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街乗りから旅まで! 免許取得が容易で維持費も安い気軽な原付二種バイクを満喫!

充実のラインナップがそろう魅惑の原付二種(排気量50cc超〜125cc以下)。普通免許があれば小型限定の普通二輪免許取得は教習所で最短2日!

2024.06.06

文=高橋剛 / 写真=星野耕作 / 構成=高橋祐介

2024.06.06

文=高橋剛 / 写真=星野耕作 / 構成=高橋祐介

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1年点検を受けると、だれにでもチャンス

今、カラフルなナンバーのバイクがアツい! 特徴的なピンクとイエローのナンバーを付けたバイクは、排気量50cc超125cc以下の原付二種。軽量コンパクトだから扱いやすく、維持費が安く、豊富なラインナップから選ぶ楽しさもあるという、ホットなカテゴリーだ。お気軽ながら本格的なバイクライフを楽しめる原付二種を、徹底掘り下げする。

※原付二種は「道路運送車両法」上の分類で、「道路交通法」では普通自動二輪車に該当する。このため、運転するためには普通二輪の小型限定免許が必要。

シンプルだからこそ、バイク本来の魅力を堪能できる

ホンダ・モンキーでの走行シーン

舗装路がメインのオンロードバイクはもちろん、未舗装路も走れるオフロードバイク、ユニークなフォルムのファンバイク、そして便利なスクーターまで……。原付二種のバリエーションは実に豊富だ。

原付二種最大の魅力は、いろいろな意味でお手軽なことだ。車重が軽くてサイズもコンパクトだから扱いやすく、なおかつバイクらしいスポーティーな操縦感覚を楽しめる。

小排気量でも8〜15馬力程度とそれなりのパワーを発揮し、法定最高速度が時速60kmなので交通の流れに無理なく乗ることができる。そしてガソリン代、保険料などの維持費が安いので、所有のストレスが少ない。原付二種に乗るためには小型限定普通二輪免許が必要だが、その取得もかなり容易だ。

このお手軽さは、「シンプルな構造で、誰もが気軽に楽しめる乗り物」という、バイク本来の魅力でもある。唯一と言っていい弱点は高速道路を走れないこと。しかしバイク乗りには「下道愛好家」が目立ち、高速道路を走れないなど問題視しない向きも多い。実際のところ、バイクなら下道をとことこ行くのも楽しいから、もはや弱点はないと断言したいほどだ。

そのことを証明すべく、原付二種の中でもひときわ小柄でユニークなホンダ・モンキーでツーリングに出向いた。とにかく気軽だ。「あっちに行ってみよう」「ここで止まってみるか」という思いのままに、スッと発進し、スッと停車できる。ちょっとしたオフロードなら「分け入ってみよう」と、冒険心もくすぐられる。この自由な感覚は、格別だ。「バイクっていいな」と心から思える。

ホンダ・モンキーでのツーリングシーン

「行ってみよう」という思いのままに、スッと行き、スッと止まれる。軽快な原付二種ならではの楽しみ方

排気量が小さいと楽しみも小さいのでは、という心配は、まったく無用だ。ことバイクに限っては、排気量が小さいほどライダーのやるべきこと、考えることが多いから、むしろ楽しい。

大排気量のビッグバイクは、「ありあまるパワーを、いかに発揮させないようにするか」に気を使う必要がある。しかし原付二種は「少ないパワーをいかにうまく発揮させるか」と、ライダーの腕が試され、上達する。そこが面白いのだ。

率直に言って、スピードは出ない。だが、かえって景色がよく見えるし、気持ちにも余裕が持てる。下道しか走れない分、ゆったりとした計画を立てるから、時間に追われる感じもしない。郊外の道は気持ちよく、混雑した市街地でもストレスが少ない。いいことずくめである。

未舗装路を走るホンダ・モンキー

ちょっとしたオフロードなら何のその。車体が軽くて不安がないから、冒険心のままに分け入ることができる

今回乗ったホンダ・モンキーは、かなり小柄でファンライドに特化したモデルだ。原付二種はバラエティ豊かで、本格的な走りが楽しめるオンロードモデルやオフロードモデル、ツーリング向けモデル、利便性の高いスクーター、そして近年は電動バイクのラインナップも増えてきており、選択肢は非常に幅広い。

メリットいっぱいの原付二種。「バイクに乗ってみようかな」と思っている「ライダー予備軍」はもちろんのこと、大排気量のビッグバイクを乗りこなすベテランライダーのセカンドバイクとしてもオススメできる。何しろ、安全にバイクを楽しむために必要なスキルを身に付けるのに、もってこいなのだ。

アナタの好みや使い方に合ったモデルはどれ?

