窮地に現われた隊員が"正義の味方"に見えた
仕事帰りに愛車のエンジントラブルに見舞われた、上林香日(かんばやしかおび)さん。アクセルを踏んでも加速せず、異音が大きくなり、さらに車体が揺れ始めたので、怖くなって車を道路の端に寄せて止めた。あたりは徐々に暗くなり、肌寒く、不安な気持ちに。だが、そんな現場に颯爽と現われた、JAF隊員のテキパキとした仕事ぶりと細やかな気づかいに、正義の味方のような頼もしさを感じたのだとか。
救援に伺う前にお客様に連絡を差し上げる、「安心コール」で症状と救援場所を確認しました。現場に行って車両の確認をすると、やはりアイドリングが不安定で、アクセルを踏んでもエンジンの回転数が上がらない状態でした。
エンジンがかからない状態なら、バッテリー、燃料、セルモーターなど、チェック項目が明確ですが、エンジン不調の場合は、現場で原因を特定するのが難しいケースもあります。このときすでに夕方で、原因の特定に手間取ってこれ以上お待たせしてはいけないと思い、上林様に2つの提案をしました。現場からご自宅までが近かったので、「私が後ろについての自走での帰宅」か「レッカーでの整備工場への搬送」です。上林様は半月ほど前に愛車を修理に出されており、救援要請後に整備工場に連絡されていたので、レッカーを選ばれました。整備工場まで約20kmの道のりで、いろいろなお話をさせていただきました。そんなやり取りで、上林様の不安が解消されたのならとてもうれしいです(後日、点火と電気系などが原因のトラブルと判明)。
上林様には現場での作業をお褒めいただき、恐縮です。これからもお客様の安全と安心を最優先に、ていねいな救援作業を行ってまいります。(桜井隊員)
JAF Mate 2019年8・9月号掲載
JAF RESCUE TRIVIA
メーターパネルの警告灯で車の状態を把握
メーターパネルに点灯(点滅)するランプ。青や緑は車両の状態を示すものですが、黄、オレンジは、エンジン、ABS、ガソリン残量警告灯、赤は、エアバッグ、充電、油圧、半ドア警告灯というように、車両の不具合や緊急な対応を要するものを示します。メーターパネルにはつねに注意しておきましょう。