重大事故の引き金に!?「定期点検整備」を疎かにしていませんか?
広告:一般社団法人日本自動車整備振興会連合会

重大事故の引き金に!?「定期点検整備」を疎かにしていませんか?

いつもでも快適なカーライフを楽しむために欠かせない点検・整備【第4回】
目次

道路運送車両法でクルマのユーザーに義務付けられている点検整備には、
ユーザーが行う日常点検の他に、整備工場などに依頼して実施する定期点検整備があります。
日常点検と定期点検整備の違いは、日常点検はユーザー自らが日頃から行う簡単な点検であるのに対し、定期点検整備は1年または2年と一定間隔で整備工場等にて実施する点検です。
定期点検整備は、その名のとおり一定の期間ごとに行う点検であり、リフトアップした状態で確認したり、専用の工具を使用して確認したりして、見つかった不具合箇所などの整備を行うため、ユーザー本人が行うことは困難と言えます。

定期点検整備ってどんなことをするの?

クルマの部品は走行を重ねるにつれて、消耗や劣化が進んでいきます。
エンジンオイルやブレーキ液のような油脂類も、使用を続けることで劣化していきます。
そのまま放置しておくと、不具合や重大な故障の原因となる可能性があります。
安全・快適にクルマを使うためには、定期的に点検を行うことが不可欠です。

点検している写真

そのために道路運送車両法で定められているのが定期点検整備です。
ユーザー本人が行う日常点検に比べて、高度な知識や技術が必要になるので、国の認証を受けた整備工場で確実に実施するようにしましょう。
実施時期は、自家用乗用車の場合1年ごととなっており、車検と車検の間の年に行う1年点検と、車検のタイミングに併せて行う2年点検があります。
定期点検整備の点検項目は自家用乗用車の場合、1年点検は29項目、2年点検では31項目が加わり、合わせて全60項目の点検を行います。
具体的には、ステアリング装置やサスペンション取り付け部・連結部のがた、ブレーキディスクの摩耗や損傷、エンジン冷却装置からの水漏れ、スパークプラグの状態、ホイールナットおよびボルトの緩みなどをチェックします。
ただし車両の使用状況や装備などによって、別途点検が必要な場合もあります。
ちなみに車検と定期点検整備とでは、車検が安全基準や環境基準にその時点で適合しているかどうかを検査するのに対し、定期点検整備は不具合やトラブルを防止し、クルマの性能を維持するための予防整備であり、安全性を確保するものであるという違いがあります。

電子制御装置への対応も万全

近年はエンジンをはじめ、ステアリングのパワーアシストや衝突被害軽減ブレーキなど、電子制御されているクルマが数多く存在します。
こうした装置が確実に機能する状態であることを確認するための点検項目として、車載式故障診断装置(OBD)の診断の結果を点検する、いわゆる「OBD点検」が令和3年10月に義務づけられました。

OBD点検している写真

対象となるのは「原動機、制動装置、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバッグ(かじ取り装置ならびに車枠および車体に備えるものに限る)、衝突被害軽減制動制御装置、自動命令型操舵機能および自動運行装置」と定められています。
OBDが記録している電子制御装置の診断結果を、スキャンツールという診断機を使って点検することとなります。
整備工場は、こうした時代の流れに対応し、スキャンツールを有効に活用して電子制御装置の診断を行い、的確なアドバイスや修理を行っています。
不具合を感じたり、クルマの状態をチェックしたい場合は、お近くの整備工場で点検してもらうのが良いでしょう。

丸いステッカーが点検整備済みの証

定期点検整備の内容は、点検整備記録簿(メンテナンスノート)に記録されます。
記録簿はクルマに備えつけることになっていて、保存期間は自家用乗用車の場合で2年です。
皆さんのクルマにも備え付けてあると思いますのでチェックしてみましょう。

点検記録簿

定期点検整備を実施したクルマには、フロントガラスの助手席側上部に丸型の「点検整備済みステッカー」が貼付されます。
次回の定期点検整備の実施時期がフロントガラスの外から見てもわかるように表示されています。
また、裏面には定期点検整備を実施した整備工場や次回実施時期などが記載されているので、次回実施時期が近付いたら、定期点検整備の実施について行きつけの整備工場に相談しましょう。

一方、「検査標章」と呼ばれる四角いステッカーがフロントガラスに貼付されていますが、これは自動車検査証の有効期間(車検期間)を示すものです。
検査標章を貼付していないクルマは、道路運送車両法の違反となることから、道路を走ることができません。
貼付位置が2023年(令和5年)7月3日から、「前方かつ運転者席から見易い位置」とされており、運転者席側上部に変更されているので、あなたのクルマの検査標章の貼付位置も変わっているかも。確認してみてくださいね。

なお、前回車検時の定期点検整備の実施状況等をユーザーが確認できるよう、自動車検査証(以下車検証)の備考欄に、点検整備実施状況などの記載をされるようになっています。
定期点検整備を実施している場合は「点検整備記録簿記載あり」、点検整備の実施が確認できなかった場合は「点検整備記録簿記載なし」と記載してあります。
電子車検証に切り替わっている場合には、車検証閲覧アプリで電子車検証のICタグを読み取ると見ることができる情報の備考欄を確認することになります。
もし車検証に「点検整備記録簿記載なし」と書かれていたら、前回の車検の際に定期点検整備が行われていなかった、ということになるので、整備工場に定期点検整備の相談をするようにしましょう。

長期間使用しているクルマのための点検整備

クルマを大切にして、長い間乗り続ける人もいます。
長期間使用したクルマは、ユーザーが気付かないうちに、部品が摩耗・劣化していることもあり、そのまま使用し続けると、走行性能や安全性が落ちたり、環境への悪影響となったり、突然重度の故障が発生し、修理・交換のために多額の出府が必要になる可能性もあります。
このようなリスクを回避するため、 自動車整備業界では、長期使用車両のための点検整備推奨項目を提案しています。
長期使用車両に多く見られる不具合発生率の高い箇所を中心に、項目を設定しているので、整備工場から推奨項目の提案・説明を受けることがあるかもしれません。
その際には、トラブル防止やリスク回避のためにも検討してみてはいかがでしょうか。

自動車の定期点検整備は法律で決められたものであり、点検項目や実施時期などが定められてます。
マイカーの安心・安全のためにも、「クルマの健康診断」である定期点検整備を、適切な時期に欠かさず行うようにしましょう。

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