交通事故による死者数は減っている? 交通安全への意識と最新の取り組みを考えよう!
知っているとちょっと自慢できるクルマ関連の記念日政府が定めたこの記念日は、交通事故による死傷者の減少を目指して設けられた国民運動の一環。近年は減少傾向にある死者数だが、高齢者や飲酒運転、スマホや携帯電話の使用による事故は増加傾向。交通ルールの遵守と安全意識の向上が求められている。
9月30日は「交通事故死ゼロを目指す日」
交通安全に対する国民の意識をさらに高め、交通事故死者数を減らすことを目的に、政府が2008(平成20)年に設けた日。秋と春の全国交通安全運動期間中に設定され、秋の9月30日と春の4月10日、さらに2月20日が「交通事故死ゼロを目指す日」とされている。末尾が「ゼロ」であることから交通事故死ゼロを意識しやすく、国民運動の一環として定着させやすいという理由から、これらの日付が選ばれた。
当日前後には、公立学校での交通安全教育や街頭でのパンフレット配布などの啓発イベントが実施される。警察庁によると、2024(令和6)年の交通事故による死者数は2,663人。自動車運転中の事故は減っているが、75歳以上の高齢運転者、飲酒運転、携帯電話等の使用などによる死亡事故は増加傾向にある。交通事故死は自転車乗車中や歩行中の事故死も含まれるので、交通事故死者ゼロを目指すには、すべての人が交通ルールやマナーを強く意識し、実践することが大切だ。
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こんなとき、アナタはどうする?
交通事故死者がもっとも多かったのは、1970(昭和45)年の1万6765人。その後、総合的な交通安全対策の推進によって死者数はいったん減少したが、運転免許保有者数や自動車保有台数の増加に伴って再び増加。1992(平成4)年には死者数が1万1452人となり、第2のピークになった