【JAFユーザーテスト】夏の車内で起こるリスクを検証|自動車交通トピックス

日陰でも、エアコンをつけていても、油断は禁物。夏の車内で起こるリスクを検証

【JAFユーザーテスト】日陰駐車時の車内温度、エアコンをつけた車内での脱水リスクを紹介

炎天下に駐車した車の車内温度は、急激に上昇することが確認されている。では日陰に駐車した場合、車内温度はどう上がるのだろうか? 炎天下であっても、エアコンをつけてさえいればリスクはないと考えていいのだろうか? JAFは日陰に駐車した際の車内温度と、エアコンをつけた車内で起こりうる脱水リスクについて検証。その結果をJAFウェブサイトとJAF Mate誌(2026年夏号)で公開した。

目次

テスト実施日のコンディション

日時:2025年9月9日
場所:埼玉県戸田市内の立体駐車場
天候:晴れ時々曇り
最高気温:34℃(気象庁データより)

日なたと日陰で車内温度の上がり方はどう違う?

日なたと日陰に駐車した車のテスト環境を比較した写真

日なたの車内温度は直射日光の当たる屋上に駐車した車で、日陰の車内温度は日差しの遮られた屋内に駐車した車で計測した

炎天下と日陰に駐車した車の車内温度の違いを調べるため、立体駐車場の屋上(日なた)と屋内(日陰)にエンジンを切った状態で駐車。車内温度を比較した。

●車内温度の比較

日なたに駐車した運転席の車内温度は、エンジンを切ってから10分で9.2℃上昇して39.4℃に達し、90分後には53℃を記録した。一方、日陰に駐車した車でも、エンジンを切ってから10分で2.9℃上昇し29.2℃に、90分後には32.9℃まで上昇した。

エアコンの効いた車内でも脱水症状は起こる?

熱中症総合研究所所長の三宅康史氏によると、座席の位置や直射日光の有無によっては、エアコンを使用していても脱水症状を引き起こす可能性があるという。そこでエアコンをつけて日なたに駐車した車内において、1列目の乗員(体重57.1㎏)と3列目の乗員(体重71.4㎏)の体内から、50分でどれだけ水分が失われるのか検証した。

●1列目、3列目に座った人が失った水分量

今回のテストでは、適宜水分を摂取していたが、50分間で1列目の乗員から335g、3列目の乗員からは473gの水分が失われた。一般的に体重の2%の重量の水分が失われると脱水症状が現れ始めるとされるが、今回のテストではともに体重の0.6%前後の水分を失った。長時間のドライブではさらに多くなることが予想される。

また座席位置によるエアコンの効き方にも注目したい。エアコン始動後、1列目は10分ほどで25℃台まで下がったが、3列目は最後まで30℃を下回らず、最終的な温度差は約8℃だった。今回テスト車両では、3列目にエアコンの風が行き渡りにくかったことも影響した可能性があるが、後部座席に乗員がいる場合は適宜状況を確認したい。

車内温度に関する検証を動画でチェック!

詳しいテスト結果や動画は、JAFユーザーテスト資料編をチェック!

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