今週のクルマお悩み相談

車の窓を閉めておけば、日焼けしない?

クルマにまつわるお悩みを解決!

2022.08.13
2022.08.13
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Q.うちの車の窓はUVカットガラスなので、窓さえ閉めていれば、車内で日焼けすることはないですよね?

A.UVカットガラスにも種類があり、紫外線のカット率が違います。長時間乗車するような場合、紫外線を防ぐ化粧品や長袖の服などで日焼け対策をすると安心です。

日差しが強くなる夏は、紫外線が気になる季節。とくに肌のシミなどを気にしている人にとって紫外線対策は重要で、車の窓が紫外線を遮ってくれるかは大きな関心事でしょう。年式の古い車などを除き、現在の車にはたいていUVカットガラスが採用されていますが、同じUVカットを謳(うた)うガラスでも紫外線カット率は違います。

UVカットガラスの種類によって、紫外線カット率が違う!

多くの車に採用されているUVカットガラスはたいてい紫外線カット率が90%ほどですが、最近の一部の車には、紫外線を約99%カットするというUVカットガラスも採用されています。2018年に行ったJAFユーザーテストでは、オープンカーやUVカット機能のないクリアガラスを含め、一般的なUVカットガラスと約99%紫外線をカットするという「スーパーUVカットガラス」で紫外線の強さを比較しました。下図が結果の一部です。

ガラスの種類別、ドライバーが受ける紫外線強度

フロントガラスについては、どちらも紫外線の数値は一桁以下となりました。フロントガラスには樹脂フィルムの膜を挟んだ合わせガラスの使用が義務化されており、その膜が紫外線を100%近くカットしているからです。一方、前席側面のガラスについては、一般的なUVカットガラスが275μW/c㎡(マイクロワット・パー・平方センチメートル)だったのに対し、スーパーUVカットガラスは0.8μW/c㎡となり、スーパーUVカットガラスの紫外線カット機能の高さを裏付ける結果となりました。

化粧品なども併用すれば紫外線対策は万全!

テスト結果について紫外線に詳しい専門家は、「通常のUVカットガラスでもかなり紫外線はカットできるのでそれほど日焼けを心配する必要はないものの、車の場合、ドライブなどで長時間紫外線を浴びるケースもあり、それが長期間蓄積するとシワやたるみなどの老化が促進される可能性があるので、よりUVカット機能の高いガラスを採用している車に乗ったり、紫外線を防ぐ化粧品での防御が大切です」との見解でした。

メーカーや車種によって採用されているガラスは違いますし、同じ車種でもグレードや乗車位置によっても違うことがあるので、取扱説明書を確認したり、メーカーに問い合わせるなどして紫外線カット率を確認して、それに合わせた対策をすることも重要です。

なお、紫外線や日差しの対策用に窓にスモークフィルムを貼る人もいますが、フロントガラスと運転席・助手席の側面ガラスは可視光線透過率が70%以上ないと違反になるので注意が必要です。また、吸盤で付けるサンシェードやカーテン、タオル等を運転席に付けたまま走行する人もいますが、いずれも違反行為になります。

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