ロードサービスの頂点に輝いたのは関西本部!| JAFロードサービス競技大会
写真=乾 晋也

関西本部が20年ぶりの優勝! 雨中の激闘「JAF全国ロードサービス競技大会2025」決勝戦

災害対応を想定した救援作業で頂点へ──一糸乱れぬチームワークが勝敗を分けた!

富士スピードウェイを舞台に行われた「JAF全国ロードサービス競技大会2025」決勝戦。準決勝を勝ち抜いた九州本部、関西本部、東北本部の3チームによる団体戦は、雨が降る悪天候のなかで抜群のチームワークを発揮した関西本部チームが優勝。2025年のロードサービスの頂点に輝いた。

目次

災害で発生した事故の想定で、雨のなか制限時間30分の熱戦!

災害により発生した高速道路での事故を想定した競技内容

決勝戦は災害により発生した高速道路上の事故を想定した救援作業の競技。事故車を移動し一車線を通行可能にした後、2台とも指定の場所までけん引することで通常の二車線通行を確保する。制限時間は30分。朝からの雨により、一段と慎重な作業が求められた

9月16、17日に行われた準決勝を勝ち抜いた九州本部、関西本部、東北本部の3チームが、ロードサービスの頂点を目指し競い合った決勝戦。その舞台となったのは日本有数のサーキット、富士スピードウェイ。しかも2025年は大会史上初となる一般公開に加え、YouTube生配信というスタイルで開催されたため、出場チーム各隊員のボルテージも最高潮。降りしきる雨にもかかわらず、例年以上に気合の入った熱い決勝となった。

その決勝に用意された競技は、自然災害により高速道路で発生した重大事故の救援作業。2台の事故車両が道路をふさぐ形で放置され、高速道路は全面通行止めとなり後続車両が通行できない状態という想定。30分という限られた競技時間内に、指揮官の指示のもとに安全かつ迅速に事故車両を撤去し、通行を確保するかがポイント。事故車両の移動だけではなく、二次被害を防ぐための対応や徹底した安全確認、そして4名が連携したスムーズな作業が高評価となる。

優勝は関西本部! 前回2位の雪辱を果たし20年ぶりの頂点に

関西本部チームの競技風景

関西本部の安田指揮官は、拡声器とホイッスルで的確な指示を出し、抜群のチームワークを発揮。各隊員の安全確認も徹底していて、安田指揮官も安全確認を積極的に行っていた

雨による悪天候に加え、3チームの救援競技を多くの観客が見守るなか、抜群のチームワークを発揮したのが関西本部の精鋭チーム。拡声器だけではなくホイッスルも使いながら的確な指示を行う安田指揮官のもと、与えられた役割をしっかり実行する隊員との見事な連携により、終始安全かつスムーズな救援作業を実施。最後は安全確認を徹底し余裕を持ってゴール。見事に全国ロードサービスの頂点に輝いた。

関西本部の優勝は実に20年ぶり。前回の2023年大会では惜しくも2位に終わった雪辱を果たし、競技終了後には各隊員から笑顔も見られた。

優勝チーム喜びの声と27分07秒の奮闘!

優勝した関西本部チームによる笑顔のガッツポーズ

優勝した関西本部チームによる笑顔のガッツポーズ

【優勝チームコメント】
本当に嬉しいです。通常の業務でも雨の日はありますので、現場の状況に応じて作業を行いました。メンバーには滑るから気を付けろと指示を出していましたが、私が滑ってしまいましたけどね。私の指示にしっかり全員がついてきてくれた結果だと思っています(安田指揮官)。応援していただいたみなさんのおかげで優勝できました。ありがとうございました。

優勝した関西本部チームの競技風景

優勝した関西本部チームの競技風景

優勝した関西本部チームの競技風景

優勝した関西本部チームの競技風景

優勝した関西本部チームの競技風景

優勝した関西本部チームの競技風景

車両移動の際には安田指揮官がホイッスルを使い明確に誘導する関西本部チーム独自のスタイル。また、隊員が作業に集中しているときなどは、指揮官が積極的に安全確認を行いつつ常に安全な作業を行っていた。ゴールタイムは27分07秒。制限時間内で競技を終えた

2位は九州本部、3位は東北本部という結果に

九州本部チームによる競技風景

九州本部も迅速な作業を行い27分台でゴールしたが、惜しくも2位。競技終了後は「不完全燃焼でした。タイムはもっと縮められたはず」と悔しさを噛みしめた

東北本部チームによる競技風景

決勝戦最初の競技チームとして登場した東北本部。順調に作業を進めていたがパンクタイヤの交換に手間取りタイムロス。制限時間内でのゴールならず3位に終わった

JAFロードサービスの救援技術に観客も賞賛

坂口正芳JAF会長は開会のあいさつで、「JAFロードサービスのパワーを感じていただければと思います」語ったが、競技を直接あるいはYouTubeで観戦した人たちからは、JAFロードサービス隊員の卓越した救援技術や徹底した安全確認などの作業に賞賛の声が多くあがり、JAFロードサービスのPRに大きく貢献した大会でもあった。

雨中の激闘!「JAF全国ロードサービス競技大会2025」決勝

「JAF全国ロードサービス競技大会2025」決勝戦の風景

「JAF全国ロードサービス競技大会2025」決勝戦の風景

「JAF全国ロードサービス競技大会2025」決勝戦の風景

「JAF全国ロードサービス競技大会2025」決勝戦の風景

「JAF全国ロードサービス競技大会2025」決勝戦の風景

「JAF全国ロードサービス競技大会2025」決勝戦の風景

「隊員のみなさんの熱気で雨を吹き飛ばしてください」という蓮花一己JAF副会長の言葉どおり、熱い戦いが繰り広げられた。今回は富士スピードウェイでの開催だったが、次回はどこで、どんなドラマが見られるのか、すでに楽しみが止まらない

決勝での各チームの奮闘ぶりはこちら!

「JAF全国ロードサービス大会2025」の詳細はこちら!

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