秋田道に新区間4.5km! きみまち阪IC〜北秋田今泉ICが3月20日開通、事故多発の現道を回避へ
冬も安心の「トンネル3本区間」完成で、秋田県北の暮らしと交通が変わる2026年3月20日、秋田自動車道(秋田道)と一体のネットワークを形成する日本海沿岸東北自動車道の一部となる「二ツ井今泉道路」のうち、きみまち阪IC〜北秋田今泉IC間、約4.5kmが開通した。事故が多発していた国道7号のカーブ区間を回避するトンネル主体の新ルートが整備され、冬期の安全性向上や災害時の代替路確保などが期待されている。
二ツ井今泉道路とは? 日本海東北道を構成する重要区間
日本海沿岸東北自動車道(日本海東北道)は、東北地方の日本海側を南北に結ぶ広域道路ネットワークで、物流や観光、救急医療を支える重要な路線だ。
今回開通した「二ツ井今泉道路」は、その一部を構成する自動車専用道路で、能代市二ツ井町から北秋田市にかけて整備が進められてきた。一部区間が未開通のため、現状では高速道路ネットワークが分断された状態になっている。
この区間は、国道7号の事故多発区間を回避するバイパスとしての役割を担う。あわせて、災害時の代替ルートの確保や広域交通の信頼性向上にも寄与する重要な区間と位置づけられている。
開通区間はトンネル3本が連なるバイパス
今回開通したきみまち阪IC〜北秋田今泉IC間は4.5km。2014年度に着工した「二ツ井今泉道路」として整備が進められた区間で、日本海沿岸東北自動車道の一部を構成する道路として供用が開始された。仮称だったIC名も、小繋ICは「きみまち阪IC」、今泉ICは「北秋田今泉IC」と改称している。
この開通により、能代市二ツ井町から北秋田市にかけて、国道7号の山側に3本のトンネルからなる自動車専用道路が完成。開通区間の約半分をトンネルが占め、カーブの多い現道を回避した走行が可能となっている。なお、今回の開通で秋田県内の高速道路の計画延長(362km)に対する供用率は約94%(2026年3月末時点)に達した。
冬場の事故を減らす効果に期待
現道区間では冬期の正面衝突が複数発生しており、二ツ井今泉道路の整備により事故減少効果が期待されている(画像=東北地方整備局 能代河川国道事務所)
これまで現道の国道7号には事故危険箇所が3か所あり、通常期には交差点での追突、冬期にはカーブでの正面衝突が多く発生していた。積雪・凍結路面での事故が多い冬期は、死傷事故率が通常期と比べて約3割増加しており、安全対策が課題となっていた。
過去に整備された類似路線では、2016年・2018年の開通前後で、並行する国道7号の事故件数が約7割減少した実績がある。今回の開通でも、交差点部やカーブ区間における事故リスクの低減が期待されている。
国土交通省東北地方整備局能代河川国道事務所は、安全性向上のほか、秋田県北地域への企業立地・新規雇用の支援、災害時の代替ルート確保、迅速な救急搬送の支援といった効果を見込んでいる。国道7号は第1次緊急輸送道路に指定されているが、過去20年で12件の全面通行止めが発生しており、代替路としての役割も大きい。
二ツ井今泉道路の残る区間は1.4km、秋田道のネットワーク完成はいつ?
二ツ井今泉道路は、北秋田今泉IC〜蟹沢IC間1.4kmが未開通となっている。当初は既存の翔鷹大橋を活用する計画だったが、耐震性能の不足と橋の特殊構造による補強の困難さから、秋田道に新たな橋梁を並行整備する方針に変更されている。
本区間は、日本海東北道の整備の一環として、秋田県内の広域道路ネットワークの強化につながる区間と位置づけられている。
開通時期は未定だが、全線開通により途切れていた区間の解消が進み、日本海東北道のネットワーク強化が期待されている。
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