モビリティショー2024国産メーカー出展内容|自動車交通トピックス
文=萩原文博

水素エンジンや次世代エネルギーなどに注目! モビリティショー2024の出展内容

カーボンニュートラル実現へ向けた最新技術が揃う

2024年10月15日に開幕する「Japan Mobility Show Bizweek 2024(ジャパン・モビリティショー・ビズウィーク2024)」。2024年はビジネスショーのため、オンラインでの登録が必要だが入場は無料。開催が目前に迫り、主要な国産自動車メーカーの出展内容が明らかになったので紹介しよう。

目次

トヨタでは水素を使用した次世代エネルギー車などを展示

トヨタは、マルチパスウェイでのカーボンニュートラル実現に向けて、カーボンニュートラルに関する技術を展示する。日本自動車工業会の合同ブースでは、2021年から国内外の耐久レースに参戦し、2023年からは燃料を液体水素に変更した「液体水素エンジンGRカローラ」を展示。

また、燃料電池車(FCEV)の開発で培った技術を活用し、これまで大型で持ち運びが困難だった水素タンクを人の手で運ぶことができるサイズに小型・軽量化した「ポータブル水素カートリッジ」を日本初公開。加えて中古の電動車用電池を蓄電システムに活用する「スイープ蓄電システム」も展示する。

トヨタが出展するポータブル水素カートリッジ

小型・軽量化により、人の手で運搬可能なータブル水素カートリッジ。クルマの燃料のほか専用の調理器具でも使用可能

耐久レースに参戦しているGRカローラ

水素エンジンを搭載し2021年から国内外の耐久レースに参戦しているGRカローラ。2024年はル・マン24時間レースにも参戦

日産は最新BEVのほか子育て支援ロボットも展示

日産はBEV(バッテリー式電気自動車)の日産アリアB9 e-4ORCEを展示。BEVを活用したエネルギーマネージメントサービスで、企業・自治体の課題解決をサポートする「ニッサンエナジーシェア」のほか、日産の車両データを活用し、ビジネスの効率化に貢献する法人向けサービスの「ニッサンビズコネクト エーピーアイ」、子供の車内置き去り事故を防止する新機能「マダイルヨ」を追加した子育て支援ロボット「イルヨ」を展示する。

日産の子育て支援ロボット「イルヨ」

子供の車内置き去り事故を防止する新機能「マダイルヨ」を追加した、子育て支援ロボット「イルヨ」。後部座席のチャイルドシートに設置した「イルヨ」と保護者のスマートフォンを無線で接続し、車内に子どもが残されているかどうかを確認できる

ホンダのブースでは未来の移動体験が可能

ホンダは、着座型で両手が自由に使えるハンズフリーパーソナルモビリティの「UNI-ONE」に、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)といったDXの視点を加えて新しい未来の移動体験を紹介。また、スマートフォンアプリと自転車に取り付ける電動アシストユニットで構成される「SmaChari」を出展。これは法規に準拠する出力制御により、様々なタイプの自転車を電動アシスト化・コネクテッド化することが可能となっている。

ホンダの出展ブースイメージ

ホンダのブースでは、着座姿勢で両手が自由に使えるパーソナルモビリティ「UNI-ONE」を使用した新たなモビリティでの移動を紹介。また、自転車を電動アシスト化・コネクテッド化できるサービス「SmaChari(スマチャリ)」も展示

マツダはバイオディーゼル車、スズキは水素燃料電池を出展

マツダは、日本自動車工場会の合同ブースに次世代バイオディーゼル燃料を使用する「マツダ CX-80 Biofuel車」や、次世代バイオ燃料の説明ディスプレイの展示を通じて、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを紹介。そしてマツダブースでは、3分の2スケールのロードスターを展示し、新しい仲間作りの場を展開する。

スズキは、開発中の水素燃料電池(FC)荷役運搬車や電動パーソナル/マルチユースモビリティ「SUZU-RIDE/SUZU-CARGO」を参考出品し、若者から高齢者まで誰もが安心して移動できる、移動に困らない社会の実現への取り組みを解説する。

マツダのバイオディーゼル「CX-80 Biofuel車」

マツダではカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みとして次世代バイオディーゼルの「CX-80 Biofuel車」の展示のほか、2/3スケールのロードスターも展示

スズキの水素燃料電池(FC)荷役運搬車

スズキのブースでは燃料電池を活用した荷役運搬車のほか、さまざまな提案を展示。また、新たなパーソナルモビリティを用いた、実証先や協働パートナーの募集も実施

トヨタやスバルのように、次世代エネルギーを「走る実験室」と呼ばれるサーキットで検証しているレーシングカーをはじめ、マツダの次世代バイオディーゼル燃料車など、アプローチは異なるが、カーボンニュートラル社会への実現に向けた各社の取り組みが体感できる。ぜひ、会場に足を運んでみよう。

Japan Mobility Show Bizweek 2024の詳細はこちら!

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