近畿北部(京都・兵庫・滋賀)の人気お土産ランキング
文=白鳥紀久子

近畿北部(京都・兵庫・滋賀)のもらって嬉しいお土産ランキング15選

地元で愛され続ける銘菓&限定土産! 近畿北部(京都・兵庫・滋賀)エリアのおすすめは?

全国のJAF会員によるアンケートを基に、都道府県別に地元の人々が教えてくれた名物お土産をご紹介する「ご当地お土産ランキング」。第12回目は、近畿北部(京都、兵庫、滋賀)エリア。ご当地ならではの歴史あるお菓子やおやつ、軽食として食べられている焼小籠包などのご当地ファストフードも紹介します。まずは、各県のランキングの1~3位からどうぞ。

※2025年2月現在の情報です。内容は変更になる可能性があります。

近畿北部(京都、兵庫、滋賀)でおすすめのご当地お土産ベスト10

<京都>

<兵庫>

<滋賀>

<京都>でおすすめのご当地お土産

1位 京都土産の定番と言えば! 「 阿闍梨餅(あじゃりもち)」

満月「 阿闍梨餅」

阿闍梨餅本舗 満月「 阿闍梨餅」 1個 141円
阿闍梨餅本舗 満月ウェブサイト

初めて食べたとき、その独特な食感に驚くのが「阿闍梨餅」。丹波大納言の粒餡を秘伝の餅生地で包んで焼き上げた半生菓子で、もっちりしっとりの皮は薄く、隙間なくあんこで埋め尽くされているのです!

「阿闍梨餅」が生まれたのは大正11(1922)年。安政3(1856)年に創業した満月の看板商品です。阿闍梨とは、仏教用語で高僧の意味。「阿闍梨餅」の形は、比叡山での修行の際に高僧がかぶる笠を模していると言われています。

2位 京都を訪れたなら誰もが買ってしまう「生八ツ橋」

生八つ橋

昔から修学旅行の京都土産の定番といえば「生八ツ橋」です。米粉と砂糖が原材料でニッキで香り付けしたやわらかい餅菓子。ちなみに堅く焼き上げたおせんべいのようなものは「八ツ橋」と呼ばれています。「生八ツ橋」はあんこやチョコレートなどを中に包んだものもあり、京都のメーカー各社がいろいろな「生八ツ橋」を出していますよ。京都=生八ツ橋、というイメージがあるので、ご当地土産の鉄板と言えましょう。

3位 お濃茶(おこいちゃ)とホワイトチョコレートのハーモニー「茶の菓」

マールブランシュ「茶の菓」

マールブランシュ「茶の菓」 8枚入 1,296円
マールブランシュウェブサイト

京都には抹茶を使ったこだわりスイーツがたくさんありますが、抜きん出て人気が高いのがマールブランシュの「茶の菓」です。茶葉の色・味・香りにこだわり、独自調合したお濃茶を使用して、口どけの良いラングドシャに焼き上げています。挟まれているミルク感たっぷりの特製ホワイトチョコレートと相性抜群。

マールブランシュは1982年に京都北山に創業した洋菓子店。北山本店では限定のしぼりたてモンブランなど、旬の素材を生かしたフレッシュなケーキが楽しめます。

京都府のご当地ファストフード 粉ものの元祖!? 「壹錢(いっせん)洋食」

壹錢洋食「壹錢洋食」

壹錢洋食「壹錢洋食」 1個 850円
壹錢洋食ウェブサイト

大正から昭和の初め頃、近畿地方の駄菓子屋で子供たちのおやつとして人気だったのが「いっせんようしょく」。出汁入りの水で溶いた小麦粉に刻んだねぎなどをのせて焼き上げ、ソースをかけて食べる、粉ものの元祖と言われています。

京都祇園に本店がある壹錢洋食では、現代風のいっせんようしょくが食べられます。京都らしくたっぷりの九条ネギ、卵、国産和牛を贅沢に使い、こんにゃくの味付け、出汁の味、ソースの味、さらには焼き方にもこだわっているんだとか。口元に付着しがちな青のりではなく、刻みのりを散らして食べやすくしているというのも粋ですね。

<兵庫>でおすすめのご当地お土産

1位 ほのかに甘く素朴な味わい「炭酸煎餅」

三津森本舗「炭酸煎餅(自動機焼き)」

三津森本舗「炭酸煎餅(自動機焼き)」 丸缶(30枚入り) 755円
三津森本舗ウェブサイト

有馬温泉は日本書紀や古事記などにも記された由緒ある温泉です。六甲の自然に囲まれた風情ある温泉街は「関西の奥座敷」と呼ばれ、観光名所としても有名ですよね。有馬温泉の名物土産が炭酸煎餅。明治時代に、有馬温泉に湧き出る炭酸泉をせんべい作りに使用したことが始まりとされています。

