視界不良は事故のもと! フロントガラスの拭きムラ・汚れの原因&ワイパー交換のベストタイミングとは?
ドライバーの視界はガラス越し、安全な運転に欠かせないワイパーの能力雨や雪の日、夜間、冬の寒い朝など、「ワイパーの拭きムラや汚れ残り」のせいで運転中の視界が確保できずにヒヤッとしたことありませんか?
その9割が視覚情報に基づいていると言われている、クルマの運転。フロントガラスがきれいに拭き取れず、拭きムラや汚れが残っていると安全運転にとって大問題!
安全運転のための視覚情報の確保は、ワイパーの性能次第とも言えます。フロントガラスの拭きムラや汚れの原因を理解するとともに、ワイパー交換のベストなタイミングを知っておきましょう!
冬はワイパーにとって過酷な季節!?
この冬、大陸から寒気が何度も押し寄せ、日本列島の各地では雪の被害に見舞われました。
雪に降られたのに、クルマのワイパーを立てておかなかったせいで、雪の重みでワイパーブレードやワイパーアームが傷んだり、ワイパーゴムが凍結したガラス面に張り付いたりして、慌てたなんてことがありませんでしたか?雪や寒さは、ワイパーに思わぬダメージを与えることがよくあります。
たとえば雪は降らなくても、氷点下近くになる寒い朝など、フロントガラス表面が凍りついてしまうことがありますが、そのままワイパーを作動させるとワイパーゴムが傷む上、その傷んだワイパーゴムはガラス面に傷までつけてしまう可能性もあります。思いのほか、冬はワイパーにとって過酷な季節なんです。
視覚情報頼りのクルマの運転、安全走行はワイパー次第!?
良好な前方視界はフロントガラスのコンディション次第。ワイパーが果たす役割は大きい
クルマの運転は、一般的に90%が視覚情報に基づいていると言われています。ドライバーはほとんど見ることだけを頼りに運転しています。
安全な運転のためには、視覚情報をどこまで確保できるかがカギになります。フロントガラス(リアガラスもですが)に関していえば、そのカギになるのが実は「ワイパー」。
運転するときは常時ガラス越しに視覚情報を取り込んでいるので、ガラス面のコンディションはドライバーにとって重要な問題です。
フロントガラスに汚れが付着していたり、雨や雪でクリアな視界が確保できていなかったりすると安全運転に支障を来します。
ワイパーの役目は、そんなガラス面に付着した汚れや雨や雪を取り除くこと。ガラス面をどれだけスパッときれいに拭き取れるかが求められます。だからワイパーは「重要保安部品」に指定されているわけですね。
そんな重要な役目を担うワイパーですが、意外となおざりにされがち。雨や雪の日以外はあまり出番が回ってこないこともあってか、その重要性を忘れがち。
たとえば夜間に急な大雨に降られて、慌ててワイパーを作動すると不快な音や振動が発生したり、ワイパーの能力が追い付かず、拭き残しや水のにじみなどが残ったりして、「視界不良で運転するのが怖い」と感じることがあります。
そんな時、ワイパーの重要性に気づいて、「ワイパーを交換しておくべきだった」となるのですが、それでは遅い。事故につながる危険性も高まってしまいます。
見逃さないで!ワイパーの交換時期
スジ状の跡が残る
作動中にビビリ音がする
拭きむらができる
水のにじみが残る
ワイパーは消耗品です。一般的に、直接ガラス面と接する「ワイパーゴムは、半年~1年ごと」、そのゴムを支える「ワイパーブレード(金具)は、1~2年ごと」の交換が目安になります。
ただし以下のような症状が出たら別、速やかにワイパーを交換することをお勧めします。
- スジ状の跡が残る
- ワイパーの作動中にビビリ音がする
- 拭きムラやにじみが出る
- フレームのさびやがたつきがある
ワイパー作動時に出る上記のような症状は、ワイパーゴムやワイパーブレードが劣化して本来の性能が発揮できなくなっていることの現れです。
ワイパーはガラス面についた雨水や汚れを拭き取る部品です。その際、表面の余分な水分を拭い取りながら均一な水の膜をつくります。均一な水の膜によって、光の余計な屈折をなくし、クリアな視界が確保できるという仕組みです。
そんな繊細な役目を担うワイパーですが、「車外」という過酷な環境が影響を与えます。
ワイパーのゴム部分は、紫外線、外気温、汚れや油分などの外的要因によって劣化が進みます。
中でも日光に含まれる紫外線はゴムが硬化する原因となります。紫外線にさらされ続けることで硬くなったワイパーゴムはきれいに拭き取りが行えないだけでなく、作動時にワイパーブレードやアーム部分にも余計な負荷をかけ、ワイパーの性能が低下します。
雨をはじく被膜を作り、視界を確保するワイパーがある!?
ワイパーを作動させるだけで簡単にフロントガラス面に撥水効果をもたらすワイパー。雨の日には雨粒をはじいてくれるので良好な視界を得られる
フロントガラスに付着した雨粒をゴム製のブレードで拭い取るというワイパーの仕組み自体は、120年以上前のワイパーの発明当時から現在まで基本的に変わっていません。
しかしワイパー部品である、ワイパーゴム、ワイパーブレードの技術はともに着実に進歩しています。
最近では、ワイパーを作動することでガラス面に撥水する被膜を作り、雨粒をはじきクリアな視界を確保できる製品も出てきています。
クルマでのお出かけが増える春シーズンを迎えます。「ウチのクルマのワイパーっていつ部品交換したんだっけ?」なんて発言、マイカーのオーナーの間では割とあるあるですが、ワイパーは「重要保安部品」です。
ワイパーを自分で交換してみよう
フロントガラスの拭き残しや汚れがきれいに拭き取れないなど、ワイパーの能力に少しでも不安を感じるようになったら、速やかにワイパー部品の交換を検討してください。
ワイパーゴムやワイパーブレードの交換作業そのものは、比較的簡単に行えます。交換したことのない方は、一度トライすることをお勧めします。
・まずは自分のクルマに適合するワイパーのサイズが販売されているかを確認することから!
適合するワイパーが見つかったら、次は交換作業です。
以下でそれぞれの交換方法を確認してみましょう。
・ワイパーゴムの交換方法は!
・ワイパーブレードの交換方法は!
ワイパーが十分にその性能を発揮して、クリアな視界を確保することで、ドライバーは安全に運転できるのです。
クルマに乗るときは、ワイパーの状態を気にかけてくださいね。
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