6月25日は「指定自動車教習所の日」|今日は何の日? くるま記念日
文=津島 孝/監修=一般社団法人日本記念日協会

日本では運転免許を取得する際に多くの人が通う自動車教習所、一体いつからあるの?

知っているとちょっと自慢できるクルマ関連の記念日

現在のような自動車教習所ができたのは、高度経済成長期で自動車がどんどん増え続けていた1960(昭和35)年。やがて訪れるマイカー時代に備え、運転者の安全意識を高く保ち、確かな運転技術を教える施設が求められていた。

6月25日は「指定自動車教習所の日」

1960年6月25日、指定自動車教習所制度を導入した道路交通法が施行された。指定自動車教習所とは、各都道府県の公安委員会から指定を受けた自動車教習所のこと。新制度の導入によって、資格のある指導員の配置、教習コースの面積や作り方、学科教室の設置などの統一した基準で運営されるようになった。

卒業すると運転免許試験場での技能試験が免除され、適正検査と学科試験に受かれば運転免許証が交付されるように変更されたのも大きなポイント。これによって運転免許証が取りやすくなったことは間違いなく、1960年代後半に起こるモータリゼーション(自動車の大衆化)にも少なからず影響した。

記念日を制定したのは一般社団法人全日本指定自動車教習所協会連合会。当日は教習所の一日開放など、地域の住民を対象とした交通安全イベントなどが開催される。日付は指定自動車教習所制度を導入した日であることと、「6(む)2(じ)5(こ)=無事故」と読む語呂合わせから。
※一般社団法人日本記念日協会認定日

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1960(昭和35)年当時の教習所の風景

1960年に約44万台だった自動車保有台数が、1970年には677万台を超えるまで急増。一方で交通事故や渋滞が社会問題となり、安全に対する知識と技術を教える指定自動車教習所の存在感が増す。なお、6月25日は「無事故の日」でもある(写真は1960年の教習所の風景。提供=南福岡自動車学校)

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