キャブコンなのに普通車の駐車場に収まる!? 扱いやすいキャブコン5選
全長5000×全幅2000mm以下でちょうどいいサイズと装備を、ジャパンキャンピングカーショー2026でチェック小回りが利いてゆったり過ごせるちょっぴり小さなキャブコン(キャブコンバージョン。ベース車に専用シェルを架装)が話題です。
千葉・幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2026」で、初めてのキャブコンにちょうどいい全長5000×全幅2000mm以下のキャブコンを探してきました。
ゆとりの居住空間と運転しやすさ、どちらもあきらめたくない人向き
全長5000×全幅2000mm以下のキャブコンは、シェルのはみ出しが控えめ
普通車の駐車場枠に収まる全長5000×全幅2000mm以下のキャブコンが注目されています。
立って移動できる居住空間を確保するため、全高は2500mmを超えるものばかり。そのため大きく感じますが、キャブコンのベース車にはトヨタ・カムロード、いすゞ・トラヴィオなどが採用されており、最小回転半径はカムロードで4.9m、トラヴィオに至っては4.4mと思いのほか小回りが利きます。
全長5000×全幅2000mm以下のキャブコンであれば、後部の張り出し(オーバーハング)も控えめ。もちろん重心の高さなど注意すべきことは多々ありますが、運転しづらいものでもありません。何よりもバンコンと比べて居住空間のゆとり、断熱性の高さは格別。
アドベンチャーな旅ができそう!?
ダイレクトカーズ/KATANA(1398万円〜/展示車1692万8000円)、7人乗車・6人就寝
直線的なデザインとタンクなどを装着できるプレートを装備した、オーバーランダーを意識した攻めたデザインのキャブコンが登場しました。オーバーランダーとは、未舗装路を進むアドベンチャースタイルの旅のこと。日本では未舗装路の走行自体がレアですが、高い耐久性をもつラプター塗装や縞鋼板など、泥や砂が似合う仕様はアウトドア好きにはたまりません。
外観はタフな印象ですが、インテリアはスッキリとエレガント。家具は角をなくした曲線で取っ手も廃しています。バンクベッドへの乗り降りは専用踏み台、リアエントランスを開くと自動でステップが飛び出る仕様など細部まで使いやすく計算されています。
カムロードベースで全長4860×全幅1870×全高2760mm
エントランスの正面に50L冷蔵庫と50L冷凍庫。その上には家庭用エアコンが搭載されている
エントランス脇に取り外しできるコンロ(1口)とシャワー兼蛇口を用意。コの字でテーブルを囲むダイネット、折りたたみ式ベッドを装備していることがわかる
後部に有孔ボードを装備。遊び道具や調理小物の整理に便利そう
後部に観音開きのトビラを設置している。大きく両側に開くので水や食材の出し入れもスムーズ
コントロールパネルはアイコンでわかりやすく表示したタッチパネル。また、なぞるだけで調光できるなど操作性の良さが光る
ゆとりの居住空間と収納力が自慢
ナッツRV/ジョリビー グランデ タイプRE EVOLITEⅡ(853万6000円〜/展示車915万5080円)、7人乗車・5人就寝
ナッツRV史上最小のキャブコン、通称スマコンで知られるジョリビー。Wベッド、リア2段ベッド、常設可変ベッドに続き、待望のリアエントランスモデル「タイプRE」が登場しました。
ジョリビーはカムロードベースで全長4790×全幅1960×全高2720mm。
一般にリアエントランスは室内が広いものの、収納が少ないと言われています。これを克服するために後部のマルチルームとクローゼットは車外からもアクセスできる仕様で、アウトドアアクティビティー好きな人も満足できる作り。もちろん家庭用エアコン付きです。
広々としたダイネットで、大人4人でも窮屈感はない。また、両側の大型窓のおかげで開放感がある
大きめのシンクを備えたギャレー。給排水タンクは19Lで、室内からも車外からも取り出し可能。シンクの上に電子レンジ、反対側下部には60Lの冷凍冷蔵庫を装備
おおよそ奥行き1800×全幅1806mmでのびのび眠れるバンクベッド
クローゼットにつながる外部収納。写真の棚部分は車内から取り出せないので外で使うもの専用に。また、棚を外せば長尺物を収納可能だ
ドア前に拡張できる作業テーブル。出入りは少々難しくなるが、広々とした作業台ができるのはありがたい
広めのマルチルームはオプションのFFヒーターを装備して乾燥室としても使用OK。オプションのトイレを設置するほか、荷室、シャワールームなどいろいろな使い方ができる
老舗ならではの高い安全性が自慢
セキソーボディ/トム200(衝突回避支援パッケージ)(931万9000円〜/展示車1035万8800円)、7人乗車・6人就寝
衝突回避支援システムを搭載したハイエース標準ボディーベースのキャブコン。ベース車両だけでなく、空気抵抗を抑えたデザイン、居住部分はセキソーボディが開発した、断熱材とパネル、フレームを真空接着して強度と断熱性能を両立させたハイドロバックパネルを採用するなど、安全性と快適性が自慢の人気モデルです。