有馬温泉街には炭酸煎餅の店がたくさんありますが、なかでも歴史が古く元祖と言われているのが三津森本舗。自動機焼きと手焼きがあり、有馬温泉駅にほど近い三ツ森本店では自動機焼き、手焼き炭酸煎餅の両方を販売。手焼き炭酸煎餅は焼き立てがその場で味わえます。

2位 おしゃれな神戸土産の代表格「ゴーフル」

神戸風月堂「ゴーフル10S」

神戸風月堂「ゴーフル10S」 缶入8枚 1,080円、「プティーゴーフル10B」 紙箱27枚入 1,080円
神戸風月堂ウェブサイト

神戸風月堂は明治30(1897)年に創業した、神戸を代表する洋菓子ブランド。その看板商品が「ゴーフル」です。サクサクと香ばしい薄焼きの生地に、バニラ、ストロベリー風味、チョコレートのクリームをサンドしています。薄く焼き上げた生地のほろほろとした食感と、口に入れた瞬間に生地とクリームが溶け合う感触がなんとも絶妙。

手のひらサイズの「ゴーフル」のほか、お客様の声から生まれた小さいサイズの「プティ―ゴーフル」や紅茶・抹茶・コーヒーのクリームをサンドしたフレーバー違いのゴーフルも人気です。

3位 自然の恵みを生かした「塩味饅頭(しおみまんじゅう)」

元祖播磨屋「塩味饅頭」

元祖播磨屋「塩味饅頭」 10個入 933円
元祖播磨屋ウェブサイト

国内の塩の生産量の約2割を占める赤穂地方では、複数の和菓子店が塩で甘さを抑えた餡を餅粉由来の寒梅粉で包んだ饅頭を作っています。饅頭といっても蒸したり焼いたりするのではなく、押し型に落雁生地とこし餡を入れて型押しする、しっとりとした食感の饅頭です。濃い目のお茶やブラックコーヒーに合います。

元祖播磨屋が塩味饅頭を作ったのは嘉永6(1853)年。明治時代初期には、御用菓子として赤穂藩に献上され、赤穂地域の塩味饅頭の元祖と言われています。白と抹茶の2種類。日持ちは15日間と長めなのでお土産に最適です。

兵庫県のご当地ファストフード 神戸南京町の食べ歩きの定番「焼小籠包(やきしょうろんぽう)」

神戸南京町YUNYUN焼小籠包

神戸南京町YUNYUN「焼小籠包」 3個 400円
神戸南京町YUNYUNウェブサイト

YUNYUNは、日本三大中華街の1つ神戸南京町にあります。モチッとした生地をカリッと香ばしく焼いた皮の中から熱々の肉汁スープがジュワッと飛び出す「焼小籠包」が人気のお店。店頭はいつも長蛇の列ですが、お店の2階にイートインスペースがあるので、ゆっくり食べられますよ。

YUNYUNは、ケンミン食品のアンテナショップとして1950年に開業。お米で作った麺・ビーフンが看板商品としておなじみですね。

<滋賀>でおすすめのご当地お土産

1位 独自の食感が人気の「バームクーヘン」

クラブハリエ「バームクーヘン」

クラブハリエ「バームクーヘン」 1,836円
クラブハリエウェブサイト

クラブハリエは、創業153年を迎える滋賀県近江八幡市の老舗和菓子店たねやから生まれた洋菓子ブランド。職人の手で一層一層丁寧に焼き上げるこだわりのバームクーヘンで、ふんわりしっとりとした深い味わいが自慢です。

2015年には、たねやとクラブハリエの両方のお菓子が楽しめるフラッグシップ店ラ コリーナ近江八幡をオープン。屋根が芝生で覆われたメインショップを中心に、緑豊かな敷地にはギフトショップやフードコートなどが点在。まるでお菓子のテーマパークのような空間は、休日のお出かけ先としてぴったり。

2位 羽二重餅をふっくら艶やかなあんで包んだ「あも」

叶 匠壽庵「あも」

叶 匠壽庵「あも」 1,296円
叶 匠壽庵ウェブサイト

「あも」は1971年に誕生したあんこと羽二重餅の棹菓子(さおがし)です。羽二重餅を包む餡には丹波大納言小豆を使用し、粒がつぶれないように職人が手炊きして仕上げています。餅と小豆の絶妙なハーモニーと歯切れのよいもっちりとした食感にファンが多いお菓子です。

叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)は、1958年滋賀県大津市で創業。菓子作りの素材となる農作物を自ら育てるために農園と工場(寿長生の郷)を開き、「農工ひとつの菓子づくり」を目指しています。敷地内にはお茶室、食事処や菓子売場、ベーカリーも併設。観光名所として人気となっています。

