テーマトーク:最近、うれしかったこと【３】

私は腰痛もちです。ぎっくり腰は今までに何度も経験しています。そこで、１年ほど前から毎朝腰回りのストレッチをしています。前屈をしてみると、最初は手の指先が床にぎりぎり届くか届かないかという程度でしたが、最近では拳（こぶし）が床につくまでに柔軟性がついてきました。

朝起きたときは腰に痛みがあり、動きもぎくしゃくしがちですが、朝食後にストレッチをすると、体に変化が出てきます。体が軽く感じられ、仕事もはかどり、「体の進化」がうれしい毎日です。次の目標は手のひらが床にぴたりとつくことです。到達できるように、日々ストレッチを続けていきたいです。

新しくこの街に引っ越してきて半年が経った頃のことです。お隣の方と話をしていたら、知らない方がやってきて、｢向こうの端に住んでる○○ですが、お宅のゴミ袋が荒らされていますよ｣と、ゴミがカラスに荒らされていることを教えてくれました。

幸いまだ荒らされたばかりで広範囲に散らかっていなかったのですが、道路にも少しゴミが。すると今度は反対側から小学生が3人くらい走ってきて、｢どうしたんですか! 大丈夫ですか? 手伝います！｣と言ってくれました。小学生たちはなんのためらいもなく素手でゴミを拾って片付けてくれました。面識のない子供たちでしたが、あれよあれよと率先してお手伝いをしてくれました。

話をしていたお隣の方も新しいゴミ袋を持ってきてくれたりと、みんなが優しくて感激しました。この街に引っ越してきてよかったなぁと思った瞬間でした。

新幹線を利用して、娘の住んでいる名古屋まで出かけたときのことです。車中で、昔読んだ本を読み返していました。

ところどころに線が引いてあるのがとても懐かしく思え、若い頃はこんな言葉に感動していたんだと、昔の自分を振り返りうれしくなると同時に、思わず「クスッ」と笑ってしまいました。年齢で感動する箇所が違うものなのだと、改めて感じた3時間半でした。

私の住む自治体では、「寿学級」とよばれる高齢者の趣味の集いがあり、20のクラブで約350人が勉強をしています。私は短歌クラブと俳句クラブに所属していて、講師の指導のもと同じ趣味をもつ仲間と楽しく学んでいます。

最近、私が新聞に応募した短歌が特選に、川柳が秀逸に選ばれました。私はいつも最後から順に入選者の作品を見ていきますので、最後に自分の名前があったときは大変驚き、また喜び、信じられない気持ちでした。この入選を励みにして、これからも熱心に学んでいきたいです。