スクーター

ホンダ・PCX

ホンダ・PCX
シート下に大容量の収納スペースが確保されており、とにかく便利なスクーター。街乗りからツーリングまで幅広くこなせる

ネイキッド

ヤマハ・XSR125

ヤマハ・XSR125
ネイキッドバイクは、正統派なバイクらしいフォルムと、さまざまな用途に対応するオールマイティーさで人気

スポーツ

スズキ・GSX-R125

スズキ・GSX-R125
ホットなスポーツライディングが楽しめるスポーツモデルは、走りの装備も本格的。スキルアップに最適だ

トレイル

ホンダ・CT125

ホンダ・CT125
オンロードからオフロードまで幅広く楽しめるトレイルバイクは、キャンプツーリングの相棒としても大活躍

電動

カワサキ・Ninja e-1

カワサキ・Ninja e-1
各メーカーが力を入れつつある電動バイク。出力によって原付二種の枠組みに収まるモデルも増えてきた

コスパ最高! 原付二種最大のメリットは「維持しやすいこと」

「車を所有しているのに、さらにバイクなんて無理」と、諦めていないだろうか。その点、原付二種は、自動車ユーザーこそ所有しやすく、コスト面でのメリットも多いカテゴリーとなっている。

免許の種類の図

まず、免許が取りやすい。原付二種に乗るために必要な免許は小型限定普通二輪免許、またはAT小型限定普通二輪免許の2種類だが、いずれも普通自動車免許があれば多くのメリットがある。教習所で取得する場合は、教習時間、教習料金ともに大幅減。警察の免許センターで取得するいわゆる「一発試験」でも、金額はかなり抑えられる。

免許取得方法の図

また、再三述べているように、原付二種は軽量コンパクトなモデルがほとんど。押したり引いたりという取り回しもラクだし、場所も取りにくいので、ちょっとしたスペースで駐輪できる。

年間維持費の比較図

さらに見逃せないのが、保険料だ。加入が義務付けられている自賠責保険の保険料は、保険期間1年で6,910円。以降2年、3年、4年、そして最長で5年まで加入でき、その場合の保険料は13,310円で、1年あたり2,662円とかなりお得になる。

そして任意保険に関しては、多くの自動車保険に追加できるファミリーバイク特約がおすすめ。一般的には、自動車保険に加入している本人とその家族が補償対象。契約内容によるが、年額8,000〜20,000円程度の追加で大きな補償が得られる。

車検もなく、低燃費によりランニングコストも抑えられる原付二種。維持しやすいうえに用途が特化しているモデルが多いこともあって、2台目、3台目と、つい所有台数が増えてしまうことには要注意だ。

所有しやすく、楽しさたっぷり。原付二種はバイク入門に最適

港でバイクを押して散策するライダー

乗ってみたい。でも、初めの一歩がなかなか踏み出せない、バイク。免許取得や維持費など、バイクに乗るにあたってはハードルがいくつもある。だが原付二種は、それらのハードルをグッと引き下げてくれる身近な存在だ。

もっとも高いハードルは、バイクに乗ることによるリスクだろう。体がむき出しのバイクは、万一の際にダメージを受けやすい乗り物だ。しかしバイク自体が軽くてスピードも低ければ、運動エネルギーが小さくなる分、ダメージが軽減される可能性は高い。バイクの宿命として「絶対に安全」とは言い切れないが、リスクが抑えられるのは確かだ。

それでいて、バイクならではの爽快感や軽快感、そして自由な感覚を味わえる原付二種は、初めの一歩を踏み出すには最適なカテゴリー。待っているのは、充実のバイクライフだ。

100〜125ccでパワーを抑えた新基準原付が導入予定
現行の原付免許、自動車の免許で運転できる見込み

2025年には、新基準原付の導入に向けて法改正が行われる見込みだ。これは2025年11月に実施される新基準排ガス規制により、50ccの原付一種が事実上生産不可能になるのを受けてのこと。

現行の原付一種に代わり、排気量50cc以上〜125cc以下のバイクのエンジン出力を4kW(5.4馬力)以下に抑えた新基準原付を新たに導入。これを、現行の原付免許で運転できるようにするというものだ。

排気量と車格がアップすることで、車両価格の上昇が懸念されているが、排気量125ccクラスのバイクはグローバルスタンダードとも言える排気量。メーカーにとっては開発メリットが大きいため、新基準原付の価格はそれなりに抑えられるのでは、という見方もある。

原付二種と同じ車格、同じ排気量の新基準原付。エンジン出力は原付二種の1/3程度に抑えられるが、現行の原付一種と同様に、普通自動車免許があれば運転できるモビリティが継続されるのは大きなメリット。原付二種の豊かなバリエーションが新基準原付にラインナップされる可能性もあり、注目だ。

なお、エンジン出力以外の原付二種と新基準原付の違いは、ナンバープレートの色(原付二種はピンク、新基準原付は白)、そしてフロントフェンダーの白帯および車体後部の白い三角マークだけになる見込み。まったく同じ車体で、原付二種と新基準原付が混在するケースも考えられる。

原付二種と新基準原付では適用される法律が異なるうえに、必要な免許も違う。2025年11月に向けて今後アップデートされる情報には、十分に注意したい。

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