3位 幕末の立役者にちなんだ銘菓「埋れ木(うもれぎ)」

いと重菓舗「埋れ木」

いと重菓舗「埋れ木」 6個入 972円
いと重菓舗ウェブサイト

いと重(じゅう)菓舗は滋賀県彦根に文化6(1809)年に創業。彦根と言えば幕末に活躍した大老・井伊直弼(いいなおすけ)公のゆかりの町です。いと重菓舗の看板商品「埋れ木」は、井伊直弼公が青年時代を過ごした埋木舎(うもれぎのや)にちなんで作られました。

手亡豆に水飴を加えて炊き上げた白餡を求肥で包み、最高級の和三盆糖に抹茶を加えてまぶして、香り高くコクのある甘みに仕上げています。ひと口サイズの小さな餅菓子ですが、こだわりがギュッと詰まった名作です。

滋賀県のご当地ファストフード たくあんなのにサラダ⁉ 「サラダパン」

つるやパン「サラダパン」

つるやパン「サラダパン」 1個 180円
つるやパンウェブサイト

滋賀県長浜市のつるやパンが1951年の創業以来、作り続けているのが「サラダパン」。刻みたくあんをマヨネーズで和えた斬新な具が特徴で、70年以上地元で愛され続けているのはもちろん、メディアで紹介されることも多く、今や人気は全国区。

当初はキャベツを使用していたものの日持ちの問題からたくあん漬けに変更。「たくあんも野菜だからサラダだ」と大らかな発想でネーミングはそのまま「サラダパン」に。滋賀県内のスーパーマーケットや道の駅で販売しています。

注目の銘菓

京都の注目のお菓子 お茶にこだわりを持ったパティシエ力作の「京オペラ抹茶九重」

福寿園「京オペラ抹茶九重」

福寿園「京オペラ抹茶九重」 3,240円
福寿園ウェブサイト

寛政2(1790)年創業の京都の老舗茶舗・福寿園。サントリーと共同開発したペットボトルの本格緑茶「伊右衛門」でもおなじみですよね。

お茶を知り尽くした専属パティシエが作るのが「京オペラ抹茶九重」。代表的フランス菓子オペラにインスピレーションを得て、アーモンド生地と抹茶クリーム、チョコレートに石臼挽き抹茶を九層に重ね、京都ならではの華やかな味わいに仕上げました。

兵庫の注目のお菓子 スペイン由来&神戸で人気のおしゃれスイーツ「バスクチーズケーキ」

オリエンタルホテル神戸「バスクチーズケーキ」

オリエンタルホテル神戸「バスクチーズケーキ」 直径12㎝ 3,200円
オリエンタルホテル神戸ウェブサイト

オリエンタルホテル神戸は、神戸港開港より間もない1870(明治3)年に誕生した旧オリエンタルホテルの系譜を受け継ぎ2010年に開業したホテルです。こちらのお土産として人気なのが「バスクチーズケーキ」。2018年ごろより、日本のバスクチーズケーキの先駆けとしてホテル内のレストランのデザートメニューとして登場して話題を集め、今はホテル土産の定番に。

外側にしっかり焼き色がつくまでじっくり焼き上げたベイクドチーズケーキで、外側のほろ苦さととろけるような濃厚な味わいが最高! 販売はホテルの17階レストラン。ネットで購入することも可能です。

滋賀の注目のお菓子 滋賀の酒蔵巡りができる「湖のくに生チーズケーキ」

工房しゅしゅ「湖のくに生チーズケーキ」

工房しゅしゅ「湖のくに生チーズケーキ(スタンダード)」 お猪口(ちょこ)入り 6蔵セット 3,960円
工房しゅしゅウェブサイト

滋賀県は山々から琵琶湖に流れ込む清らかな伏流水と、米作りが盛んな豊かな土地に恵まれ、おいしい地酒を造る酒蔵がいくつもあります。そんな個性豊かな滋賀の6つの酒蔵の清酒と酒粕を使った生チーズケーキ(アルコール0.8%含む)が話題です。

酒粕は日ごとに熟成が進み、その香りと味わいを変化させていきます。6酒蔵の酒粕の違いはもとより、熟成によって変わる香りと味の変化も楽しめます。それぞれの銘柄がデザインされたおちょこも素敵なので、お土産にすると喜ばれそう。

  • 飲酒運転および20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒される方はハンドルキーパーの確保や、運転代行を利用してください。

京都、兵庫、滋賀のご当地お土産をご紹介しました。おなじみのものもあれば、初めて知るお菓子も。地域の名産品や観光地が関係して誕生したものも多く、実際にその地に足を運びたくなるものばかりでしたね!

ご当地お土産ランキング全国マップ

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