奈良天理山の辺の道から、京都みなみやましろへ——ホテルを拠点に地域の魅力を楽しむ “フェアフィールド・バイ・マリオット”家族ドライブ旅
ドライブ旅をより楽しくしてくれる道の駅に近接し、その地域を渡り歩く新しい旅のスタイルを提案する「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト」。この“新しいホテルのかたち”は2020年10月からスタートし、いまでは全国29か所(2023年11月現在)に広がっている。そこで今回は、奈良県天理市と京都府南山城村にあるフェアフィールド・バイ・マリオットを拠点に、同地域の知られざる魅力を発見していく2泊3日の家族ドライブ旅をご紹介する。
Day1
国内最大級!金魚とアートが融合した「NARA KINGYO MUSEUM」
奈良県の人気観光スポット・奈良公園から車で約15分。そこには、同県の新たな一面に出会える「NARA KINGYO MUSEUM」がある。実は、奈良県大和郡山市では300年ほど前から金魚の養殖が行われていて、現在は日本三大産地のひとつになっている。同施設はそんな土地柄にふさわしい、国内最大級の金魚ミュージアムだ。
古くから日本人に愛されてきた“金魚”をコンセプトに、新進気鋭のアーティストたちが新しい感性でアート空間を創出。プロジェクションマッピング、ミラーボール、鏡などを使って生み出された幻想的な空間のなかを、約40種3,000匹の金魚が優雅に泳いでいる。
身近な品種から希少種までがアート空間を泳ぐ。
五感で楽しめる芸術的な7つの空間。
●NARA KINGYO MUSEUM/奈良県奈良市二条大路南1-3-1 ミ・ナーラ4F
https://kingyomuseum.com
見どころは、58面体にカットされた水槽がきらびやかに光る「ダイヤモンドカット水槽」や、一般的な水槽の約10倍の大きさで再現された巨大水槽のなかで、金魚の気持ちになって写真が撮れる「人間水槽」など。どこを切り取っても“映える”こと間違いなしのエンターテイメントアクアリウムで、芸術的な家族写真を撮ってみてはいかがだろうか。
古都奈良の文化に触れられる「道の駅 なら歴史芸術文化村」
ショップには奈良県の特産品や工芸品などが充実。
●道の駅 なら歴史芸術文化村/奈良県天理市杣之内町437-3 https://www3.pref.nara.jp/bunkamura/
続いて紹介するのは、奈良県の歴史・食・芸術などに触れることができる「道の駅なら歴史芸術文化村」。2022年3月にオープンした同施設では、日本で初めて文化財4分野(考古遺物、歴史的建造物、絵画・書跡等、仏像等彫刻)の修復工房を公開している。また、芸術分野ではアーティストとの交流や子どもを対象としたプログラムなどを開催している。プログラムの参加者からは「子どもがあんなに夢中になる姿は見たことがない」などの声が聞かれ、リピーターも多いという。
もちろん地域の道の駅として、柿や奈良漬といった奈良県の特産品や旬の野菜、工芸品のお土産なども取り揃えているので買い物も楽しめる。
奈良県のブランド豚・ヤマトポークを味わえる「まるかつ」
ヤマトポークロースかつ定食。
キッズ定食。
●まるかつ天理店/天理市杣之内町437-3 なら歴史芸術文化村内 https://marukatsu912.com/shoplist/tenri/
奈良県の文化に触れたあとの夕食は、なら歴史芸術文化村にあるレストラン「まるかつ」をおすすめしたい。県のブランド豚・ヤマトポークや大和野菜といった地元の食材を使った料理を味わえる人気店だ。
特に、低温でじっくりと揚げたヤマトポークのジューシーな味わいを堪能できる「ヤマトポークロースかつ定食」は絶品。またお子様には、ヒレかつ、ウインナー、ポテトなどがワンプレートになった「キッズ定食」がいちおし。ボリューム満点なのにお得な値段もおいしいポイントだ。
フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道
お腹が満たされたら、なら歴史芸術文化村に隣接する本日の宿泊地「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」へ。
「フェアフィールド・バイ・マリオット」のこだわりは、“シンプルであることの美しさ”を大切にした、温かなもてなしと、くつろぎの空間。ホテルを拠点に自由な旅のスタイルを探求できることをコンセプトにしているため、あえて館内にレストランを設けず、近隣の飲食店や施設を楽しめるようにしている。
客室は「スタンダード ツイン」と「スタンダード キング」。1客室大人2名が基本だが、添い寝であれば小学生2名まで無料で宿泊できるのでファミリーにもうれしい。乳幼児がいる場合は、ベッドガードの貸し出しも受け付けている。シンプルなつくりがもたらす開放感と使い勝手の良さ。そして旅先の空気を感じられる空間で、ゆったりと旅の疲れを癒すことができる。
家族4人でも快適に過ごせる広々とした客室。
ロビーには地域に関わりの深い物がディスプレイされている。
フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道は丘の上にあるので、窓からの眺望も魅力のひとつになっている。冬の時期には夕日が美しく、夏には遠くで打ち上がる花火が見られることもあるそうだ。利用者からは「中心部から少し離れているので静か」「朝の散歩が気持ちいい」といった声が多く聞かれるという。
ホテルの名前にもなっている「山の辺の道」は、古事記や万葉集にゆかりのある地名や史跡に出会える古道だ。ホテルの近くにあるので、古代ロマンを感じながらの散歩も趣深い。また、ホテルがある天理市は奈良県のほぼ真ん中にあるため、各観光地へのアクセスが良いのもポイント。ホテルを拠点に自由なドライブ旅を計画することができる。
コーヒーやお味噌汁などが無料。
●住所:奈良県天理市杣之内町元山口方438-7
Day2
奈良県名物・柿の葉ずしも入った「朝食ボックス」
目で見ても楽しい彩り豊かな「朝食ボックス」。
天気が良い日にはテラスで食べるのもグッド。
フェアフィールド・バイ・マリオットでは、それぞれの地域の食材を使った「朝食ボックス付きプラン」を用意している。朝食ボックスのみの販売はしていないため、宿泊客だけが食べられる特別な朝ごはんを、ぜひ味わっていただきたい。
フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道の朝食ボックスは、奈良県の郷土料理である柿の葉ずしをはじめ、奈良漬、小梅などが彩りよく盛り付けられ、かわいい鹿をかたどった人参甘酢漬がアクセントに添えられている。奈良県のおいしさがギュッと詰め込まれた重箱が、朝の気持ちを高めてくれる。
小さな動物たちと触れ合える「わんぱくどうぶつえん」
ヤギタワーからやぎが出迎えてくれる。
●わんぱくどうぶつえん/奈良県山辺郡山添村桐山32 https://www.wampakudobutsuen.com
天理市から南山城村に向かう道中、豊かな自然が広がる奈良県の山添村にある「わんぱくどうぶつえん」は、かわいい動物たちと触れ合える小さな動物園だ。園のシンボルになっている「ヤギタワー」は地上9メートルのレンガ造りの塔で、その外周につくられたらせん階段をやぎたちが歩いていく。そのほかにもウサギやモルモットなどもいて、地域の人気スポットになっている。
また併設されているカフェ&ベーカリーには、地元野菜を使った焼き立てパンやケーキもあるので、ドライブのお供にもぴったりだ。
四季折々の景色と癒しの時間「梅の郷 月ヶ瀬温泉」
月ヶ瀬の自然を感じられる露天風呂。
●梅の郷 月ヶ瀬温泉/奈良県奈良市月ヶ瀬尾山2681番地 http://tsukigaseonsen.com
動物たちと触れ合ったあとは、温泉でゆっくりしてみてはいかがだろうか。山あいの道を20分ほど走ると、梅の木が立ち並ぶ月ヶ瀬エリアに差し掛かる。そしてこの地域の憩いの場となっているのが「梅の郷 月ヶ瀬温泉」だ。
地下1,200mから湧き出る無色透明の弱アルカリ性単純泉は、神経痛や筋肉痛といった日ごろの疲れを癒してくれる。特に、季節ごとの景色と伊賀盆地を一望できる展望露天風呂はおすすめ。近年人気のサウナも、高湿&2段式のドライサウナが設置されていてうれしい。
お腹も心も満たされる「お食事処 梅こころ」
お腹も心も満たされる「お食事処 梅こころ」。
高山ダムカレー。
●お食事処 梅こころ/奈良市月ヶ瀬尾山2681番地 梅の郷 月ヶ瀬温泉内 http://tsukigaseonsen.com/?page_id=23
温泉で旅の疲れを癒したら、「お食事処 梅こころ」でランチを。人気のメニューは、国産豚肉と地域の野菜を陶板焼きで味わえる数量限定の「梅の郷定食」と、名物の「高山ダムカレー」。近くを流れる名張川に造られた高山ダムをカレーで再現したもので、ほうれん草入りのルーは貯水池、ごはんはダム、そしてルーに浮かぶ温泉卵は湖面に映る月をイメージしている。見た目も楽しい高山ダムカレーに、きっとお腹も心も満たされるだろう。
日本のお茶文化を支える美しい茶畑の景観
梅の郷 月ヶ瀬温泉から車を少し走らせると、京都府の南山城村に入る。ここは京都府で唯一の「村」であり、約4分の3を山林が占めているが、その土壌条件と気候がお茶栽培に適していたことで、古くから宇治茶の主産地のひとつになってきた。そのため、道中のあちこちで美しい茶畑を見ることができる。日本の茶文化を支えてきた景色をバックに、旅の思い出の一枚を撮ってみてはいかがだろうか。
地元の新鮮な食材を堪能できる「小料理屋 与一」
山と川の幸を使った料理が味わえる。
●小料理屋 与一/京都府相楽郡笠置町笠置西通67-1
http://yoichi-kasagi.com
この日の夕食は、築70年の古民家を改築した落ち着いた雰囲気のなかで、地元の食材を使った料理が食べられる「小料理屋 与一」をおすすめしたい。
