首都高速・都心環状線(三吉橋から万年橋区間)の一部を「蓋かけ」へ! 銀座に新たな憩いの空間が誕生
都心での生活を支える魅力的な都市空間へ、都心環状線の上部を有効活用首都高速・都心環状線の三吉橋から万年橋区間間の、現在の掘割構造の一部の道路を「蓋」で覆うことでトンネル化し、上部空間を活用して緑豊かな公園や散策路を設けるプロジェクトが立ち上がった。
プロジェクトの正式名称は「築地川アメニティ整備構想」。中央区、首都高速道路株式会社(首都高)、そして独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構が共同で行うもので、「中央区役所」付近から「采女橋」周辺までの築地川区間にあたる道路上部空間に蓋をして、地上部分を緑化し、新たな憩いの場を創出するアイデアである。
首都高に蓋? 「築地川アメニティ空間整備プロジェクト」とは
「築地川アメニティ空間整備プロジェクト」の構想
提供:中央区
この区間はかつて築地川が流れており、昔流れていた築地川の部分をそのまま高速道路に転用した部分である。
築地川区間は建設後60年以上にわたる使用で老朽化が目立ち、現行の安全基準への適合を目指した更新が必要となっていた。今回この修繕と合わせて都市再生事業を行うというもの。
具体的には、現在の半地下オープンの道路を「蓋」で覆うことでトンネル化し、上部空間を活用して緑豊かな公園や散策路を設ける計画だ。これにより、地域住民や訪問者にとって新たな憩いの場が提供され、銀座エリアの都市空間がさらに魅力的になることが期待できる。
首都高速の更新と連携したまちづくりが期待できるエリア
「築地川アメニティ空間整備プロジェクト」により、首都高速の更新と連携したまちづくりの可能性が考えられるエリアは以下3か所。
・中央区釈書周辺エリア:老朽化した庁舎の建替えが必要になっている。次代の公共施設の位置づけを検討している。
・築地1丁目地区エリア:老朽化した建物が複数棟存在し、新たなまちづくりの見直しを検討している。
・采女橋(うねめばし)周辺エリア:老朽化した建物が複数棟存在し、首都高速の急カーブの解消と合わせてまちづくりを検討する必要がある。
このエリアの高速道路をトンネル化する場合、一定区間ごとに非常口の設置が必要になるが、現時点で設置が難しいため、スポット的になる可能性が高い。
銀座エリアの新しいランドマークに
このプロジェクトが進む築地川区間は、銀座エリアにも隣接しているため、その影響は大きい。この整備構想が実現すれば、銀座周辺は緑に囲まれた新しい魅力的な都市空間を得ることとなり、エリア全体の魅力が一層高まることが予想される。
地域の利便性や快適さも向上し、これまで以上に多くの人々が訪れるスポットになりそうだ。