時速60kmから時速30kmへ! 生活道路の法定速度が引き下げられる見込み
2026年9月より施行予定政府は7月23日、道路交通法施行令の一部改正を閣議決定した。これによりセンターラインや中央分離帯がなく、道幅が5.5m未満の狭い道路では、法定速度が時速60kmから時速30kmへ引き下げられる見込みだ。 また、横断歩道の白線の間隔を、これまでの45〜50cmから90cmに拡大することが決定した。横断歩道の白線の劣化を遅らせ、維持費用を抑える目的がある。こちらは7月26日より施行されている。
2026年9月より5.5m未満の生活道路の法定速度が時速30kmへ
2026年9月施行予定の「道路交通法施行令の一部を改正する政令」により、生活道路の法定速度が時速60kmから時速30kmへ引き下げられる。対象となる生活道路は、センターラインや中央分離帯がなく、道幅が5.5m未満の狭い道路である。
現行ではどんなに狭い生活道路でも、速度制限の標識がなければ最高速度は法定速度の60kmと歩行者にとって危険な速度。そのため法改正の背景には、スピードを緩めずに生活道路へ進入するクルマが原因で交通事故が多発していることや、標識を設置する等の対策は財政上の負担が大きいこと等が挙げられる。
横断歩道の白線の間隔が90cmに拡大
警察庁は「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」の改正案をまとめ、横断歩道の白線の間隔をこれまでの45~50cmから90cmに拡大することを決定した。
白線の間隔を90cmに拡大すると路面に引く白線の数を減らすことができ、設置や維持管理の費用削減をねらう。また、クルマ車のわだちを避けて白線をひくことで、塗装の劣化を遅らせることもできるという。
交通対策「ゾーン30」「ゾーン30プラス」も実施中
法改正に先駆け、警察庁は「ゾーン30」「ゾーン30プラス」と名付けた交通対策を実施中だ。ゾーン30により、幹線道路等で囲まれた住居地域全体に交通規制や安全対策を実施する。ゾーン30の区画は自動車の法定速度が時速30kmに定められており、歩行者や自転車が安全に道を利用できる。ゾーン30の入り口にはシンボルマークや時速30kmの規制標識が設置されており、ドライバーにもわかりやすくなっている。
ゾーン30プラスは、ゾーン30に狭さくやスラローム等、車両の速度を抑制する構造を加えることで、より交通安全の向上を図るエリアだ。現在は東京都墨田区をはじめ、全国にゾーン30プラスエリアが設けられている。幹線道路から生活道路へ進入する際は、ゾーン30やゾーン30プラスエリアであるかどうかも確認しよう。
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