首都高1号羽田線 下り線が「海側シフト」! 10月29日午前1時に更新ルートへ切替
老朽化した桟橋・埋立部区間を刷新、ドライバーは標識と走行位置に要注意首都高速道路株式会社は2025年10月29日午前1時から、高速1号羽田線の東品川桟橋から鮫洲埋立部までの約1.9km区間で、工事が完了した更新線へ下り線の走行ルートを切り替えると発表した。暫定的に使用されてきた下り線は役割を終え、利用者は海側へ移動した新ルートを走ることになる。
50年以上使われた“水際の高速” 老朽化で刷新へ
首都高リニューアルプロジェクトの一環として造り替える区間(画像=首都高速道路株式会社)
1960年代に建設された羽田線の東品川桟橋・鮫洲埋立部区間は、東京オリンピックとともに整備され、首都高を支えてきた。しかし海上という過酷な環境に加え、1日7万台の交通量によって劣化が進み、コンクリートの剥離や鉄筋腐食といった深刻な老朽化が確認されていた。これを受けて2016年から首都高リニューアルプロジェクトの一環として大規模な造り替え工事が進められてきた。
暫定下り線から本来のルートへ 海側シフトで標識の位置に注意
下り線は本来のルートへ(画像=首都高速道路株式会社)
工事は交通を確保しながら段階的に進められてきた。仮設のう回路を整備して上り線を移し、旧線を撤去。2020年に完成した更新上り線は、現在まで下り線として暫定的に使用している。つまり、今ドライバーが走っている下り線は「本来は上り線となる道路」だ。
2025年10月29日からは完成した更新下り線が開放され、下り線は本来のルートに戻る。新ルートは従来より海側に寄っているため、分岐や案内標識の位置が変わったように見える可能性がある。初めて走行する際は標識を確認し、スピードを抑えて運転しよう。
今後は上り線と大井JCTを切替へ! 全体完成は2030年度予定
今回の下り線切替完了後は、暫定的に下り線として使われてきた更新上り線を本来の役割に戻す準備が進む。続いて、大井ジャンクション接続部の切替も予定されている。工事に伴い、2026年春頃の土日に通行止めが実施される見込み(天候次第では日程が変更されることも)である。羽田線更新事業全体の完成は2030年度を目標としており、それまで段階的な切替と工事が継続される。耐久性と安全性を高める更新工事により、今後も首都圏の交通を支える基盤が整備されていく。
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