夏は紫外線対策だけじゃ不十分!? カーフィルムで近赤外線も対策して車内温度を快適に!
WINCOSカーフィルムで真夏の車内温度対策真夏の車内は危険がいっぱい! 35℃を超える猛暑日の屋外にクルマを止めておくと、車内温度は1時間もたたずに50℃を超える危険な状態に……。そんな暑さ対策に有効なのが、クルマのウインドーに貼るカーフィルムです。ここではカーフィルムの大手企業であるリンテック株式会社に、WINCOS(ウインコス)カーフィルムの性能と効果について伺いました。
記録的な猛暑が続きクルマの暑さ対策も欠かせない…
各地で記録的な猛暑が続いています。温暖化の影響で外出する際には、暑さや紫外線対策が欠かせない時代になってきました。ハンズフリーファンやネッククーラー、日傘といったさまざまなグッズで対策をしているという人も多いのではないでしょうか。その点、エアコンが効いた中で移動できるクルマに乗っていると、あまり暑さや紫外線対策の必要性を感じないかもしれません。でも実は、車内にいても熱中症のリスクはあり、日焼けをしてしまうこともあるので、注意が必要です。
外気温35℃の屋外では1時間もたたずに車内は50℃以上に!
JAFが行ったユーザーテスト
では、外気温35℃の晴れた屋外にミニバンを止めておくと、サンシェードや窓開けなどの対策をしていなければ、黒いボディーカラーのミニバンなら1時間もたたずに車内温度は50℃を超え、対策をしていても3時間後には50℃に達するという結果が出ています。その状態からエアコンをかけて車内温度を下げようとしても、快適な温度に達するには時間がかかり、熱中症のリスクが高まるかもしれません。エアコンがフル稼働状態になり、燃費にも影響しそうです。
また、エアコンが効いた車内にいても、直射日光に当たり続けていると脱水症状になることもあるという専門家の意見もあります。実際に、後席に子供を乗せていると、直射日光が当たっていることに気が付かず、暑い暑いと言われてハッとすることがあり、なにか対策をしなければと感じていました。
体温調節機能が未発達の子供を乗せることが多いなら、暑さ対策は必須。真夏の車内はあっという間に熱中症指数「警戒レベル」に達するので要注意
外気温35℃の真夏の炎天下に、さまざまな暑さ対策を施した車両を止め車内温度の変化を計測。結果はエアコン作動車以外の車内平均温度が軒並み40℃を超えた(下表A)
テストではオープンカーからUVカットガラス装着車で各席の紫外線強度を測定したところ、車種によりかなりの差があることがわかった(下表B)
●表A/サンシェード装着や窓開けなどの対策で車内温度の上昇は防げる?(JAFユーザーテストより)
車内最高温度 | 車内平均温度 | ダッシュボード最高温度 | |
対策なし(黒) | 57℃ | 51℃ | 79℃ |
対策なし(白) | 52℃ | 47℃ | 74℃ |
サンシェード装着 | 50℃ | 45℃ | 52℃ |
窓開け(3cm) | 45℃ | 42℃ | 75℃ |
エアコン作動 | 27℃ | 26℃ | 61℃ |
さらに、車内にいれば日焼けはしないのかを検証したJAFユーザーテスト では、運転席側の窓ガラスがUVカットガラスでも紫外線強度は275μW/㎠と高く、UVカットなしのクリアガラスでは1044μW/㎠にも達するという結果に。確かに、ほぼ毎日運転する私自身、日焼け止めを塗っていてもなぜか右腕の肌の色が黒くなっていくように感じていました。これは運転席側の窓に近いほうが、紫外線を浴びているからだということでしょう。
●表B/各車のガラス別紫外線強度テストの結果(JAFユーザーテストより)
紫外線対策のほか、快適な車内温度には近赤外線対策が重要
こうした車内での暑さや紫外線への対策には、カーフィルムの使用が有効だと聞いて以前から興味を持っていました。近年の新型車では、UVカットガラスを装備する車種が増えていますが、近赤外線はジリジリとした暑さを感じる原因にもなっていて、車内の温度上昇を防ぐには近赤外線から守ることが重要とのこと。そうした効果の“本当のところ”はどうなのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、高機能なカーフィルム「WINCOS」を開発したリンテック株式会社の担当者、渡辺さんにお話を伺いました。
──カーフィルムを貼ることで、どんな効果が期待できますか?
