条件を見直すと保険料を75%以上も節約できる!?|自動車交通トピックス
文=萩原文博/消費生活アドバイザー=丸山晴美

自動車保険の節約術! 運転者条件&走行距離の見直しで75%以上の削減も可能!?

消費生活アドバイザーが教える自動車保険料を安くする節約法!

毎年の出費となる自動車保険料。実は、運転者の条件や走行距離を見直すだけで、保険料が75%以上も節約できる可能性があります。「年齢条件を変えるだけで半額に?」「走行距離を制限するとこんなにお得?」……消費生活アドバイザー・丸山晴美さんが、見直しのポイントを徹底解説! あなたも知らずに払いすぎていませんか?

目次

節約のポイントは年齢条件や走行距離の見直し!

任意保険の加入は必須とは言え、毎年支払うものなので上手に節約をしたいもの。任意保険は、適用範囲や補償内容、支払い方法などを見直すことで、安くすることができます。

保険料が高くなる理由としては、加入したばかりだったり過去に保険金を請求したことにより、ノンフリート等級が低いことが挙げられます。ノンフリート等級は1年間無事故なら、翌年の等級が上がっていき、徐々に保険料も割引されるので、事故を起こさないことが長期的に見ると節約になります。

また、使用目的、年齢条件、運転者の範囲といった運転者条件を見直すことで保険料が割引になるケースがあります。他にも、不要な補償に加入していないかもチェックしましょう。

クルマの走行距離メーター

現在の契約内容が走行距離無制限となっている場合、走行距離を年間7,000kmなどに見直すことで保険料がかなり安くなる

運転者の条件を変えるだけで保険料が大幅ダウン!

ここでは任意保険の条件を見直すと、保険料がどれくらい変わるのかを見てみましょう。下記のような加入条件で年間の保険料を算出してみると、21万3800円になります(ソニー損保での見積り例 保険料は保険会社によって異なります)。

●加入条件による保険料の一例
【車両】ホンダ・フリードハイブリッド(GT5)
【加入時期】2025年新車購入・新規保険加入
【使用目的】主に家庭用
【契約距離区分】無制限
【記名被保険者の年齢】54歳
【運転免許証の色】ブルー
【クルマを運転する人】限定しない
【クルマを運転する人の年齢条件】年齢問わず補償
【車両保険】なし
年間保険料:21万3800円

これから「クルマを運転する人の条件」を記名被保険者とその家族に限定。そして「クルマを運転する人の年齢条件」を26歳以上とすると、年間の保険料は5万910円になります。さらに「年間の走行距離(契約距離区分)」を無制限から7,000km以下にすると、3万5170円になり、約4~6分の1まで大幅なコスト削減ができます。

その他、車両保険も補償範囲の広い「一般型」から、単独事故の場合は補償されない「エコノミー型」への変更や、家族がゴールド免許の場合は、その家族を記名被保険者にすると保険料が抑えられることがあります。

ウェブサイトでの契約や早期契約による割引もある

さらに、加入方法や支払い方でも割引が受けられるケースもあります。例えばウェブサイトからの加入や保険証券が紙証券ではなく、電子化された「e証券」にすると500円割引されます。

また、保険会社が取り決める日までに早めに契約することで受けられる「早期契約割引」は、約1万〜2万円も割引される保険会社もあります。多くの保険会社は、保険料の支払いを「年払い」にすることで割引が受けられるほか、クレジットカードで支払うことで、所定のポイントが付与されるためお得です。保険料を安くしたいと考えている場合は、この機会に契約内容の見直しをしてみましょう。

丸山晴美

丸山晴美さんの顔写真

まるやま・はるみ ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー。22歳のときに節約に目覚め、26歳で住宅を購入した経験がメディアに取り上げられ、2001年に節約アドバイザーとして独立。『大人のおしゃれ手帖特別編集 年間100万円!がんばらなくても貯まるお金の習慣(宝島社/2025年3月10日発売)』など監修・著書多数。

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