懐かしの「昭和カルチャー探検隊」

コレ持ってた! 懐かしのファンシー文具が大集合

2022.05.07

文=忍章子

©2022 SAN-X CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. ©MIDORI ©SANRIO ©Sony Creative Products Inc.
2022.05.07

文=忍章子

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世界が認める「ネクセンタイヤ」、その高い技術力は“価格以上”!

今では、学用品に“キャラもの”は禁止という小・中学校も多いようですが、当時は「文房具ならOK!」という風潮がありました。
休み時間ともなれば、男子はゲーム付き缶ペンやノートで遊び、女子はキャラクターが配された缶ペンや鉛筆、消しゴムなどの見せ合いっこを開催した懐かしい日々……。
この特集では、さまざまなカルチャーが生まれた1980年代に女子のハートをわしづかみにした“ファンシーグッズ”をクローズアップ。
キャラクターやグッズの歴史を振り返った前回に続き、「昭和的ガーリー文化研究所」所長・ゆかしなもんさんのコレクションの中から、「これ使ってた〜」「あのころ、すごく欲しかった……」と懐かしくなる、“ファンシー文具”を一挙に紹介します!

  • 本企画に掲載されている商品はすべて、個人の私物であり、現在は販売されていません。商品についてメーカー、作家、関係者へのお問い合わせはご遠慮ください。

缶ペンケース

「80年代の缶ペンケースは、形もデザインも機能もバラエティーに富んだものが数多く登場! 缶ペンケースを基本に、収納するペンや定規、消しゴムをどうコーディネートしようか考えるのがとにかく楽しかった♪ 」(ゆかしなもんさん)

キャラクターや形が個性豊かなカンペンケース10点

​​1「うちのタマ知りませんか?」(ソニー・クリエイティブプロダクツ) 2「ゴロピカドン」(サンリオ) 3「パピーラブ」(サンリオ) 4「レモンヴィレッジ」(学習研究社/現・学研ステイフル) 5「ヘルシーモーモー」(サンエックス) 6「ペンシルクラブ」(サンエックス) 7「レッツチャット」(ソニー・クリエイティブプロダクツ) 8マリンフラッパー(ユーカリ社) 9「pretty goo」(リリック) 10「ペペンペンペン」(学習研究社/現・学研ステイフル)

©2022 SAN-X CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. ©SANRIO ©Sony Creative Products Inc.

消しゴム

「ファンシー文具のなかでも、メーカーの遊び心や造形のおもしろさがもっとも生かされていたのが消しゴムでした。かわいすぎて、もったいなくて、使えない消しゴムもいっぱい! いくつになっても、あの甘〜い香りが忘れられません」(ゆかしなもんさん)

キャラクターや形が個性豊かな消しゴム13点

1「がんばーれタコくん」(レモン社) 2「コアラハウス」(シード) 3「カセットテープ消しゴム」(シード) 4「NEKO KONEKO」(学習研究社/現・学研ステイフル) 5「ヘッドストロング」(コクヨ) 6「香り付きポップイレイサー」(三菱鉛筆) 7「星座のティンクルちゃん」(三菱鉛筆) 8「♡キャット」(シード) 9「うちのタマ知りませんか?」(ソニー・クリエイティブプロダクツ) 10「金太くん」(ミドリ/現・デザインフィル) 11「キッス消しゴム」(レモン社) 12「セブンシリードワーフ」(サンリオ) 13「ミルク瓶消し」(クツワ)

©MIDORI ©SANRIO ©Sony Creative Products Inc.

鉛筆

「鉛筆って一見すると個性があまりないように見えますが、じつは丸形だったり三角形だったり星形だったり、なかには香り付きのものもあったりと、細かいデザインにこだわりがあって楽しい! かわいい鉛筆がペンケースにあると、それだけでテンションが上がります♪ 」 (ゆかしなもんさん)

キャラクターや形が個性豊かな鉛筆10点

1「フレッシュパンチ」(サンリオ) 2「けろけろけろっぴ」(サンリオ) 3「うちのタマ知りませんか?」(ソニー・クリエイティブプロダクツ) 4「マリンスカウツ」(ソニー・クリエイティブプロダクツ) 5「カントリーフレッシュベジーズ」(サンリオ) 6「ハローキティ」(サンリオ) 7「リトルツインスターズ」(サンリオ) 8「セブンシリードワーフ」(サンリオ) 9「Hなえんぴつ」(コクヨ) 10タキシードサム(サンリオ)

©SANRIO ©Sony Creative Products Inc.