渡辺:WINCOSカーフィルムは、主に「遮熱」「UVカット」「ガラス飛散防止」「プライバシー保護」の4つの機能を持っています。プレミアムシリーズとスタンダードシリーズがあり、どちらも色の濃さや性能が異なる種類を用意しています。プレミアムシリーズは、紫外線を99%以上カットする機能はもちろん、暑さの原因となる近赤外線を90%以上カットしますので、とくに遮熱効果が期待できます。スタンダードシリーズには、フロントガラスへの施工も推奨できる高い透明性を保ちながら、紫外線カット機能だけでなく、近赤外線から守る機能を備えた、汎用性の高い製品もラインアップしております。
リンテック株式会社の渡辺さん(写真左)に、WINCOSカーフィルムの「遮熱」「UVカット」「ガラス飛散防止」「プライバシー保護」の4つの機能について説明してもらいました。WINCOSのカーフィルムは、業界トップクラスの可視光線透過率89%を実現した製品や、紫外線99%以上カットに加え近赤外線を90%以上カットするプレミアムシリーズなど、用途や機能によりさまざまなタイプが選べるとのこと
──カーフィルムの遮熱効果を体感することはできますか?
渡辺:WINCOSカーフィルムの遮熱効果を体感していただくために、「遮熱体感器」をご用意してあります。簡易的な装置ではありますが、カーフィルムの効果を実感していただけると思います。
渡辺さんからの説明を受けて、遮熱体感器に両手を入れてみると、その違いにビックリ! WINCOSのカーフィルムを貼ってあるほうは熱さをほぼ感じず、貼っていないほうはジリジリと熱い。フィルム一枚でこれだけの差があるとは、正直思っていませんでした。この効果を体験したら、貼らないという選択肢はなくなりますね。
WINCOSのカーフィルムでどれだけ遮熱できるのかを体感できる「遮熱体感器」なるもので、その違いをいざ体感。両手を同時に装置に入れると、その違いにビックリ! カーフィルムを貼ってあるほうは、すごく熱さを防いでくれていて、熱さをほぼ感じませんでした
リンテック株式会社の検証では、WINCOSカーフィルムを貼ったクルマのほうがエアコンの効きが早く、車内温度が早く低下するため省エネ効果も期待できるとのこと
──美容に気を使う人はとくに気になる、紫外線カット効果は?
渡辺:WINCOSカーフィルムは、色の濃さ薄さにかかわらず、すべての製品において紫外線カット率99%以上を達成しています。肌の日焼けやシミ・シワなどの原因となる紫外線は目に見えないので、女性や肌の弱いお子さまなどは知らずに浴びているという不安があると思うのですが、WINCOSカーフィルムを貼っていただければその不安を安心感に変えて、快適に車内で過ごしていただくことができると思います。
──そのほか、WINCOSカーフィルムの特徴を教えてください
渡辺:フィルム表面に耐摩耗性の高いハードコートを施していますので、施工やお掃除の際にフィルム表面に傷が付きにくくなっています。また、耐候性にも優れていますので、経年での変色やめくれなどが極めて少なく、長期間お使いいただけるのも特徴です。
遮熱性が高く暑さ対策に効果的なWINCOSカーフィルム
車内でエアコンをかけていても熱中症などのリスクがあるということで、あらためて暑さ対策の必要性と、日焼けをしたくない人は紫外線だけでなく近赤外線にも注意をしなければいけないことを実感しました。その対策として、WINCOSカーフィルムを貼るのは効果的と言えるのではないでしょうか。施工は新車購入時にディーラーで申し込みをするのが最もスムーズな方法ですが、購入してからでも近くのディーラーに直接問い合わせて、「WINCOSカーフィルム」の取り扱いがあるところで施工をお願いすることができます。料金は車種によって変動しますが、リア3面で5〜8万円ほどとなっています(編集部調べ)。
まだまだ続きそうな暑い季節。車内での暑さや紫外線から乗員をしっかりガードしてくれるWINCOSカーフィルムで、安全・快適なドライブを楽しみたいですね。
日焼けを防ぐ紫外線対策ばかりを気にしていましたが、夏の暑さ対策には近赤外線から守ることも重要なんですね。特に子供や高齢者を乗せる機会が多い人は、車内での熱中症対策のためにもWINCOSのカーフィルムを検討してみてはいかがですか?
- フロント・運転席・助手席の3か所は可視光線透過率に注意!
カーフィルムを使用する際の注意点として、車検に関する規定があります。フロントガラスと運転席・助手席のドアガラスは、道路運送車両の保安基準によって可視光線の透過率が70%を下回らないことと定められています。ガラス自体の透過率によっても異なるため、カーフィルムを貼った後に可視光線の透過率が70%以下にならないよう注意しましょう。
- まるも亜希子
まるも・あきこ 「クルマのある毎日のリアル」をイチ生活者の視点から、TV、YouTube、ラジオ、雑誌、Webなどさまざまなメディアで届けるカーライフ・ジャーナリスト。トークショーやイベントのMCも務め、フレンドリーなキャラがトレードマークで「業界の笑い袋」の異名をとる。女性ドライバーをはじめ運転しない人にも伝わりやすい「今日からできる交通安全」をテーマに、交通安全応援ユニット「OKISHU」(オキシュー)として、イベント等の企画・プロデュース・実演をこなしている。