自然災害に即応するJAFの新部隊「JAF-FAST」が発足
発災から12時間以内の現地到着を目指す災害支援体制を強化JAFは2026年5月25日、東京都の日本自動車会館で、新たな災害対応チーム「JAF-FAST」の発足式を開催した。JAFは災害発生時に「JAFロードサービス特別支援隊」を組織し、各地から隊員が被災地に集まって急増するクルマの救援にあたっている。全国各地で頻発する自然災害を念頭に、緊急車両の通行確保や被災車両への対応でより迅速かつ的確な初動対応が求められる中、即応支援チームとして新設された。
災害発生から12時間以内の現地到着を目標とする即応部隊
会場でお披露目された、JAF-FASTの災害支援車
JAF-FASTのレッカー車も出発式に参加した
災害支援車には、災害現場で活動するための資機材が満載されている
「JAF-FAST」は、災害発生からおおむね12時間以内に現地へ到着し、被災状況の把握や実際に被災車両の救援を行う特別支援隊への引き継ぎを迅速に行うことが目的。従来の支援体制を補完し、よりスピーディかつ柔軟な災害対応を実現することで、JAFの災害支援能力の強化を図る。
JAF-FASTの隊員は、本部と各地方本部のロードサービス隊員から選抜され、出動命令から12時間以内に出動できる体制を整備。2026年5月時点で45人が登録されている。
全国から選抜された精鋭18名が発足式に参加
勢ぞろいしたJAF-FAST隊員と、あいさつする坂口JAF会長
発足式には、本部や地方本部から18人のJAF-FAST隊員が参加。式典では坂口正芳・JAF会長は「これまでのJAFロードサービス特別支援隊の活動から、JAF-FASTはJAFとして何をすべきかを第一の現場到着者として確認し、関係機関と協力して特別支援隊の方向性を決める大事な役割です。災害が起こった際は迅速に作業にかかれるよう、鍛錬してほしい」とあいさつ。
JAF-FAST発足の経緯を語る蓮花副会長
蓮花一己・JAF副会長は、「災害発生後に全国から通常のロードサービス業務を行っている隊員を集めて特別支援隊を結成するために一定の準備期間がかかり、やや即応性に欠けること、また緊急状況での装備が不足していることにより、救援活動に制約がかかる点がロードサービス特別支援隊の課題でした。」とJAF-FAST発足の経緯を説明した。
そのうえで、「JAF-FASTでは即応性を高め、災害時に必要な装備を追加しています。部隊は全国8か所のJAF地方本部の隊員から構成されており、将来的にはさらに部隊を増強していくことも検討しています」と、今後の展開について述べた。
出発式はほかにも、任命証・標章の授与、隊員による決意表明などが行われた。
機動力向上へ。JAF-FASTが挑む体制強化と今後の展望
出発式ではJAF-FAST隊員であることを示す、黄色い腕章も授与された
隊員は「JAF-FAST」と書かれた特別の制服を身に着けて作業を行う
災害発生直後の限られた時間のなかで、正確な情報収集と迅速な対応は、その後の支援活動全体の質を左右する。JAF-FASTはその“最前線”を担う存在として、大きな役割を担うことになる。今後は、訓練や実地対応を通じて運用体制を磨きながら、災害現場での機動力と対応力を向上させていくという。
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