室内には常設2段ベッドを備えるほか、スライド式のルーフベッド、ベッド展開できるセカンドシート(ダイネットベッド)を備えており、全長4980×全幅1920×全高2670mmとコンパクトだけれど家族旅に対応。これも長年支持されている理由です。
サブバッテリーは105Aで走行充電も標準装備ですが、オプションでソーラーパネル、ポータブル電源の接続用切り換え線、外部充電などを選択して強化OK。
後部に常設二段ベッドを装備。2人旅ならRVパーク到着後、すぐに就寝できる
オプションで電子レンジ、家庭用エアコン、FFヒーターを選択可能。安全で快適なキャンピングカー旅を目指すなら装備したいところ
冷蔵庫は容量65L。エントランス側からアクセスできるので、食品や飲み物を補充しやすい
長尺物の収納ができるクローゼットは伸縮式
新型電装システムを搭載し床暖房を標準装備
バンテック/コルドリーブス(1254万円〜/展示車1310万9140円)、6人乗車・6人就寝
ベース車両がトラヴィオになり、より扱いやすく、快適になったコルドリーブス。重心が低くなり、走行安定性も増しています。
基本レイアウトはカムロードベースと同じですが、新しく自社で開発したサブバッテリーシステム、ILiS ME(イリス・ミー)が標準装備。容量8kWhで充電には自宅のコンセント(100V)のほかEV用充電スタンド(200V)の利用も可能です。そのおかげもあるのでしょう、フィルムヒーター式の床暖房を標準装備しています。
全長4980×全幅1990×全高2870mm。
引き出し式の収納庫。長期の旅で置き場所に困る汚れ物やゴミの保管にぴったり
奥行きのあるステップと防水フロアで、長靴やウインターブーツでも安心。エントランスの段差も低くなっている
リアエントランスを開くとすぐ脇に2口コンロを搭載したカウンターキッチンがある。オプションの冷蔵庫は両開きとなったこともあり、ソファ側からもキッチン側からも飲み物を取り出しやすくなった
トラヴィオベースのコルドリーブスは、バンクベッドが3名就寝となり、6人乗車・6人就寝を実現した
オプションのサイドオーニングは埋め込み式、木の枝などに引っかけにくくなっている
窓付きマルチルームは使い方の幅が広い
キャンパー厚木/LIVANO(1246万3000円〜/展示車1284万6900円)、8人乗車・7人就寝
全幅を1740mmに抑えたスリムなキャブコン、パピーシリーズが評判のキャンパー厚木が手がけた新型車は、リア2段ベッド、大型収納を備えたLIVANO。全幅が1950mmで、ゆっくり落ち着ける仕様となっています。バンクベッドは両側にあるボードを倒すだけでツインベッドに変身。後部の2段ベッドとともに手間なく就寝スペースを確保できます。
標準装備は壁掛けエアコン、FFヒーター、65Lの冷蔵庫、電子レンジなど。パピーシリーズでも安全性が高いと評判だった電装システムSG(416Ahリチウム固体バッテリー)と800Wソーラーパネル、走行充電システムを搭載しています。
カムロードベースで全長4970×全幅1950×全高2800mm。キャンパー厚木のラインナップでもっとも大きなキャンピングカーとなる
家庭用エアコンとFFヒーターを標準装備しており、いつでも快適な環境を作れる
ソロ旅なら軽自動車ベースのキャブコンを狙うのもテ
ダイレクトカーズ/カタナミニ(583万円〜/展示車731万円)、4人乗車・4人就寝
ダイレクトカーズ/プラット(425万円〜/展示車625万1000円)、4人乗車・4人就寝
カムロードベースのカタナを発表したダイレクトカーズは、同時にハイゼットトラックをベースとした小さなキャブコンも2モデル発表しています。カタナミニは名前の通り、カタナを踏襲した直線的でタフさが強調されたキャブコン。リアエントランスとすることでゆとりを感じるレイアウトを実現しています。
一方、大型リアハッチを備えたプラットは、電動サイドオーニングやマグネット式キッチンウォールなど都会的な装備となっています。同じビルダー、同じハイゼットトラックでもオフロード感高めのカタナミニとは雰囲気がガラリと変わります。
カタナミニはコの字型のソファレイアウト。走行充電、35L冷蔵庫、電動ステップを標準装備
木目調の床材とグレーの家具を用いたプラット。テーブルは引き出し式で車内を行き来するときは格納できる
日本の道路事情を考慮したちょっと小さめのキャブコンは今年も大いに注目されています。そのサイズ感からリアエントランスモデルの人気が高いようですが、センターエントランスは常設ベッドとなるので家族旅であってもベッドメイクの時間を短縮できます。
エントランスの位置、収納庫の位置や容量、そしてリビングの広さを十分見比べて、自分にあったキャブコンを選んでください。
大森弘恵
おおもり・ひろえ フリーランスのライター、編集者。主なテーマはアウトドアと旅で、ときどきキャンピングカーと料理の記事も。身軽なソロキャンプ歴は約40年、愛車はヤマハ・WR250R
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