監修=安藤俊介(日本アンガーマネジメント協会代表理事)/イラスト=古村耀子

運転にも役立つ ! アンガーマネジメント

「怒りのコントロール法」を知り、運転に生かそう
目次

※JAF Mate 2020年10月号「運転に役立つ怒りのコントロール」を再構成して掲載しています。

車の運転中に、ついイライラ……。
その怒りは、最悪の場合、あおり運転につながることも!
怒りのコントロール法を知り、運転や日常生活に生かしましょう。

イラッとする人は、あおり運転予備軍?!

近年、数々の問題を引き起こしたあおり運転が注目を浴び、法律でより厳しく取り締まられることとなった。
あおり運転の根底には、怒りの感情がある。読者アンケートでは、約7割の読者が「運転中にイライラすることがある」と回答した。
お互いの名前や顔がわからないという匿名性は、運転時特有の怒りを生み出す要素といえる。また、運転に自信がある、高級車に乗っているなど、怒りやすい人にはいくつかの傾向がある。自分には当てはまらないと思っている人も、決して他人事ではない。
運転中に少しでもイラッとしたことがある人は、自分もあおり運転予備軍だと考えて、怒りをコントロールする技術を身に付けておくことが大切だ。

運転中に怒りやすい人・状況

まずは時間に余裕を持ち、イライラを防ごう

運転する際は、時間に余裕を持つことが何よりも大切。焦りは、怒りを生むマイナスの感情のひとつで、運転時の怒りの最大の要因となる。余裕を持って出発することが肝心だ。

【アンガーマネジメント基礎編】すぐ実践できる5つのテクニック

運転中にイライラしてしまったときには、深呼吸をはじめとする5つのテクニックを実践しよう。

【アンガーマネジメント発展編】 怒りにくい自分になろう

とっさの対処法を身に付けたら、最終的には、自分の中にそもそも怒りにくい仕組みを作ることを目指そう。
すべての怒りを徹底的に排除する必要はない。怒る必要があれば怒り、必要がないものは怒らなくて済むようにするのが、アンガーマネジメントのトレーニング。「思考のコントロール」で許容範囲を広げるとともに、怒りの境界線を明確にしよう。どうしても怒る必要があれば、怒ってもいい。
まずは3日間、チャレンジしてみよう。

安藤俊介

あんどう・しゅんすけ 一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。アンガーマネジメントコンサルタント。新潟産業大学客員教授。 怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。 アンガーマネジメントの理論、技術をアメリカから導入し、教育現場から企業まで幅広く講演、企業研修、セミナー、コーチングなどを行っている。 ナショナルアンガーマネジメント協会では15名しか選ばれていない最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアジア人としてただ一人選ばれている。 主な著書に『アンガーマネジメント入門』(朝日新聞出版)、 『アンガーマネジメントを始めよう』(大和書房)等がある。 著作はアメリカ、中国、台湾、韓国、タイ、ベトナムでも翻訳され累計70万部を超える。

この記事はいかがでしたか?
この記事のキーワード
あなたのSNSでこの記事をシェア!