千葉県内にも時速120km区間誕生。高速走行での注意点とは
東関東自動車道の四街道IC付近~成田JCT付近の規制速度が引き上げに2020年から始まった高速道路の最高速度規制の引き上げ。以降、時速120kmが最高速度となる区間が拡大しているが、今回千葉県でもその区間が誕生することになる。どの区間が引き上げの対象なのか、走行時はどんなことに注意すればいいのか合わせて解説する。
時速120kmへの引き上げはいつ?どこで?
2023年7月3日15時から、東関東自動車道(四街道IC付近~成田JCT付近、下図は概ねの位置)で、最高速度規制が時速120kmに引き上げられる。同区間では、21年末に最高速度が時速110kmに引き上げられていた。その後、千葉県警が事故の発生状況などを検証して今回の再引き上げとなった。
時速120kmで走っていい車は?
最高速度が引き上げられる車両は、大型・中型乗用自動車や中型貨物自動車、準中型自動車、普通自動車、125㏄超の自動二輪車である。大型トラックやトレーラーなど、大型貨物自動車や特定中型貨物自動車などの最高速度は時速80kmまま据え置かれる。
なお、開始日時は変更になる可能性がある。走行の際は現地の速度規制標識を確認しよう。
時速120kmで走るときの注意点
最高速度が引き上げられると、道路全体の交通の流れも速くなることが予想される。速度が速くなった場合の運転で特に気をつけたいのがブレーキ操作だ。
人が危険を認知して判断し、実際にブレーキが利き始めるまでの「空走距離」と、ブレーキが利き始めてから完全停止するまでの「制動距離」がある。通常の運転時の空走距離は1秒間といわれていて、この空走距離の分だけ車が止まるまでの距離は延びる。脇見をしていればもっと長くなる。ちなみにこの空走距離は速度に比例している。時速100kmで走っている車は1秒間におよそ27.8m進む。これが時速120kmになると33.3mになる。
前述した制動距離も、速度が高まるにつれて延びる。たとえば、時速100kmから40.0mで止まれる車の場合どうだろうか。時速120kmになると、止まるまでに57.6m必要だ。これに先ほどの空走距離を足すと、止まるまでの距離は時速100kmの場合67.8m、時速120kmになると90.9mと大幅に増える。ドライバーによっては「まったく止まらない」と感じるほどの差が出る。
最高速度が引き上げられたからといって、必ずしもその速度で走らなければならない、ということではない。速度に応じた運転感覚に慣れるまでは、より慎重に走行することが求められる。
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