高温になりやすい車内にリチウムイオン電池を置くと熱暴走による出火の確率がアップ!?
気温が高まるゴールデンウイーク後半はスマホやモバイルバッテリーの車内放置に注意!スマートフォンやモバイルバッテリーなどリチウムイオン電池を搭載した電気機器は、いまや外出時の必需品で、車内でも使用するケースが多い。しかし、高温となる車内にリチウムイオン電池を搭載した機器を置いておくと出火する確率が高くなるので注意が必要だ。
高温になりやすい車内では発火のリスクが高まる
スマートフォンはなるべく車内に放置しないようにしよう。置いておく場合は高温にならない場所などに置いておこう
まもなくゴールデンウイーク。2025年からの後半は関東地方から西の太平洋岸の地域では、最高気温25℃を超える夏日が予想されている。これだけ外気温が高くなると、車内の温度は50℃近くになり、直射日光が当たりがちなダッシュボード上の温度はさらに高くなりやすい。
車内の温度が上昇する際に気をつけたいのが、リチウムイオンバッテリーを搭載した電子機器を車内に放置することだ。リチウムイオンバッテリーはスマートフォンやモバイルバッテリー、ノートパソコンなどに使用されている。
リチウムイオンバッテリーは、高温になると電池内部の化学反応が活発になり熱暴走を起こしやすくなる。その結果、発火や発煙のリスクが高くなる。
モバイルバッテリーからの出火が最も多い!
●製品用途別火災状況(2023年東京消防庁調べ)
リチウムイオン電池を搭載した製品では、モバイルバッテリーの出火が44件と圧倒的に多く、次いでスマートフォン(携帯電話機)が17件だった(2023年東京消防庁調べ)
東京消防庁が発表した「リチウムイオン電池搭載製品の火災発生状況」では、リチウムイオンバッテリー電池関連の火災は2023年が167件で、5年前(2018年)の82件から倍増となっている。また、同庁の2023年の「製品用途別の火災状況」では、モバイルバッテリーから出火した例が44件と最も多く、スマートフォンの17件が続いているが、ノートパソコンや携帯扇風機など非常に多岐に渡っているのが特徴だ。
しかも製品用途別の出火要因を見ると、いつも通り使用していたが出火したというケースが23.4%。落下などによる外部衝撃が10.8%、分解廃棄が9.6%となっている。また、出火要因が特定できないというケースは40.1%と非常に多い。
さらに出火前の製品の状況では、出荷前に何らかの異常があった製品から出火した火災は9.6%で、90%以上は特に異常なしだった。また、出火時の充電状況は充電中が49.1%。非充電中が38.9%。使用中が6%となっている。
モバイルバッテリーの発火については、こちらの動画もチェック!
自治体により処分方法も異なるので注意
リチウムイオン電池や電池を使用した製品の処分方法は自治体によって異なるので、居住地の自治体のルールを確認しておこう
したがって、エンジンを切ってい高温になった車内でリチウムイオンバッテリーを搭載したモバイルバッテリーやスマートフォンを充電するのは、熱暴走によって非常に出火しやすい状況と言えるので注意したい。くれぐれも直射日光の当たるダッシュボードなどにスマートフォンやモバイルバッテリーを放置しないように。
またリチウムイオン電池や小型扇風機など充電池を使用した製品は、正しい方法で廃棄しないと大きな事故につながる可能性が高く、実際リサイクル工場で発火事故も起きている。
捨て方は自治体によって所定の曜日に所定の方法で廃棄する場合や、地域にある拠点に回収ボックスを設置するなど異なっているので、住んでいる自治体のルールを確認して処分するようにしたい。
モバイルバッテリーの危険性に関する情報はこちらもチェック!
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