2月12日は「レトルトカレーの日」|今日は何の日? くるま記念日
文=津島 孝/監修=一般社団法人日本記念日協会

レトルト食品は米軍の携帯食が起源!? アポロ計画の宇宙食で脚光を浴びて世界に広がった!

知っているとちょっと自慢できるクルマ関連の記念日

日本で初めての市販用レトルトカレーは大塚食品の「ボンカレー」。パウチに入ったカレーは、お湯で温めるだけで食卓へ出せる手軽さがウケて大ヒットした。現代の食生活には欠かせないレトルト食品の歴史をご紹介。

2月12日は「レトルトカレーの日」

世界初の市販用レトルトカレー「ボンカレー」が発売された1968(昭和43)年2月12日を記念し、大塚食品株式会社が制定した記念日。レトルト食品とは、調理した食品を袋詰めにして密封し、レトルト釜で高圧加熱殺菌処理をした食品のこと。長期保存可能、お湯で温めるだけで食べられる簡便性などの理由から大人気になった。

レトルト食品の歴史は、1950年代に米国陸軍が缶詰に代わる軍用携帯食として開発したのが始まり。その後、アポロ計画で宇宙食に採用されたことで多くの食品メーカーに注目されて普及した。なお、2月12日は「ボンカレーの日 」(大塚食品株式会社が制定)でもある。
※一般社団法人日本記念日協会認定日

1968(昭和43)年当時のボンカレーのパッケージとパウチ

発売当初のボンカレーは、常温保存が可能でも、賞味期限は2~3か月程度だった。当時のレトルトパウチはポリエチレンとポリエステルによる2層構造で半透明のため、酸素や光による影響を受けやすかったからだ。発売した翌年の1969(昭和44)年にポリエステル、アルミ箔、ポリプロピレンによる3層構造のパウチを採用し、賞味期限は2年に延びた。現在では、箱ごとレンジで調理可能となった(写真=大塚食品)

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