白いホンダ・インテグラタイプR(初代)がワインディングロードを走行する様子。フロントビューとサイドビューが見える
撮影=荒川正幸

ホンダ・インテグラ タイプR(初代・DC2型) フォトギャラリー 90年代FFスポーツ車の雄を、写真とともに解説 #33

ホンダ・インテグラ タイプRの旧車レンタカーの魅力を、豊富な写真とともに紹介するフォトギャラリー。シンプルながらすごみのあるエクステリアやインテリア、超高回転型エンジンのディテールを写真で解説します。

目次

控えめながら、ハイスペック。インテグラ タイプRのエクステリア

初代ホンダ インテグラ タイプRのレンタカーに試乗。白いボディーと大型リアウイングが際立つフロントビュー

インテグラとは、「英語のintegrate。『統合する』『完全にする』という意味をもっている。ホンダが持つハイテクノロジーをひとつに統合したクルマということで命名」(初代クイント インテグラ登場時のリリースより)したものだという
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チャンピオンシップホワイトのホンダ・インテグラ タイプR(DC2)の正面写真。ヘッドライトを点灯し、緑豊かな場所に停車している

本編でも述べられているように、タイプRシリーズとしては初代NSXに次いで登場。DC2型のタイプRは、3ドアクーペと4ドアハードトップの2種類が存在した
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横から見たインテグラ タイプR。クーペ特有の流麗なルーフラインと、サイドに貼られたType Rのデカール

ウェッジシェイプのお手本のようなサイドビュー。FF(前輪駆動)最速と呼ばれたそのプロポーションは、今なお色あせることはない

チャンピオンシップホワイトのホンダ・インテグラ タイプR(DC2)の正面写真。緑豊かな場所に停車している

ブラックアウトされた薄型のヘッドライトが鋭い眼光を放つ。アンダースポイラーはタイプR専用品

インテグラ タイプRのリア全体像。特徴的な大型リアスポイラー、赤バッジ、テールランプが点灯している

テール周りでは、90年代のスポーティーカーの定番である大型のリアウイングが印象的だ

トランク上部に設置された大型リアウイングのクローズアップ。流線型のデザイン

フロントスポイラーと合わせて、風洞実験と実地走行テストによって開発されたというリアウイング。前後のバランスを取りながら、優れた高速安定性をもたらす

バケットシートや小径ステアリングによって、走りの要素にあふれるインテリア

ホンダ インテグラ タイプR(初代)のコクピット。MOMOステアリングと5速マニュアルシフトが並ぶドライバーズシート、ワインディングを走るための純粋な操作系が際立つ

試乗車は小径のMOMO製ステアリングホイールを装着。クイックなハンドリングが楽しめる
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センターコンソールにあるシフトノブと、赤いステッチが入ったシフトブーツ。5速マニュアルトランスミッション

シフトノブはノンオリジナル

インテグラ タイプRのメーターパネル。イエローの指針、8400rpmから始まるレッドゾーン、カーボン調のパネル、走行距離約17万キロを表示

8400rpmからレッドゾーンが始まるタコメーターと、視認性の高いイエローの針はタイプR専用仕様

ホンダ インテグラ タイプR(初代)のRECAROシートと赤い4点式シートベルト。スポーツ走行を意識した、本格的な雰囲気

フロントシートは、レカロのバケットシートを採用。試乗車のシートカラーはブラックだが、3ドアのみレッドも選択できた
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黒色のスウェード調ファブリックに赤いステッチが施された後部座席。2名掛けのバケット形状になっている

フロントシートに合わせて赤いステッチが施されているリアシート。頭上空間は最小限だが、足元スペースは広い

インテグラ タイプRのトランク内部。剛性を高めるためのリアタワーバーが装着されている様子

トランクの深さはそれなりだが、幅と奥行きのスペースは確保されている。タイプRは、ボディー剛性を確保するためパフォーマンスロッド(写真左側)が追加で装備。後付けのリアタワーバーも装着されていた

エンジンと、引き締まった足回り

ホンダ インテグラ タイプR(初代)のB18C型VTECエンジン。赤いヘッドカバーと吸気系チューニングが目を引く、峠道で高回転を楽しむための心臓部

B18C型VTECエンジンは、ロングストローク型ながら24.4m/秒というピストンスピードを達成。この値は当時のF1のエンジンをしのぐものだという
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左フロントタイヤのアップ。黒色のマルチスポークホイールは、96スペックのため4穴仕様

ブラックのホイールが足元を引き締める。初期型の「96スペック」のためホイールナットは4穴

つや消し加工が施された大口径の社外品マフラーの先端部分。使用感のある状態

抜けがいいマフラーからは、ホンダが誇る高回転型エンジン「B18C」のサウンドが響く

リアハッチ(トランク)を全開にした状態のインテグラ タイプRを横から撮影。大きな開口部と高いリアウイングが特徴的

開口部が大きいハッチゲート。利便性も高い

インテグラ タイプRのリアフェンダー付近に貼られた純正の「INTEGRA TYPE R」ロゴステッカー。ボディーカラーはチャンピオンシップホワイト

リアホイールアーチの前側にタイプRのステッカーが貼られている

ドアを開けた足元にあるアルミ製のサイドシルプレート。「INTEGRA TYPE R」のロゴが刻印されている

サイドシルにはタイプRのプレートが貼り付けられていた

フロントバンパー中央にあるホンダの赤バッジ(赤エンブレム)のクローズアップ

タイプRのメインカラーとなっているチャンピオンシップホワイトと赤いエンブレムは、1964年にデビューしたホンダのF1マシン・RA271にちなんだものだ

ホンダがF1デビューを果たしたマシン、RA271

ホンダが1964年にF1に初参戦した際に投入されたRA271。アイボリーホワイトのボディーカラーと赤い日の丸という、 ナショナルカラーが施されている(写真=Honda)

抜けがいいマフラーからは、ホンダが誇る高回転型エンジン「B18C」のサウンドが響く

開口部が大きいハッチゲート。利便性も高い

リアホイールアーチの前側にタイプRのステッカーが貼られている

サイドシルにはタイプRのプレートが貼り付けられていた

タイプRのメインカラーとなっているチャンピオンシップホワイトと赤いエンブレムは、1964年にデビューしたホンダのF1マシン・RA271にちなんだものだ

ホンダが1964年にF1に初参戦した際に投入されたRA271。アイボリーホワイトのボディーカラーと赤い日の丸という、 ナショナルカラーが施されている(写真=Honda)

緑豊かな峠道(ワインディングロード)を走行するインテグラ タイプRの後ろ姿。コーナーを抜けていく様子

回頭性の高さと締め上げられた足まわり、よく回るエンジンはワインディングロードを走るために仕立てられたかのようだ。90年代のネオクラシックカーは眺めても、乗っても楽しい

インテグラ タイプRの本編は、こちらをクリック!

#32 スバル・インプレッサWRX(GC8型)のフォトギャラリーはこちらから

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