文=八百山ゆーすけ/イラスト=田中 斉

知っておきたい希望ナンバーの予備知識

巷で見かける、希望ナンバーからのメッセージ3
目次

※希望ナンバー画像の「東京」は架空の地域名表示文字です。

2022年JAF Mate1月号で行った「希望ナンバー」に関するアンケート(有効投票数3万276票)の回答を、深掘りしていくこのコーナー。更新3回目にして恐縮だが、そもそも希望ナンバーってなんなのか。 「ナンバープレートを見て希望ナンバーだと区別できるの?」「抽選はあるの?」など、希望ナンバーに関する疑問を晴らす、予備知識をご紹介します!

希望ナンバー=希望番号制度

いわゆる“ナンバープレート”は、正しくは「自動車登録番号標」といい、軽自動車では「車両番号標」という。ナンバープレートの上段には「品川」といった地名の「地域名表示文字」と、その右に車種等を示す「分類番号」があり、下段にはひらがな1文字と、「一連指定番号」の4ケタの数字がある。このうち一連指定番号に自分の希望する数字を付けることができるのが「希望番号制度」だ。

新車を購入するなどして新規登録する場合や、住所が変わりナンバーの管轄が変わったりして移転登録または変更登録を行う場合などに、希望の一連指定番号を選ぶことができるというもの。原則として4ケタ以下のアラビア数字が自由に選べるというものだ。今回はこの希望ナンバーの制度について、ナンバープレートを交付代行・頒布・製作している事業者の団体である一般社団法人全国自動車標板協議会に教えていただいた。

「1998年に分類番号が3ケタになったことで、一連指定番号の自由度ができたため、1999年から全国で希望番号制度が始まりました(軽自動車は2005年から)。希望番号は登録自動車の自家用と事業用、軽自動車の自家用のみ(一部除く)で申し込みができ、事業用の軽自動車と二輪車は対象外となっています。希望番号のナンバープレートは一連で払い出される番号と違い、利用者の注文を受けてからプレートが製作されるため、通常のプレートよりも6日程度(島しょ部を除く)の時間と手数料がかかります。

希望番号は全国自動車標板協議会が運営している「希望番号申込サービス」のウェブサイトから申し込むことができます。手続き完了後、交付手数料の支払いを済ませると、最寄りの運輸支局・軽自動車検査協会事務所に併設されている希望番号予約センターで予約済証を受け取り、登録・届出を行った後、希望ナンバーのプレートが交付されます。また、希望番号予約センター窓口で、直接、申し込みと交付手数料の支払いをすることも可能です。なお、こうした手続きは一般的に自動車を購入した自動車販売店等が代行することが多いのではないでしょうか」

希望ナンバーかどうか判別できる?

ナンバープレートには、地域名 、分類番号、ひらがな・アルファベット、一連指定番号/車両番号(軽自動車)が表示される。

ナンバープレートには、地域名表示文字、分類番号、カナ文字、一連指定番号が表示される。

① 地域名表示文字 (運輸監理部または運輸支局等※東京は架空の地域名表示文字です)
分類番号 (自動車の種類及び用途)
③ カナ文字 (事業用かどうかの別)
一連指定番号

「希望番号はナンバープレート上段の分類番号が3桁になったことで始まった制度です。希望番号は当初、②分類番号の2桁目を見ればわかりました。たとえば分類番号が「358」なら「5」の部分です。

④一連指定番号の4桁が希望番号ではなく数字の順番に払い出される場合は、上段の分類番号の2桁目が「0」「1」「2」なのに対して、希望番号は2桁目が「3」から始まり、「4」「5」「6」「7」「8」「9」と進む形となっていました。また、登録車の分類番号1桁目が「4」(貨物)、「5」(普通)、「8」(特種用途)は、軽自動車と区別するために2桁目に「8」「9」が割り当てられていません。

そのため制度開始からしばらくは、たとえば分類番号が「300」「301」なら数字順に払い出される一連指定番号、「330」「331」なら希望番号、と見分けが付きましたが、希望番号は一連指定番号が限定的なので早く“消費”されてしまうため上段の分類番号の進みが早いのです。そこで「9」まで使ってしまうと、本来、希望番号用ではない「1」「2」も割り当てられるようになりました。

さらに、希望番号がどんどん交付されるにつれて上段の分類番号が枯渇してきたため、近年では分類番号の下2桁にアルファベットが使われています。使われている文字は数字と混同しやすい「I」や「O」などを除く、「A」「C」「F」「H」「K」「L」「M」「P」「X」「Y」の10文字で、数字が「3~9」から「1」「2」まで進むとアルファベットに進む形となりました」


このほか、分類番号の2桁目が「0」であっても、制度開始当初の抽選対象希望番号に使用されていたり、ご当地ナンバーや一部の運輸支局によっては上段の分類番号が原則と異なるといったこともあり、今となっては希望番号のナンバーは、厳密には希望番号ではないものと見分けるのは難しいとのこと。強いて言えば、分類番号にアルファベットが含まれていれば一連番号ではまだ使われていないので希望番号だといえるだろう。

人気のナンバーは、当然「抽選」制に

抽選対象となる人気の希望ナンバー表

抽選対象となる人気の希望ナンバー表

全国自動車標板協議会のウェブサイトより(2022年3月18日現在)

「ナンバーの数字が希望できるということは、おのずと人気の数字があるわけで、他の人と番号がかぶることもあります。特に「1」やラッキーセブンの「7」、末広がりの「8」といった数字や、その数字が並ぶ2、3、4桁の番号などは人気が高くなります。そこでこうした人気の番号は抽選制となっています(事業用自動車は抽選対象外)。抽選は月~金曜日に受け付けたものを翌週の月曜日に行う形で毎週実施されます」

全国では現在13通りの番号が抽選対象(上の表)となっていて、2019年の「ラグビーワールドカップ」や「東京2020オリンピック・パラリンピック」を記念して特別仕様ナンバープレートが交付されたときには、「2019」や「2020」も全国で抽選対象となっていたが、現在は抽選対象から外されている。

「全国共通の抽選対象のほかに、特定の地域名に限って抽選対象となる希望番号(上の表。軽自動車は別)があります。この数字の組み合わせは地域によって大きく異なり、また、その組み合わせの数も、品川や横浜、名古屋、大阪、神戸といった人口の多い大都市では多い一方で、ナンバーの交付が大都市に比べて少ない地方では少ないなど、地域によって変わります」

また、特定地域の抽選対象番号も、数字の1桁や同じ数字の並びといった組み合わせが多いが、興味深いのは「名古屋」ナンバーの抽選希望対象に「358」という、意味のある数字の並びでも何でもない組み合わせが入っていること。一説によると縁起のいい数字の組み合わせだともいわれるが、その真偽は定かではない。

なお、順番に払い出される一連番号では、「42」と「49」が日本では縁起が悪い数字の組み合わせとされることから、払い出されない欠番となっているが、希望番号ではこれらの数字をあえて選ぶこともできる。

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