初代トヨタ・ソアラのベージュのツートンカラーの車体が道路を走行中。背景には青空と雲が広がる
撮影=荒川正幸

初代ソアラが今も輝く理由とは? 写真で見る魅力のすべて トヨタ・ソアラ(MZ11型) フォトギャラリー #30

「Vintage Club by KINTO」特選旧車レンタカーの、初代トヨタ・ソアラ(MZ11型)の魅力を、豊富な写真とともに紹介するフォトギャラリー。エクステリアやインテリア、走行性能、装備のディテールを写真で解説します。

目次

サイドの6:4の“黄金比”が特徴的な、ソアラのエクステリア

ベージュのツートンカラーの初代ソアラ。前面に『SOARER』のエンブレムと日本のナンバープレート『19-85』が付いている

ソアラの車名は、英語で“最上級グライダー”という意味だという。リミテッドクォーツトーニングという名称の2トーンカラーは、リミテッド専用色となる
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初代ソアラのリアビュー。駐車場に停車中で、背景に黒い建物と緑の植栽

初代ソアラのオーナーのひとりが、吉田茂の片腕として戦後すぐ貿易庁の初代長官となり、通商産業省(現・経済産業省)の設立にも携わった白洲次郎。白洲は、初代ソアラの改善すべき点を手紙にしたため、開発責任者だった岡田稔弘氏に送った。そのいくつかは2代目ソアラで改善されることになるが、白洲はその登場を見届けることなくこの世を去った
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ツートンカラーの初代トヨタ・ソアラが緑豊かな背景に駐車されているサイドビュー

Bピラーを境にしたウインドー面積の前後比率が6:4になり、A・B・Cピラーの延長線がひとつの点で交差する、というのが側面から見たソアラの黄金比。プレスドアは3代目ソアラまで受け継がれた

草地に停車した初代トヨタ・ソアラの正面写真。背景に苔むした石壁と緑

全幅は5ナンバー枠に収まる1695mm。ただし搭載するエンジンの排気量が2.8リッターのため、3ナンバーとなる

草地に駐車された初代トヨタ・ソアラの後部写真

リアワイパーは、ヘッドランプクリーナーとセットオプションだった

初代ソアラのサンルーフ越しに見た車内。茶色のレザーシートが特徴的で、後部座席とドアパネルが映っている

試乗したソアラはサンルーフを装備し、オープンドライブを楽しむこともできる

ハイテク装備も惜しみなく装備。ワインレッドの内装色がゴージャスなインテリア

 初代トヨタ・ソアラの車内。茶色の革張りシート、クラシックなダッシュボードが特徴

オーナーとして運転席に座った白洲次郎は「ハンドル径をもっと大きく、ステアリングをもっと細くできないか」と要望していた
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初代ソアラのタコメーター。燃料計、ECTモード(Eco、N、Pwr)、スピードメーターも確認できる

ソアラの特徴的なエレクトロニックディスプレイメーター。タコメーターはLEDで光るバーが上下することでエンジンの回転数を伝える

初代ソアラのタッチパネル式エアコンスイッチ。上部に『CRUISE COMPUTER』と表示されたデジタルディスプレイ、下部に『MICRO PROCESSED AUTOMATIC AIR CONDITIONER』と書かれたパネルと温度・設定用のボタンが並ぶ

エアコンのスイッチは感圧式のタッチパネル。現代のスマートフォンのように触れるだけというわけにはいかないが、問題なく操作することができた

初代ソアラの車内。茶色の革製シート、ステアリングホイール、ATのシフトレバーが見える

試乗車の4速ATは、わずかなシフトショックを伴って変速する。CVT全盛の今となっては懐かしい感触だ

初代トヨタ・ソアラのダッシュボード。左側に『SET』『RESUME』『AUTO DRIVE』と書かれたクルーズコントロールスイッチ、右側に速度警報装置『SPEED ALARM』のダイヤルが配置されている

右のスピードアラームは、設定した速度に達するとブザーが鳴る。左のオートドライブは、クルーズコントロールのように速度を設定しておけば、クルマがその速度を保ってくれる

