首都高「羽田トンネル改造計画」で一部が「高架」に! 5車線になり渋滞緩和! ついに始動秒読みか⁉
老朽化に歯止めをかけ、渋滞緩和も可能にする案とは?首都高1号羽田線で大規模な更新修繕事業が行われる。東京都と首都高速道路株式会社は、羽田トンネルの大規模工事を行う間、羽田トンネルバイパス路の羽田可動橋を迂回路として活用すると発表した。
工事完了後は、高架線が上り線用、羽田トンネルが下り線用になり、上下線あわせて5車線に拡大される。更新・修繕で老朽化していた羽田トンネルの安全性が向上し、車線拡幅によって交通容量が増え、渋滞緩和が図られる。
開通から約60年経った羽田トンネルは更新が必須
羽田トンネルは、首都高初の海底トンネルだ。東京五輪にあわせて建設され、1964年の8月に開通してから約60年、都内の交通を支えている。
海底に設置されているため、経年劣化によって海水が侵入し、塩害が急速に進行している。2009年から2013年には損傷発見数158件だったが、2014年から2018年にかけて297件と約1.9倍に増えており、その進行度合いは明白だ。
そのため、日々の点検や補修では追い付かず、再構築が必要と判断された。首都高速道路株式会社は、首都高全体の老朽化対策として約3,000億円を投じる予定であり、羽田トンネルもその対象となっている。
羽田トンネルの大規模工事ではバイパス路を活用して渋滞を最小限にする
首都高1号羽田線は、首都高リニューアルプロジェクトとして大規模な更新修繕事業が行われる予定だ。2025年3月現在、具体的な工事の日程は未定。なお、東京都都市整備局は、2024年11月22・23日に行われた「首都高速1号線(羽田トンネル付近)の更新」に関する都市計画素案についての説明会で「今回のような事業の場合、一般的に半年から1年ほどで計画が決定されている」と回答している。
首都高1号羽田線は、1日あたり約9万台の交通量を抱える区間のため、老朽化対策工事期間中は混雑が予想される。そこで、首都高速道路株式会社は、現在運用停止中の羽田トンネルバイパス路の羽田可動橋を活用して、上り線を高架3車線に整備することとした。この羽田可動橋は1990年に船の通行にあわせて橋桁を回転可能な構造で開通したが、1998年以降は使用されていなかった。
工事完了後は高架線が上り線用、羽田トンネルが下り線用となる。そのため、現在4車線である羽田トンネルは、下り2車線と上り(高架)3車線あわせて5車線になる予定だ。この改修により渋滞緩和や交通の円滑化が期待されている。
なお、上り線が高架道路になると、危険物積載車も通行可能になる可能性がある。現在の羽田トンネルは、道路法上の「水底トンネル」にあたり、危険物積載車が通行できない。今回の整備によって危険物を積載する車両の移動ルートが増え、物流効率の向上も期待される。
この事業が完了すれば、交通容量の増加や安全性の向上が見込まれる。渋滞が緩和され、東京でのクルマ移動が快適になることが期待できる。東京都は、この計画ではおおむね100年程度の長期的な安全性の確保を目指していると回答した。
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