看板メニューは、近隣農家の野菜を使ったおばんざいとサラダ、季節のてんぷら、メインディッシュなどがセットになった「与一御膳」。メインディッシュは、地元でとれた鹿肉のステーキ、鳥肉専門店から仕入れた新鮮胸肉のレアチキンカツなどからお好みの品を選ぶことができる。そのほかにも一品料理やおでんなどもあるので、家族みんなで食事を楽しめる。
フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ
「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」は宇治の茶どころにあるため、同ホテル支配人は「日本全国でも珍しく、客室から“茶畑ビュー”を楽しめるお部屋もございます」と語る。タイミング良く雪が降れば、茶畑と雪の美しいコントラストも楽しめるそうだ。
自然豊かな地域だからこそ、宿泊客からは「澄んだ空気、鳥のさえずり、自然を身近に感じられる」といった声がよく聞かれるそうだ。またホテルに対しても「子どもと添い寝をしてもゆったり眠れた」「ホテルなのにマイホーム感がある」といった感想が寄せられている。
客室から望める「茶畑ビュー」。
食事や談笑に使えるパブリックスペース。
ホテルがある南山城村は三重・奈良・滋賀県に隣接しているので、車で30分も走ればそれぞれの観光スポットにアクセスできる。そのため、ホテルを拠点にさまざまな方面に出かけていく旅行者も多い。周辺の施設や道の駅でテイクアウトしてきたものをロビーで食べながら、旅行話に花を咲かせるのもおすすめだ。
またホテルには、食器などを洗えるコミュニティーカウンターやコインランドリーの設備もあるため、連泊やアクティビティで汚れてしまったものを滞在中にきれいにしておくこともできる。
南山城村では、11-12月には原木しいたけ狩り、5-6月には茶摘み体験、7-8月には昆虫採取イベントなど、一年を通して親子で楽しめるアクティビティが開催されている。フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろを拠点に、四季ごとに異なる旅行プランを計画してみてはいかがだろうか。
軽食やドリンクを販売する売店「マーケットプレイス」。
●住所:京都府相楽郡南山城村大字北大河原小字殿田105番地
Day3
お茶の上品な風味を味わえる「朝食ボックス」
南山城村のお茶と一緒に。
お茶どころならではの「朝食ボックス」。
南山城村の食文化をテーマに、お茶や旬の食材が使われているフェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろの朝食ボックスは、隣接する道の駅の「村風土食堂つちのうぶ」で丁寧につくられている。抹茶のポテトサラダトマト、おかずいなり、鹿ミンチ椎茸詰めなどの鮮やかな色彩と上品な味わい。この地域ならではの朝食を、ぜひご賞味いただきたい。
お茶を使った商品が人気の「道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村」
人気の「むらちゃプリン」と「むらちゃパウンド」。
●道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村/京都府相楽郡南山城村北大河原殿田102 https://michinoeki.kyoto.jp
ホテルが隣接する「道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村」には、南山城村の特産品をはじめ、村茶を使ったオリジナル商品や、とれたての野菜などが並ぶ。お茶どころだからこそ味わえる贅沢なドリンクやスイーツを目的に、この道の駅にやってくる旅行者も多いという。
そのなかでも特に人気なのは、添加物を使わずにトロっとした口当たりに仕上げた「むらちゃプリン」や、厳選した抹茶を使ってしっとり食感に仕上げた「むらちゃパウンド」。また、テレビ番組などでも取り上げられる「村抹茶ソフトクリーム」も外せない一品だ。
気分はすっかり忍者!忍びの里の「伊賀流忍者博物館」
©︎伊賀流忍者博物館
フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろから20分ほど車で走ると、三重県の伊賀市を訪れることができる。ここは世に知られる忍びの里。町のランドマーク・伊賀上野城がある上野公園には、謎に包まれた忍者の生態を知ることができる「伊賀流忍者博物館」がある。
同博物館には、一見ごく普通の農家に見える「からくり忍者屋敷」があり、忍者やくノ一(女性忍者)が “どんでん返し”や“隠し階段”といったカラクリを案内してくれる。また、伊賀忍者特殊軍団 阿修羅による「忍術実演ショー」も人気だ。おなじみの手裏剣や忍び刀などを使った迫力のアクションで、観る者を楽しませてくれる。
思いのままに、快適に、新しい旅のスタイルを
シンプルだからこそ、ドライブ旅行の可能性が無限に広がる「フェアフィールド・バイ・マリオット」。その拠点は、今後も順次拡大していく予定だ。全国津々浦々、四季折々。日本の知られざる魅力を渡り歩く拠点として、あなただけの新しい旅のスタイルを楽しんでみてはいかがだろうか。