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時速30㎞制限の対象となる生活道路

「30km/hなんて無理⁉」 2万8000人の本音! 9月開始の“生活道路30km/h制限”に高まる期待とリアルな不安

【2026年9月1日から】3人に2人が賛成の一方、ドライバーからは懸念の声も。現場で予想される「危ない変化」とは?

「後ろの車にあおられるかも」、「どこが対象道路なのかわからない」……。2026年9月1日より、道路交通法施行令の改正により、住宅街などの「生活道路」における法定速度が、原則60km/hから30km/hへと大幅に引き下げられます。歩行者の安全を守るための大きなルール変更ですが、日常的に車を運転するドライバーにとってはとまどいも少なくありません。

そこで今回、2万8000人を超えるJAF会員を対象に緊急アンケートを実施。3人に2人が「賛成」という結果の裏で見えてきた、現場ならではの「リアルな本音と不安」について考えます。

目次

「賛成66.5%」も
約3割は慎重姿勢

2万8000人に意見を聞いた生活道路時速30キロ規制のアンケート円グラフ

2万8000件を超える回答を集計した結果、全体の66.5%が「賛成(どちらかというと賛成含む)」と回答し、生活道路における歩行者優先や安全確保への高い意識がうかがえます。その一方で、「反対」は16.6%にとどまるものの、「どちらともいえない」「わからない」と回答した方も16.9%存在しており、約3割のドライバーが制度導入に慎重な姿勢を示しました。

また、「事故防止」には納得しつつも、実際の運用に対して不安を抱いている人も多くいることが明らかに。ルールの周知だけでなく、現場の混乱を防ぐ具体的な走行ノウハウや不安の解消が求められています。

2万8000人の期待と本音
「生活道路30km/hで、現場はどうなる?」

「生活道路30km/h規制」が実施されるにあたり「生活道路にどのような変化が起きると予測しますか?」の問いに、JAF会員の回答は以下のようになりました。

「生活道路にどのような変化が起きると予測しますか?」にドライバーが回答したグラフ

「スピードを出すクルマが減り、歩行者の安全が大幅に高まる」「高齢者や子供、自転車が安心して通行できるようになる」といったポジティブな変化を期待する声が上位を占める一方、「どこからが『30km/h規制』の対象道路なのかがわかりづらく現場が混乱する」を懸念する声も多いことが明らかになりました。

「生活道路」の基準とは?
警察庁が示した見解と見分け方

2026年9月1日に施行される改正道路交通法施行令では、条文に「生活道路」という言葉は直接使われておらず、法令上は「60km/h指定の一般道路以外の道路」と整理されています。警察庁の定義ではこれを『主に地域住民の日常生活に利用される道路』としています。

速度標識がない場合、法定速度は道路構造によって以下のように区別されます。

法定速度 60km/h(変更なし): 中央線(センターライン)がある道路/車線(車両通行帯)がある道路/中央分離帯や柵等で上下線が分離されている道路/自動車専用道路

法定速度 30km/h(新設): 上記以外の、中央線や車線のない一般道路

 中央線、車線がない生活道路は時速30km/h制限の対象となる

中央線、車線がない生活道路は30km/h制限の対象となる

 中央線がある場合も、道路標識等により最高速度が30km/hと指定されている道路は30㎞/hの対象となる

中央線がある場合も、道路標識等により最高速度が30km/hと指定されている道路は30km/hの対象となる

ドライバーにとっては「センターラインや車線の有無」が最大の判別ポイントとなります。「標識がなくても、中央線のない道路に入ったら30km/h制限」と覚えておきましょう。

「実際に運用できるの?」「どこまで周知されている?」
賛成派、反対派の意見

今回の法改正について、JAF会員からは賛否さまざまな意見が寄せられました。「安全が第一」という賛成派の方々からは、

  • 「この施策は遅すぎる。人がいつ出てくるかわからない道路を60km/hで走るほうがおかしいと思っていた」(埼玉県・50歳代)
  • 「これまで、環境に合わせて必要なら速度を落として運転していましたが、『こういう環境なのに制限速度の標識がないということは60km/hで走っていいんだよな』と不思議に思っていました。30km/hで走行することに慣れるのは少し大変ですが、よい法改正だと思います」(愛知県・50歳代)

と、安全な交通社会への取り組みを前向きに受け止める声が多数寄せられましたが、なかには、

  • 「ただ、このアンケートを見るまで法改正自体について知りませんでした。周知活動が少なかったのではないかと感じました」(千葉県・40歳代)

と、周知が不足していると感じている人の声も多く見受けられました。

反対派の意見としては、

  • 「交通の実情をわかって決めているのか疑問に感じる。北海道と東京都を比べると、人口、車の数、道路の構造や交通量などまったく違うのに、一律に同様の規制が本当に住民の生活や安全の向上につながるのか疑問」(北海道・50歳代)
  • 「スピード違反の車が増えてしまうだけになりそう。スピードを守って遅くなるクルマにイライラして危険な運転をする人が出て、逆に危ないのでは?」(徳島県・60歳代)
  • 「感覚的に時速30kmはかなり遅いかなぁ……。難しい問題ですが……」(福島県・60歳代)
  • 「はっきりした区分の説明や周知のないまま、法律が施行されるのはあまりに拙速、乱暴な法律施行だと思います。通学路などで発生する痛ましい事故を目にすると、このような法律の必要性も理解できますが、もっと丁寧な説明と周知活動を行ってほしい」(奈良県・60歳代)
  • 「その地域の安全意識レベルによって『良い効果が生まれる地域』と『悪い効果しか現れない地域』に分かれると思う」(福岡県・60歳代)

と、道路の実情や運用について、疑問や不安を感じている方も多いことがわかりました。


2026年9月1日から始まる生活道路の法定速度30km/h規制。今回のJAF会員を対象にしたアンケートでは、3人に2人の人が制度に賛成する一方で、ドライバー側としての懸念も数多く寄せられました。

歩行者や自転車が安心して通行できる環境づくりは、多くのドライバーが望んでいること。しかし、その効果を十分に発揮するためには、ルールを定めるだけでなく、「どの道路が対象なのか」、「どのように安全に走ればよいのか」を広く周知し、運転者一人ひとりが正しく理解することが欠かせません。

新しいルールと上手に付き合いながら、安全な道路づくりにつなげていきたいですね。

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