JAFロードサービスの出動理由で3番目に多いのが「落輪・落込」。 雨の日は特に注意!
#24_意外に多い落輪・落込トラブル2025年度のJAFロードサービス出動理由で最も多いのは「バッテリー上がり」。2番目は「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」、そして3番目に多いのが「落輪・落込(おちこみ)」。「キー閉じ込み」よりも「落輪・落込」のほうが多いのはちょっと意外な印象も。今回はそんな「落輪・落込」について、最近の傾向や発生しやすい状況などをJAFロードサービス隊員に聞いてみた。
教えてくれたのはこの隊員!
滋賀支部ロードサービス隊 竜王基地
片岡晃一(かたおか・こういち)隊員
【趣味・特技】 家族の趣味に合わすこと、ノートテイキング※
【好きな言葉】 継続は力なり
【好きな食べ物】 横浜家系ラーメン
【休日の過ごし方】 家族と過ごす、ノートテイキング
- ※人の話や講義、会議などの内容を聞きながら、要点を抽出し、自分なりに整理して記録する技術のこと
視界が悪く路面も滑りやすい雨の日は落輪トラブルに注意!
「落輪・落込」は「バッテリー上がり」、「タイヤのパンク」に次いで3番目に出動件数の多いトラブルです。雨の日は視界が悪いうえに路面も滑りやすいため、救援要請が増える傾向にありますので注意してください(片岡隊員)
──落輪・落込の救援は年間どのくらいありますか?
路肩に設けられた側溝や用水路などにタイヤが落ちてしまう落輪や、田畑などにクルマごと落ちてしまう落込といったトラブルは、意外に多く発生しています。2025年度のJAFロードサービス出動理由の統計では、1位は「バッテリー上がり」、2位は「タイヤのパンク」、3位は「落輪・落込」で、2025年度は124,979件(四輪・二輪合計)で、全体の5.41%にあたる出動がありました。
高速道路には側溝などがほぼないため、落輪・落込のトラブルは一般道で多く発生しています。また、農道や山道など郊外のほうが多く発生する傾向にあります。
──雨の日は落輪・落込のトラブルが発生しやすい?
雨や雪などの悪天候になると視界が悪くなり、路面も滑りやすくなるため、落輪・落込の救援要請が増える傾向にあります。雨が降っているときは、クルマから降りて確認する作業がおろそかになりがちです。「確認しておけば良かった」と後悔しないように、不安がある場合は必ずクルマから降りて、側溝の位置などを目視で確認するようにしてください。
特に豪雨による冠水時や積雪時は、道路と路肩・側溝の境目がわからなくなるため要注意です。そんな状況の場合は安全な場所でしばらく待機するなど、無理して運転をしないことが重要です。
また、通勤時間帯などは狭路ですれ違い時に落輪するケースも多く発生しています。急いでいるときこそ「急がば回れ」の気持ちで、周囲の状況をよく確認しながら慎重に運転してください。
狭い道などで不安を感じたらクルマを止めて目視で確認!
狭い道などで落輪しやすいのが左前輪です。左前輪付近は運転席から見えにくいため、通れるかなど不安を感じたら、クルマから降りて目視で確認するようにしましょう(片岡隊員)
──狭い道で不安を感じたらどうすればいいですか?
最近は、手軽で便利なスマートフォンの地図アプリのナビゲーション機能を利用する人が増えています。ナビゲーション機能を利用して走行する場合でも、道路状況によっては道幅が狭くなることがあります。道幅が狭くなり不安を感じたら、クルマから降りて通れるかどうかを目視で確認することがトラブル防止には有効です。
狭い道では、運転席から確認しにくい左前輪(右ハンドル車の場合)が側溝などに落ちてしまうことが多いためご注意ください。レンタカーなど普段乗り慣れていないクルマを運転する際は、さらに気を付けてください。
──スタックして動けなくなるケースはありますか?
雨の日やその翌日などはスタック(雪道やぬかるみ、砂地などで車のタイヤがはまり込み、空転して自力で動けなくなる状態)の救援要請も多くなります。
最近は海岸や川岸にクルマで入れる場所が少なくなっていますが、一方で住宅の造成地などからの救援要請が多くなっています。不整地なので雨が降るとぬかるみとなり、建設作業の車両もスタックするケースが多いので注意してください。
落輪や落込、スタックなどでは、周囲の状況によってロードサービスカーが現場に近づくことが難しい場合もあります。こうした現場で安全に救援作業を行うには、道路や車両の状況に応じた判断が必要です。ロードサービス隊員は、状況を見極めながら救援作業にあたります。
落輪してしまったら無理せずJAFに救援要請を!
落輪した際に自力で脱出しようとすると、タイヤのパンクや足回りの破損など、クルマへのダメージが大きくなるケースがあるだけでなく、路上での作業は危険なため、無理せずJAFロードサービスへ救援要請をお願いします(片岡隊員)
落輪や落込の状況はさまざまです。左前輪だけ溝に落ちている場合や、左右どちらかの前後輪が落ちていたり、クルマ全体が用水路などに落ちて横転している場合もあります。
そのためクルマ側のダメージも状況により大きく異なります。自走可能な場合もあれば、下回りに重大な損傷があることもあります。JAFでは引き上げた後に点検をして、少しでも危険と感じたら、お客様に説明してけん引するよう心がけています。
また、落輪したときに何とか自分で脱出しようと試みるのは、非常に危険なうえ、無理に動かすとクルマへのダメージが大きくなることもあるため、おすすめできません。落輪してしまった場合は、無理せずJAFロードサービスに救援要請をお願いします。