雪の日、フロントガラスの凍結対策をする人のキービジュアル
文=萩原文博

雪の朝に後悔しない! 出発5分前の絶望を防ぐ「前夜の仕込み」とプロの時短術

出発5分前に「準備不足」を痛感…! 1.4万人の調査で見えた、雪の朝に後悔しないための全対策

「雪の予報が出ていたのに、何もせずに寝てしまった……」
翌朝、カチカチに凍ったフロントガラスを前に、会社や予定に遅刻しそうと焦る。そんな経験はありませんか?

強い寒気が流れ込み、全国的に冷え込みが厳しくなるこの時期。JAF会員1万4000人への調査では、雪国でも都会でも、冬の朝の悩み1位は共通して「視界の確保(フロントガラスの凍結)」でした。しかし、慌てて凍ったフロントガラスにお湯をかけるのは、ガラス破損を招く最悪の選択です。

本記事では、雪の朝をスムーズに迎えるために「前日までにやっておくべきこと」と、当日1分で出発するための「プロの時短術」を徹底解説します。

目次

雪の朝、ドライバーが後悔した「準備不足」TOP3

アンケートから見えてきたのは、降雪地と非降雪地で異なる「油断」の形です。非降雪地の1位は、『タイヤの準備不足』でした。一方で降雪地の1位は『視界確保ツールの不備』。タイヤの準備不足は、当日の対策としてはやりにくいことなので、あらためて非降雪地、降雪地ともに「雪の朝」当日にやっておかなければ後悔することTOP3をまとめてみました。「雪の朝」あなたがやるべき対策が何かを、ドライバーの体験談とともに見ていきましょう。

降雪地ドライバーの雪の日の困りごとトップ3

降雪地(北海道、青森、岩手、秋田、山形、富山)

非降雪地ドライバーの雪の日の困りごとトップ3

非降雪地(東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知)

ユーザーが体験した「やらかし」の悲鳴

【視界の罠】

・車の窓ガラスが凍結していると、溶かしたりするのに時間がかかりすぐには出発できない。(北海道)

・凍結を解消しようとフロントガラスに水をかけたら、さらに凍りついてしまった。(神奈川)

・朝、フロントガラスが凍っていてウォッシャー液で溶かそうとしたら、一気に凍ってしまった。(神奈川)

【凍結の封印】

・ガソリンを給油しようとしたところ、給油口がなかなか開かなくて困りました。とりあえず、解氷スプレーを噴霧して何とかなりました。(北海道)

・朝スライドドアが凍って開かない。(青森)

・ドアミラーが雪で凍って閉じたまま開かなくなり困ってしまった。雪がたくさん降ったときはドアミラーを閉じないようにしています。(北海道)

【屋根の凶器】

・伸縮式のスノーブラシが折れ、クルマの屋根の雪をおろすことができず、走行中フロントガラスが一瞬にして雪で埋まりワイパーも機能せず視界不良となり大変危険だった。(北海道)

・急いでいたので屋根の雪を十分に落とさないまま出発した際、ブレーキを踏んだら屋根の雪がドバーッとフロントに落ちてきてしまい、視界が遮られてしまった。(宮城)

・車の上に積もった雪を残したまま走っていて減速する時に滑り落ちて視界を塞ぐことがある。(石川)

【前夜の3分】当日の苦労をゼロにする「仕込み」の鉄則

雪が降る、または冷え込むと分かっている夜に「やるか、やらないか」で翌朝が決まります。菰田潔氏が実践する、冬の朝を快適にする三種の神器(時短編)をご紹介します。

解氷スプレーのイラスト

① 解氷スプレー(最強の時短ツール)
デフロスターなら10分、解氷スプレーなら1分。この差が忙しい朝の「平穏」を決めます。しかし、デフロスターを使用するためには、エンジンをかけないといけませんので、燃費も悪化しますし、環境にも優しくありません。解氷スプレーは500円~1,000円で購入できますので、降雪地だけでなく、寒くなる季節には用意しておきたいアイテムです。

フロントガラスカバー

② フロントガラスカバー(予防の決定版)
フロントガラスの凍結防止で最も効果的なのは、フロントガラスにカバーを掛けること。「掛けておくだけ」で朝の作業がゼロに。ボディサイズによって異なりますが、1,000円~3,000円で購入可能なので、これほど費用対効果の高い投資はありません。

撥水コートスプレーのイラスト

③ 撥水コートの事前施工
「氷が付きにくい」環境を作ることがプロの流儀。あらかじめ撥水コートをしておけば、スクレイパーで軽く撫でるだけで氷が剥がれ落ちます。撥水コートは、雪が降る冬だけでなく、雨が降った際にもクリアな視界が確保できるのが魅力です。商品の性能によって1,000円~3,000円と価格帯は広いですが、自分の予算に合わせて選ぶといいでしょう。

モータージャーナリスト菰田潔氏から。雪と氷へのマスト対策はコレ

プロドライバーにエコドライブ講習をしたことがあります。エコドライブ10か条の一つに「止まったままの暖機運転は禁止!」という項目がありました。すると降雪地帯のドライバーは、フロントガラスの凍結を溶かすために暖機は必要だと主張します。でも窓が凍ることがわかっているなら使わなくなったバスタオルや厚めのシートでガラスを覆い、霜が降りないよう対策するように指導しました。これで降雪があっても短時間で雪を払うことができます。

燃料を使う、排気を出す、騒音を出すなど止まったままの暖機は無駄だらけです。かといって暖機運転を避けるためにお湯をガラスにかけて凍結を溶かすのはNG。ガラスが割れて大きな損害になることがあります。前日の準備が肝心です。

「最強寒波」に備えてやるべきこと

一年を通じて、最も寒さが厳しくなるのが大寒の時期です。このタイミングに合わせて今季最強寒波が到来し、しばらく日本列島に居座ることが予想されています。日本海側を中心に、「大雪」、「猛吹雪」が長い期間続く可能性があると言われています。特に降雪地に出かける方は、スタッドレスタイヤの装着はもちろん、万が一に備えて、チェーンなども携帯しましょう。また毛布や非常食、水そして燃料もしっかりと補充しておきたいところです。日本海側だけでなく、太平洋側でも気温が氷点下になる場所も増えるので、フロントガラスの凍結に備えて、解氷スプレーやスクレイパーなども用意しておくと、朝スムーズに出発することができるでしょう。冬のドライブは事前準備と備えがいつも以上に大切になります。

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