高速道路の路肩にある数字について知っておきたい4つのポイント

高速道路の路肩にある数字の標識に疑問を抱いたことはないだろうか。これは「キロポスト」と呼ばれる距離を示すためのもの。では、キロポストは何のために設置されているかご存じだろうか……。キロポストの表示内容や役割を知り、高速道路を利用する際に活用しよう。

目次

高速道路にある数字の標識は起点からの距離を示す

高速道路の路肩にある数字の標識「キロポスト」「距離標」と呼ばれ、ドライバーや利用者に距離を伝える役割がある。キロポストは、高速道路にある「起点」からの距離を示しており、高速道路を走行中に、どの程度れくらいの距離を走ったのか把握が難しい場合に活用できる。

例えば、北関東道の起点である高崎JCTを利用し、そこから下り(水戸方面)へ通行したときに示されているキロポストの数字が、北関東道を走行した距離だ。高速道路の起点には「0」が記載されているキロポストが立ててあるので一目瞭然だ。

ちなみにそのほかの起点では、東名高速は、東京の世田谷にある「東京IC」、中央道では、東京の「高井戸IC」、道央道では「大沼公園IC」、阪神高速は「阿波座JCT」などが設定されている。

キロポストには、主に以下のような種類がある。

・緑の背景に白い文字:起点から1km単位単位で離れた距離を表示
・白い背景に緑や紫の文字:起点から100m単位で離れた距離を表示
・地域の特色を表現した特別なデザイン:起点から200・300m(きりのよい長さ)離れた距離を表示

起点より342.6km離れていることを表す、100m間隔のキロポスト

起点より342.5km離れていることを表す100m間隔のキロポスト

キロポストの4つの活用方法

では、高速道路を走行中にキロポストを活用すべきなのは、どんなときだろうか? 主なケースとしては以下のとおり。

・高速道路上で起きた事故の通報をするとき
・落下物を発見した際に通報するとき
・自分が走行した距離を知りたいとき
・上り・下りのどちらを走行しているかを確認したいとき

高速道路で事故や落下物があった場合には、道路緊急ダイヤル(#9910)に通報することが推奨されている。そのときに、どこで発生したのかを伝えることになるが、キロポストがあれば起点からの距離がわかるため、具体的な場所を伝えられるのだ。その情報から警察や交通管理隊などが速やかに現場へ直行できる。

また、自車が走る車線が上りか下りかを知ることもできる。上り線では数字が減少し、下り線では増加するため、数字を見れば把握できるのだ。

キロポストは高速道路利用者に位置情報を知らせる重要な役割を担っている。事故や落下物を発見した際の通報、自車の走行距離や上下線の確認など、キロポストを活用することで安全運転に役立つだろう。高速道路を利用する際は、キロポストの表示に注目してみてほしい。

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