自動車交通トピックス

車に付けたいと思う運転支援機能の1位は「バックモニター」、でも過信は禁物!

バックモニターにも見えない「死角」があるので注意!

2024.01.18

文=津島 孝

2024.01.18

文=津島 孝

1年点検を受けると、だれにでもチャンス

車の運転に慣れてない人だけでなく、安全運転を目指すすべてのドライバーにとっても頼もしい「運転支援機能」。いまや事故を未然に防ぐ「予防安全」には欠かせないが、数ある機能や装備の中で最も必要とされているものは何か? 運転支援機能に関する意識調査の結果を見てみよう。

ユーザーが本当に求めている「運転支援機能」は?

運転支援機能とは、センサー付きのカメラやレーダーを搭載し、交通事故を未然に防ぐためにアクセルやブレーキを自動で操作する装置をはじめとする、さまざまな安全装置(装備)のこと。国土交通省が、新車を対象に2022年5月から「後退時車両直後確認装置」を、2023年9月から「車の前方全面を確認できる装置」の搭載を義務化したことで注目度が増している。

車線のはみ出しを防ぐ車線逸脱防止(レーンキープ・アシスト)や、適切な車間距離を保つ追従機能(アダプティブ・クルーズ・コントロール)など、いろいろな種類がある運転支援機能の中で、ユーザーが本当に求めている機能は何か? 駐車場やカーシェアリングなど交通インフラの総合プロデュース企業パーク24株式会社が、同社会員を対象に最新の意識調査を行った。

車に付けたい運転支援機能1位はバックモニター

調査によると、運転支援機能付きの車を「購入したい」と回答した人は全体の57%で、前回調査(2021年実施)より11ポイントの増加。「すでに保有している」も7ポイント増え、ユーザーの購入意欲が高まっていると推察できる結果になった。

「車に付けたい運転支援機能」の第1位は「バックモニター(バックカメラ)」で、回答者の80%が必要性を感じている。「保有している車に付いている」「駐車時に使ったことがある」の質問でもトップだった。人気の理由は、駐車やバックが苦手なドライバーが多いからだ。同社が2021年に実施したアンケートでも「最も苦手な運転技能はなんですか?」の問いに対し、「駐車」が29%、「バック」が26%で1位、2位を占めた。

運転支援機能付きの車を購入したいですか?(前回2021年との比較)

運転支援機能付きの車を購入したいですか? 回答棒グラフ

運転支援機能付きの車を購入したい、またはすでに保有していると回答した人は75%。2021年の調査よりも増加し、安全への意識が高まっているようだ(データ出典:パーク24株式会社)

将来車に付けたい運転支援機能(複数回答/n=3,051)

将来車に付けたい運転支援機能の回答棒グラフ

1位はバックモニターで80%。ちなみに「どのような機能が付いた車を保有していますか?」という質問でも1位はバックモニターで94%が保有済みだった(データ出典:パーク24株式会社)

バックモニターは頼りになる装備だが過信は禁物!

確かにバックモニターは後退時に役立つが、それだけで後方の安全を守れるのだろうか? JAFが実施したユーザーテスト 「バックカメラに死角はないか?」をもとに、バックモニターの有効性と注意点を確認してみよう。

テストでは、車両(ミニバン)後方にマネキンやパイロンを配置。バックモニターで見え方を確認すると、車体の真後ろに置いたものや真後ろで遠くにあるものがよく見える。背の低い子どもや三輪車も分かり、バックモニターの有効性が確かめられた。

反対に、車体近くや側方のものはバックモニターで見えないことがある。この死角は目視や各ミラーで補うほかなく、ドライバーはそれぞれを使い分けて後方を確認する必要があった。

バックモニターで見えるか見えないかのテスト風景

テスト車の周辺にパイロンやマネキンを置き(①~⑫)、見えるか否かをテスト

バックモニターのテスト結果画像

目視では確認できない低い位置の子供(①③④)は確認できたが、テスト車の左右真後ろに置いた⑤と⑦のパイロンは映っていない。また車両側方に設置した⑨~⑫のパイロンとマネキンも見えていない

バックモニターを見ながらの後退はゆっくり慎重に!

また、カメラを横切る歩行者や自転車に気づいたとしても、アクセルを踏んで車を後退させるとブレーキが間に合わず、衝突してしまう可能性がある。後退時は周囲の安全を十分に確認したうえで車をゆっくり進め、AT車の場合はクリープ現象を活用するほうが良いことも判明した。

便利で人気が高いバックモニターだが、思わぬ死角や危険は存在する。運転支援機能は、あくまでも運転を支援する装置。たとえ後方衝突防止や駐車支援などの機能を備えていても、過信は禁物と覚えておきたい。

バックカメラ越しにボールの存在に気づき、衝突回避できるかのテスト風景

テスト車が後退し始めたタイミングで、高さ80cmの傾斜台からボール(直径70cm)を転がし車両の後方を通過させた。バックモニターを見ていたドライバーがそれに気付き、車を停止できるかを確かめた。クリープでの後退では接触前に停止できたが、アクセルを踏んだ状態では停止することができず3回中2回接触する結果となった

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