漫画=いぢちひろゆき/図版=宮原雄太

車両盗難にドアパンチ…怒り爆発! 駐車中の犯罪被害事件簿

交通事情から日常の小さなことまで。JAF会員のアンケートから、世の中の潜在意識をちょっとだけ明らかにする「JAF Mate 総研」。今回のテーマは「車の犯罪被害」です。傷を付けられた、車上荒らしに遭った、車両を盗難された……など、JAF会員が被害にあった「車の犯罪」事件と、会員の防犯テクニックについて調査しました。

車の犯罪まんが前半

小さな傷から、大規模犯罪まで。
愛車が被害に遭った方の割合は32.9%!

「駐車中、車が犯罪被害に遭った経験がある」に、「はい」と回答した方は、全体の32.9%。JAF会員の3割以上が、何らかの自動車の犯罪被害に遭遇した経験があるという、驚きの事実が明らかになりました。なかでも、平均を大きく上回る35%以上の犯罪遭遇率となったのは、和歌山県(39.4%)、福岡県(38.6%)、愛知県(38.4%)、大阪府(36.8%)、兵庫県(36.6%)、福島県(35.2%)の1府5県。地区平均では関西地方が最多で、35.5%という結果となりました。

駐車している車の犯罪被害グラフ

年代別で見ると、50歳代の犯罪遭遇率が一番多く37.8%、次いで60歳代が35.7%という結果に。この世代ではドライブレコーダーやスマートキーが一般化する以前の経験談も多く、

  • 30年前、車内から音楽カセットテープ(30本)を盗まれた。CDではなくレコードから録音したものだったので、手間も時間もかかっており「返せ~!」と叫んだものでした。警察へは届け出ましたが、時効となってしまいました。(新潟県・60歳代・男性)
  • 1970年代のインベーダーゲーム大流行時、ゲーム用として車のセンターコンソールに100円玉10枚を並べて置いていました。駐車場へ戻るとカギが入らず、ドライバーのような工具でカギ穴をこじ開けられ100円玉が盗難されていました。ディーラーでカギのシリンダーを交換してもらいましたが、数万円がかかってしまい……それ以降、車外から見えるところには貴重品を絶対置かなくなりました。(京都府・60歳代・男性)
  • 20年ほど前、新車納入後1か月でボンネットへ「かかと落とし」を食らい、凹みと靴ゴムのカスが付着していました。当時は車載カメラも普及していなかったため、30万円の車載防犯装置を設置。数週間後に再び同様の事件が発生した際には、装置からけたたましいサイレン音が鳴り響き、犯人を撃退! 以降は発生しておりません。(東京都・60歳代・男性)

と、悔しい経験は長く記憶に残っている様子でした。

有効な防犯対策は?
JAF会員の対策、そしてプロの意見

愛する車を守るためということで、会員は事案別にさまざまな対策を講じていることが明らかに。

狭い駐車場などで、隣に駐車した車がドアを開けた際にドアをぶつけられる、いわゆる「ドアパンチ」の被害に遭った方からは、対策として「広い場所に駐車する」という意見が多数寄せられました。

  • 駐車場に停(と)めるときは、隣の車の停め方が斜めだったり、枠内に収まってない場合は、運転が苦手だったり、車の扱いが雑だったりするように思うので、違う場所を選ぶようにしています。(愛知県・40歳代・女性)
  • ショッピングモールなどでは、お店の入り口から遠くても、できるだけ広い場所に停めるようにしている。(長野県・60歳代・女性)
  • 高級車の隣に駐車する。高級車の所有者は自分の車も大事にするだろうから、雑なことはしないと思う。(大阪府・50歳代・男性)

また、うっかり自分が隣の車にドアをぶつける加害者にならないように、という意見も。

  • 子供の頃から親に「強風時は車のドアをしっかりつかむこと!」と口酸っぱく言われていましたので、私はまだ加害側になったことはないですが、ドアパンチをされてからは車を停める場所にも気を付けるようになりました。(愛知県・30歳代・女性)

とのこと。小さい子がいる方や車のサイズ感に慣れていない方、とくにドアの開け閉めは気を付けたほうがよさそうですね。

車体に傷を付けられた被害に次いで多かったのが「車上荒らし」。
被害者の中には、

  • 車内が荒らされていたが盗られたものはなかった。ボンネットの先端にエンブレムのようにたけのこの形のお菓子が接着剤で付けられていた。(京都府・50歳代・男性)

という思いもよらない害を被った方の体験談も。
車上荒らしの防犯対策として、まずは「短時間でもカギをかける」が原則。そして「見える場所に物を置かない」「車内に貴重品を置かない」という意見が多く寄せられました。

