愛犬とのお出かけ先、ドッグランなどのイメージカット
監修・文・写真=長根あかり

愛犬と楽しむお出かけ先別マナーガイド…ドッグラン・カフェ・ホテルの注意点

ペットとお出かけ♪ 困らないためのマナーを教えます
長根あかり

愛犬とお出かけするときは、一緒に楽しく過ごすことはもちろんですが、施設のルール確認や周りへの配慮も必要です。具体的にはどんなポイントがあるのか、前回に続き「マナー講座 〜施設編〜」として施設ごとに注意するべきポイントをお伝えします。

目次

お出かけマナー、基本の"き"とは?

お出かけで立ち寄る場所では、犬が苦手な人やアレルギーがある人もいるかもしれません。
みんなが気持ちよく利用できるように、排泄物の処理はきちんとし、ドッグラン以外では必ずリードをつけて移動するようにしましょう。

最近は伸縮リードを使う人も多いですが、愛犬をきちんとコントロールできるように人や犬が多い場所では控えるのが無難です。

犬同士の挨拶であっても犬任せにせず、相手が逃げたり尻尾を下げる仕草が見られたらリードを引いて距離を取り、離れてあげましょう。

施設別、気を付けるべきマナー

犬が多い場所では、おもちゃやおやつがトラブルの種になりやすいです。たとえおもちゃOKであっても、他の犬に取られてしまったり、壊れてしまう可能性もあります。おやつは、取り合いにならないよう他の犬が近くにいない場所で与え、お友達にあげるときにはアレルギーの有無を確認して、飼い主さんから与えてもらうようにすると安心です。

ドッグランで気を付けるべきマナー

ドッグランでは、常に愛犬から目を離さないことが大切です。排泄、執拗な追いかけ、マウンティングなどには素早く対応し、興奮しすぎたら一度犬と一緒に外に出たり、隅のほうでお座りや伏せで落ち着くまで待ちます。

また、ドッグランの出入り口は脱走防止として、2重扉になっています。2つの扉が同時に開いた状態にならないように、前後の人と譲り合って順番にサッと出入りしましょう。

新しい犬が来ると、遊んでいた犬たちがお出迎えに行ってしまうことがあり、狭い場所での密集がトラブルになることも。新しい人や犬が来たときには、自分の犬が出入りを邪魔しないように、呼び戻しをしたり離れた場所で遊ばせるようにしましょう。

ドッグカフェで気を付けるべきマナー

ドッグカフェであっても、店内での粗相や過度な吠えは周りのお客様の迷惑になります。トイレの心配がある方は、マナーパンツを着用したり、換毛期で抜け毛が多い場合は洋服を着せるなどの配慮をしましょう。

吠えてしまった場合は、一度お店を出て落ち着かせてから店内に戻ったり、カートや座席に座らせている場合には低い場所に下ろすのもひとつの方法です。

マットを敷けば犬の座席使用OKであっても、テーブルが見える位置では興奮しやすく、前足がテーブルに乗ってしまったり、人間用の食器に口をつけてしまうことも。これらはマナー違反になりますので、足元に敷いたカフェマットで待てるように練習しましょう。

ペット可の宿で気を付けるべきマナー

ペット可の宿は、ドッグラン、ドッグカフェ以上に施設によってルールが異なります。たとえば、ホテルやペンションの場合、共用部は抱っこやカートの使用が必要であったり、レストランエリアは同伴不可ということもあります。

マナーとしては夜間の吠えに注意し、ベッドや浴室には犬を入れないこと。粗相があった場合にはすぐに施設の管理者に報告をするようにしましょう。

お出かけ前にマナーとしつけの見直しを

愛犬と楽しくお出かけするためには、マナーとしつけが大切です。クルマ移動は、犬も疲れるので時間を見てSA(サービスエリア)や公園などでリフレッシュさせてあげましょう。前もってエネルギーを少し発散させてあげることで、施設での興奮を抑えることができるので、うまく取り入れてみてくださいね。

長根あかり

ながね・あかり ドッグトレーナー兼動物介在教育アドバイザー。帝京科学大学アニマルサイエンス学科卒業。『ペトコト』はじめ多くのウェブメディアで「犬猫との暮らし」「犬とのお出かけ」をテーマに執筆するなど、ペットに関する情報を発信。現在は、Dog Life Coordinateで江東区を中心に出張トレーニングや飼う前の相談、イベント講師などを行っている。OPDES公認ドッグトレーナー、動物介在教育アドバイザー、ホリスティックケアカウンセラー、ペット災害危機管理士3級など多くの認定資格を保持。

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