一喜一憂のある日の出来事。上がった気分とバッテリー
サッカー観戦をしようと会場で入場待機列の順番を取り、ウキウキしていた広島県の山崎さん。試合までは時間があったので、駐車場の車に戻り、エアコンをかけて涼んで待とうとエンジンキーを回したところ、なんの反応もない。「さっきまで動いていたのにどうして⁉」「試合後にこの車で帰れるだろうか⁉」と、観戦どころではない不安な気分に……。
救援現場は臨時駐車場で、駐車台数に制限があり、人も多くなってきていたので、ほかの車の邪魔にならないように注意して作業に当たりました。
バッテリー上がりの原因として考えられる、ライトや室内灯の消し忘れがなかったかなどを山崎様に確認するなかで、5年前にも同じような状況になり、その時にバッテリーを交換したことがわかりました。テスターで電流・電圧を測定すると、基準の数値より低い値を示しました。交換してから5年経過していることや車の使用頻度などを考慮すると、バッテリーの寿命であることが考えられました。
応急処置としてバッテリーケーブルをつないでエンジンを始動させても、このあと観戦のご予定のためエンジンを切ることになり、十分に充電ができず、帰る時にはまたエンジンが始動しない不安もあったため、バッテリーを新品に交換することになりました。バッテリー交換に起因する不具合を説明し、ご承諾をいただいてから作業をしました。
バッテリーの寿命は、使用頻度や年数、走行距離などにもよりますが、およそ2~3年です。バッテリーが上がってから初めて、劣化していることを知って交換を考える方が多いと思いますが、そうなる前に点検・交換することをおすすめします。(飯田哲也隊員○広島支部)
JAF RESCUE TRIVIA
バッテリートラブルを予防するためにできることは?
自動車販売店やカー用品店には、バッテリーチェックを実施している店舗も多くあります。バッテリーの状態をチェックしてもらうことで、劣化具合を把握することができます。突然のバッテリートラブルを予防するために、計画的かつ早めに、バッテリー交換することを心がけましょう。
バッテリーはどのような状況に弱い?
バッテリーの弱点として、暑さ・寒さに弱いことが挙げられます。特に夏は自然の暑さに加えて、エアコンの使用頻度が高くなるため、バッテリーにとっては過酷な時期となります。エアコン用のファンなどを駆動させるためにバッテリーの電気が使用される状況になることも多く、劣化してきている状態のバッテリーにとっては厳しい状況と言えるでしょう。バッテリーが上がってしまう可能性も高まります。
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