ポケットティッシュ

「これぞファンシーグッズの王道とも言える、愛らしいポケットティッシュたち! ティッシュにキャラクターがプリントされていたり、甘い香りが付いていたりと、使うのがもったいないアイテムの一つでした。ポケットティッシュの中身を一枚単位でお友だちと交換した人も多いのでは? 」 (ゆかしなもんさん)

キャラクターや形が個性豊かなポケットティッシュ9点

1「レッツチャット」(ソニー・クリエイティブプロダクツ) 2「リトルツインスターズ」(サンリオ) 3「パティー&ジミー」(サンリオ) 4「ガーデンスタッフ」(コクヨ) 5「SPORTS KIDS」(学習研究社/現・学研ステイフル) 6「けろけろけろっぴ」(サンリオ) 7「ハローキティ」(サンリオ) 8「ゴロピカドン」(サンリオ) 9「pretty goo」(リリック)

©SANRIO ©Sony Creative Products Inc.

メモ帳

「ケータイもパソコンもない時代、お友だちとのコミュニケーションに欠かせなかったのがメモ帳! 80年代のメモ帳はかなりユニークで、グループで回覧できるようになっていたり、オモシロイ出来事やナイショの話を書き込めるようになっていたりして、ドキドキ感が満載でした♪ 」 (ゆかしなもんさん)

キャラクターや形が個性豊かなメモ帳8点

1「原宿CLUBふぁっしょんMAP」(セイカノート/現・サンスター文具) 2「タイニーキャンディ」(学習研究社/現・学研ステイフル) 3「○○のザ★ベスト10」(エヌビー社) 4「さてんのに〜ちゃん」(ユーカリ社) 5「にっぽんの冬」(サンエックス) 6「ただいま○○中」(セイカノート/現・サンスター文具) 7「SPORTS KIDS」(学習研究社/現・学研ステイフル) 8「A.H.O.CLUB」(ユーカリ社)

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はみだしコラム

〜昭和ボーイズはスーパーカー消しゴムに熱中!〜

ボールペンとスーパーカー消しゴム

画鋲やセメダインで加工されたスーパーカー消しゴム

様々な色や形のスーパーカー消しゴム

消しゴム飛ばしの必須アイテム、ボールペン「BOXY-100」(三菱鉛筆)。ボールペンの中のバネを1本から2本に改造して、弾く力をアップしたり、スーパーカー消しゴムの滑りをよくするために、タイヤを平らに削り、「セメダイン」を塗ってツルツルにしたり、画びょうを刺したりするなど、数々の“技”があった。

70年代中期から80年代にかけて巻き起こった“スーパーカーブーム”。

そのきっかけとなったのは、1975年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まった『サーキットの狼』でした。

漫画に登場する「ロータス ヨーロッパ スペシャル」、「ポルシェ911 カレラ」、「ランボルギーニ カウンタック」、「フェラーリ 308GTB」「デ・トマソパンテーラ」など、それまで見たこともないスーパーカーに、当時の子供たちは熱狂。

ブームの火は、ミニカーやプラモデルといったオモチャはもちろんのこと、洋服や文房具などにも広がり、“スーパーカーカード”や“スーパーカー消しゴム”は、駄菓子屋で安価で手に入れることができるとあって、特に人気の高いグッズでした。

スーパーカー消しゴムは、集めるだけが楽しみではなく、教室の机をコースにして、ボールペンで弾いて走らせ、飛距離を競い合ったり、相手のスーパーカー消しゴムを弾き飛ばすクラッシュ合戦を展開。
そして勝者は、敗者たちのスーパーカー消しゴムを総取り!

たびたび先生に見つかっては、大事なコレクションを没収される……という悲しい出来事にもめげず、男子たちは休み時間になると、レースを繰り広げていたのでした。

女子の自己主張をかなえてくれたファンシーグッズ

最後に、ゆかしなもんさんに80年代“ファンシーグッズブーム”を振り返っていただきました。

「80年代はかわいいものはもちろん、ファンシーなだけではないキャラクターやテイスト、さまざまな流行や潮流といったものがさまざまに入り乱れる、カオスな時代でした。グッズもあふれかえっていて供給過多ともいえますが……。選択肢が無数にあることは、当時の、好奇心旺盛な女の子たちのアンテナを、おおいに刺激しました。自我を持ち始めた女子の、『私はコレが好き!』『このキャラをこういうふうに持つよ!』『私はこういう女の子なんです!』といった、小さな自己主張をかなえてくれたのが、ファンシーグッズだったのではないかと思います」

80年代に日本中で盛りあがりを見せた、アツすぎるほどのファンシーグッズブーム。いかがでしたでしょうか。

同級生や同年代のお友だちと、“懐かわい”すぎるグッズを眺めながらファンシーグッズ談議をしてみると、あのころにタイムトリップ♪ 忘れかけていた思い出が、ファンシーカラーにきらめくかもしれませんね☆

  • 本企画に掲載されている商品はすべて、個人の私物であり、現在は販売されていません。商品についてメーカー、作家、関係者へのお問い合わせはご遠慮ください。
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