今週のクルマお悩み相談

窓の曇りを取る効果的な方法は?

クルマにまつわるお悩みを解決!

2022.06.13

写真=乾 晋也

2022.06.13

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Q.雨天時、車のフロントガラスが曇って困っています。曇りを取るデフロスターを使っても完全に取れないことがあるのですが、どうすればいいですか?

A. 雨天時に窓が曇る大きな原因は車内の湿度が高いため。除湿機能のあるエアコンを使うと、効果的に曇りを取ることができます。

窓が曇る原因には、車内と車外の温度差、車内の湿度の高さがあります。温度差による曇りは寒い冬に暖房を入れているときなどに発生しますが、梅雨時に発生する曇りの多くは湿度が原因です。雨天時は湿度が高いうえ、濡れた傘や靴などに付いた水分が車内の湿度を高くするからです。さらに同乗者が多いと呼気によって湿度が高まるので、家族や友人と車に乗っている場合などはとくに窓が曇りやすくなります。

フロントガラスの曇りを取るには「デフロスター」を使うのが基本(右写真)。スイッチを押すと暖かい空気が窓に吹き付けられ、窓の曇りを取ります。ただ、ご質問された方のように、デフロスターだけでは曇りが取り切れないことも。車内の湿度が高いと、下の写真のように空気の吹き出し口近くだけしか曇りが取れず、窓全体は曇ったままというケースも少なくありません。

デフロスターで曇りが取れない場合、エアコンを使用

デフロスターだけでは曇りが取れない場合、エアコンを使用します。エアコンには除湿機能があるため、車内の湿度を下げ、窓の曇りを取ってくれる効果があるからです。エアコンというと暑い夏に使用するものと思っている人が少なくありませんが、設定温度を上げれば、夏以外でも使えます。

マニュアルエアコンの場合、デフロスターのスイッチを入れたまま「A/C」と書かれたエアコンのスイッチをONにします。オートエアコンの場合は、基本的にオートにした状態でデフロスターを入れれば、エアコンが自動的に作動します。エアコンを入れると燃費は多少悪くなりますが、窓が曇りやすい雨天時などは、あらかじめエアコンを入れておいたほうが常に視界が良好に保たれるので安心です。

窓の汚れも曇る原因に。常に窓の内側をきれいにしておくことも重要

曇りやすい原因には「窓の汚れ」もあります。とくに車内でタバコを吸う人や子供が窓を触ることが多いような場合、タバコのヤニや手の皮脂で窓が汚れやすいので、日頃から窓の内側をきれいにしておくといいでしょう。きれいにしたあと、カー用品店などで扱っている曇り止めスプレーを使えば、より曇りにくくなります。

なお、暑い時期になってエアコンの設定温度を下げてデフロスターを使用すると、窓の外側が曇ることもあります。内側が曇っていると勘違いして、風量を最大にしたり、窓の内側を拭いたりしがちですが、これはエアコンの冷気で窓ガラスが冷やされることで生じるものです。窓の外の結露なので、ワイパーでひと拭きすれば大丈夫です。

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