初代トヨタ・ソアラの車内。茶色のレザーシートが特徴的で、前席と後席が見える

サイドサポートが大きいバケットシート。シートバック内蔵のエアバッグにポンプで空気を送り込み、シートの張りを調整できるランバーサポートは日本車では初めての装備だったという
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初代トヨタ・ソアラの後部座席。茶色のレザーシートと中央の肘掛けが特徴で、背景には緑豊かな景色が広がる

リアシートは、2人がくつろいで乗れるほど広いスペースが確保されている

初代ソアラのトランク内部。グレーのカーペットが敷かれ、スペアタイヤの円形の跡が見られる

トランクは開口部が高い位置にあるものの、広さは確保されている

初代ソアラのエンジンルーム。ヘッドカバーには『TOYOTA DOHC』の表記がある

ボンネット前方に設置されるバッテリーを見た白洲次郎は「バッテリーの容量が足りないのではないか」という指摘もしていたという
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初代トヨタ・ソアラのフェンダーミラー。白い車体にクローム仕上げのミラーが取り付けられ、緑の木々を映している

上部がメッキ加工されたフェンダーミラー。正式には「タルボ型電動式リモコンフェンダーミラー」という名称を持つ

初代トヨタ・ソアラのフロントビュー。グリルとヘッドライトが強調されており、グリルには翼のあるライオンのロゴと『DOHC-6』の文字が見える

フロントグリル内には、グリフォン(鷲の頭と翼、ライオンの体を持つ伝説上の動物)をかたどったエンブレムが取り付けられている

初代トヨタ・ソアラの車内ドアパネル。茶色とベージュのレザー仕上げが施されたクラシックな内装デザイン

アームレストにドアポケットがあり、その上にはドアハンドルを備える

初代トヨタ・ソアラの運転席ドア内装。茶色とベージュのツートンカラーにスピーカーが配置されたクラシックなデザイン

助手席のドアにはアームレストのドアオープナーに加え、後席寄りにもうひとつドアオープナーが装備されていた。後席からドアを開けられるようにするものだ

初代トヨタ・ソアラの車内。リアウインドーに設置された縦横スラット構造のクォーターサンシェード、ブラウンの内装とタンレザーシートが見える

初代ソアラの特徴的な装備のひとつであるリアウインドーのクォーターサンシェードは、2.8リッターエンジン搭載車では標準装備となる

初代トヨタ・ソアラのリアトレイに設置されたPioneer carrozzeriaスピーカー。赤いカーペットと茶色のシートが映える

リアスピーカーはカロッツェリア製

初代トヨタ・ソアラのドアシルプレート。茶色の内装とベージュのカーペットが映るクラシックな車内デザイン

スカッフプレートはダッシュボードと同色

上部がメッキ加工されたフェンダーミラー。正式には「タルボ型電動式リモコンフェンダーミラー」という名称を持つ

フロントグリル内には、グリフォン(鷲の頭と翼、ライオンの体を持つ伝説上の動物)をかたどったエンブレムが取り付けられている

アームレストにドアポケットがあり、その上にはドアハンドルを備える

助手席のドアにはアームレストのドアオープナーに加え、後席寄りにもうひとつドアオープナーが装備されていた。後席からドアを開けられるようにするものだ

初代ソアラの特徴的な装備のひとつであるリアウインドーのクォーターサンシェードは、2.8リッターエンジン搭載車では標準装備となる

リアスピーカーはカロッツェリア製

スカッフプレートはダッシュボードと同色

ソアラが道路を走っている。背景には木々と建物が見える

80年代に起こったハイソカーブームの立役者となった初代ソアラ。デビューから40年が過ぎるなか、新明工業のレストア工房がレストアとメンテナンスを行う特選旧車レンタカーは、懐かしい雰囲気のデジタルメーターやフェンダーミラーもあいまって80年代にタイムスリップしたかのような印象を受けた

ソアラの本編は、こちらをクリック!

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