  • アルバイト先のパチンコ店に駐車していた際、助手席の窓ガラスが粉々に割られ、置いてあったバッグ(現金は3,000円くらいだったけど財布やカード類全部)を盗られた。警察を呼んで現場検証をした際、警察官は近くに停まっている高級車を指し「あっちの車のほうが明らかにお金持ってそうだよね? でもあなたがやられたのは見える所にバッグがあったからだよ」と言われた。(静岡県・40歳代・女性)

という貴重な体験談も。
車上荒らし被害はさまざまな場所で発生していましたが、意外と多かったのが「保育園の送り迎え中、わずかな時間車を離れたタイミング」という声。

  • 子供を保育園に送って行った際に、雨が降っていたので、自分のバッグを車内に置いて車を離れた数分間にバッグを取られた。(静岡県・50歳代・女性)

わずかな間でも、車から離れる際にはしっかりとカギを確認しましょう。
基本の対策に追加して、

  • 自宅駐車場は、扉をあえて壊れて開きづらいものにしたり、自動車を出しづらい構造にする。(愛知県・50歳代・男性)
  • 正面ウインドーから見える所に「お金は無いです。 I have no money!」とデカデカと書いたシートを置くようにしています。恥ずかしいなどと言ってはおれません。これを見れば泥棒も無駄な労力を使わないだろう。(京都府・50歳代・男性)

など、ハードな(?)防御策をとる方も。

  • 貧乏そうに見えるよう、洗車をあまりせず車を汚くしておく。(栃木県・50歳代・男性)

という方もいましたが、反対に、

  • 自宅から離れた駐車場に、1か月以上乗らずに駐(と)めていたところ車両盗難に遭った。恐らく車がホコリだらけだったため目を付けられたと思う。以降、できるだけ車を動かし、2日に1回はホコリを払うようにしています。(福岡県・60歳代・男性)

という意見もありました。
車両盗難被害の経験者も見受けられ、

  • しっかりとカギをかけていたのに、白昼堂々と盗難に遭いました。後から警察に聞いた話によると、私の愛車は新潟港より外国へ渡ったそう。(神奈川県・40歳代・男性)
  • 自宅の駐車場で車両を盗難された。朝、自動車がないことに気づき警察に連絡。数か月後、港で見つかりましたが、オーディオや小物がない状況でした。さらに数年後、同じく自宅駐車場で盗難。もう盗まれることはないだろうと、車両保険を掛けていませんでした。この時には見つかることがなく、新たに自動車を購入しました。(愛知県・50歳代・男性)
  • 駐車場内で私のと同じ車種の車両盗難があり、もしやと思い自分の車を確認したら、ドアをこじ開けたようとした跡(塗装の剥がれとへこみ)があり、カギ穴も壊されていた。(群馬県・50歳代・男性)

車両盗難、車上荒らしの対策として、会員からは「自宅駐車場には人感センサーライトを付けている」「ルームミラー下部に赤のLEDを一定間隔で点滅させ、抑止力としている」「サンシェードを付ける」「駐車中も録画可能なドラレコを付けた」「正規の方法以外でドアを開けた場合に警報が鳴る装置をオプションで付けた」「犯行に手間や時間がかかる環境を作る」「カバーをかける」……など、さまざまな対策が寄せられましたが、なかには、

  • せめて、人の恨みを買うような行為を慎む……でしょうか。(奈良県・70歳代・男性)
  • 神に祈る。(新潟県・60歳代・男性)

という人知の及ばぬ対策も。
プロの犯罪対策と、万が一犯罪行為に遭遇してしまった場合の対応については「ストップ! 車両盗難。専門家がすすめる盗難対策とセキュリティーグッズ」で詳しく特集しています。

考えたくはないですが、駐車中に犯罪被害に遭遇する確率は低いと言い切れないのが現状です。愛車を守るため、しっかりと対策を行い楽しいカーライフを送りましょう!

防犯まんが後編

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あなたの知りたいテーマを大募集!

交通事情から日常の小さなことまで。JAF会員へのアンケートから、世の中の潜在意識をちょっとだけ明らかにして好評をいただいている「JAF Mate総研」では、あなたの知りたいテーマを大募集。「キープレフト、していますか?」「人気のSA・PAは?」「全国で一番食べられているラーメンは何味?」など、何でもOK。あなたが日本全国のJAF会員に聞いてみたいテーマを、JAFMate総研が調査します! 下の応募リンクより、「①あなたの知りたいテーマ ②テーマに沿った質問と回答選択肢」をお送りください。採用された方にはクオ・カード(5,000円分)をプレゼント! ぜひご応募ください(同じテーマ案が複数あった場合は抽選となります)。

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