人生初のパンク体験で迫るフライト時間
実家のある九州に帰省したときだけハンドルを握るという、東京都在住の髙良(こうら)正義さん。トラブルは東京に帰る当日に発生した。所用を済ませて道の駅で昼食を取った後、自宅へ戻る途中に前輪からゴロゴロと異音が。すぐに停車してタイヤをチェックすると人生初のパンク! JAFへの救援要請を終え、帰りの飛行機の時間を気にする髙良さんだったが……。
救援現場に到着すると、車両はすでに髙良さまが安全な場所へ移動されていました。前輪のタイヤは空気がほぼ抜け切っている状態で、髙良さまは不安そうでしたが、帰京するための飛行機の時間を気にされていたんですね。
パンクしたタイヤを確認すると、タイヤに釘が刺さっており、ここからじょじょに空気が抜けていったようで、前輪からの異音は空気圧の低下が原因だと思います。穴を塞ぐ応急処置をすぐに終えることができたので、余裕を持って空港に向かっていただけたのは、何よりでした。
髙良さまは低い空気圧のまま走行していましたが、異音に気づいて早めに車を止めたのは幸いでした。気づかず走行し続けると事故につながるおそれもあるので、会員の皆さんも「タイヤがおかしい」と感じたら、すぐにJAFへ救援要請してください。また、日頃から走行前にタイヤの点検や空気圧のチェックなどを行えば、トラブルを未然に防ぐ可能性が高まります。
また、冷却水やエンジンオイル、バッテリーの電圧なども定期的にチェックしていただきたい項目ですが、トラブルにあってからその重要性に気づく方も多くおられます。この記事を読むことで意識していただき、メンテナンスを習慣づけていただけたらと思います。(江田隊員)
JAF Mate 2019年7月号掲載
JAF RESCUE TRIVIA
愛車の空気圧チェック、スペアタイヤもお忘れなく!
最近は標準装備する車が減っていますが、パンクによる救援要請で、作業前にスペアタイヤを確認すると、空気圧不足でエアを補充しないと使用できないことが多くあります。スペアタイヤの空気圧は通常タイヤの約2倍と高圧ですので、定期的な空気圧点検を忘れずに行いましょう。