜三郷JCTは180円増(画像=首都高速道路)
普通車・ETC車の料金例は次の通り。
| 区間 | 料金距離 | 現行 | 改定後 |
| 川崎浮島JCT〜空港中央 | 4.2km | 300円 | 320円(+20円) |
| 京葉道接続〜錦糸町 | 7.9km | 420円 | 450円(+30円) |
| 中央道接続〜箱崎 | 18.8km | 780円 | 840円(+60円) |
| 川口JCT〜葛西 | 33.8km | 1,260円 | 1,370円(+110円) |
| 三ツ沢接続〜三郷JCT | 56.6km | 1,950円 | 2,130円(+180円) |
利用距離が短いほど値上げ幅は抑えられる。これは下限の300円を据え置いているためで、4.2kmの川崎浮島JCT〜空港中央は20円増の320円にとどまる一方、56.6kmの三ツ沢接続〜三郷JCTは180円増の2,130円まで上がる。
多くのドライバーが走る20km前後の距離では、料金は810円から880円へ70円の値上げとなる。首都高の利用実績(2024年11月利用分)を距離帯別に見ると、6〜12kmの利用が1日約236,000台と最も多く、全路線では1日あたり約106万台が通行している。
首都高の車種別料金。軽・二輪は1,740円、中型車以上は9か月据え置き
軽・二輪と普通車は2026年10月1日から新料金となる一方、中型車以上は2027年6月30日まで現行料金が据え置かれる(画像=首都高速道路)
車種区分ごとのETC車の基本料金は次のように変わる。
| 車種区分 | 現行 | 改定後 |
| 軽・二輪 | 280〜1,590円 | 280〜1,740円 |
| 普通車 | 300〜1,950円 | 300〜2,130円 |
| 中型車 | 330〜2,310円 | 330〜2,520円※ |
| 大型車 | 400〜3,110円 | 400〜3,410円※ |
| 特大車 | 550〜5,080円 | 550〜5,570円※ |
※中型車・大型車・特大車の改定後料金は2027年7月から適用
中型車以上は、道路運送事業における価格転嫁に向けた環境整備に伴う特別措置として、2026年10月から2027年6月30日までの9か月間、現行料金が据え置かれる。上限料金としては、中型車は2,310円、大型車は3,110円、特大車は5,080円がそのまま適用され、新料金へ切り替わるのは2027年7月1日からとなる。
これに対し、軽・二輪は普通車と同じく10月1日から料金が改定され、上限料金は1,590円から1,740円へ150円引き上げられる。なお、ETC無線通行以外で利用した場合は、原則として一部区間を除いてETCの上限料金が適用される。
首都高の割引は2031年3月末まで継続。都心流入割引の料金は変更
2026年9月末に期限を迎える予定だった大口・多頻度割引の拡充(最大45%)は、2031年3月31日まで期限が延びる。都心流入割引、都心流入・湾岸線誘導割引も同じく延長対象だ。深夜割引と環境ロードプライシングは、現行の内容がそのまま続く。
一方で、料金改定に伴い、都心流入割引の割引後の料金は変更となる。普通車の場合、湾岸線(川崎浮島〜大井)は790円、羽田線と渋谷線は650円、新宿線は680円、池袋線は970円、川口線は1,030円、三郷線は950円、小松川線は640円、大師は710円。都心流入・湾岸線誘導割引の適用後の額は1,030円。
中型車以上については、特別措置に伴い2030年7月から2031年3月末までの9か月間、大口・多頻度割引の割引率拡充が最大45%から最大25%に縮小される。
首都高を通らなくても値上げとなる区間も。圏央道経由などの料金が変更
八王子〜つくば中央では、首都高経由の料金改定に合わせ、圏央道経由なども3,710円から3,840円に引き上げられる(画像=首都高速道路)
首都圏では、利用するルートによって料金に大きな差が生じないよう、圏央道や外環を通る場合でも、首都高経由の料金を基準に料金を調整する仕組みが設けられて いる。この措置は料金改定後も続くが、首都高を通らない経路でも料金が上がる区間がある。
八王子〜つくば中央がその例だ。現行料金では、首都高経由の3,710円が最も安いため、圏央道経由でも圏央道・外環経由も3,710円となっている。10月1日以降は首都高経由が3,840円となるため、いずれも130円値上げとなる。
一方、圏央道経由のほうが安い区間では、首都高の料金改定による影響を受けないケースもある。厚木〜久喜は圏央道経由の3,330円が最も安く、改定後も変わらない。首都高経由を利用した場合は、3,720円から3,850円へ130円引き上げられる。
外環道を1JCT間のみ迂回した場合に直行経路と同じ料金になる「外環道迂回利用割引」と、外環千葉区間を迂回した場合の「千葉外環迂回利用割引」についても、割引後の料金が変更される。普通車では、三郷JCT〜都心環状線が880円から950円に、三郷JCT〜空港中央が1,400円から1,520円となる。
なお、中型車・大型車・特大車は特別措置の対象となるため、2027年6月30日までは現行料金が据え置かれる。改定後の料金が適用されるのは同年7月1日からとなる。
首都高値上げの背景に維持管理コストの上昇。約10年間で1.4倍に
今回の料金改定には、首都高の維持にかかる費用の増加が影響している。点検や補修などに必要な人件費や資材価格が上昇し、維持管理費はこの10年ほどで大きく増えた。 点検や補修、清掃といった日々の維持管理にかかる費用は、2014年の約775億円から2023年には約1,100億円へと約1.4倍に増加した。
照明のLED化や工事の集約などによるコスト縮減も進められてきたが、維持管理コストは上昇している。安全な道路サービスを継続するとともに、維持管理に携わる現場労働者への適正な待遇を確保するため、今回の料金改定が実施される。
首都高が「湾岸・横浜エリア周遊パス」を検討。土日祝は「周遊エリア」出入口が定額で乗り降り自由に
周遊対象エリアは湾岸線全域、晴海線、台場線、横浜地区を予定。NEXCOとの接続部は対象外となる(画像=首都高速道路)
あわせて、土日祝日に湾岸・横浜方面をクルマで巡る人向けの新サービスも検討されている。予定されている「湾岸・横浜エリア周遊パス」では、対象エリアまでの往復とエリア内の走行を定額で利用できる。
周遊対象エリアは湾岸線全域と晴海線、台場線、横浜地区で、NEXCOとの接続部は除かれる。対象日は土日祝日で、除外日も設定される予定だ。さらに、周遊エリア沿線の観光施設などと提携したセットプランの販売も検討されている。
具体的な実施時期と料金は現時点で決まっておらず、詳細は決定次第、首都高のウェブサイトなどで公表される予定だ。