完全自動運転について世代別に意識調査を実施! 自動運転の車内に欲しい装備とは?
完全自動運転への期待と世代ごとのギャップを比較調査車のサブスク事業を展開する株式会社KINTO(以下KINTO)は、運転免許証を保有する20~70代の男女を対象に「完全自動運転」に関する世代別比較調査を実施。完全自動運転への期待度をはじめ、世代ごとに求めるものの調査結果を公表。果たして世代による違いはあったのだろうか……?
「完全自動運転に期待している」人は全世代で50%以上!
KINTOが2024年1月に行ったインターネットによる調査では、「あなたは完全自動運転の実現に期待しているか?」との問いに対して、すべての世代で50%を超える人が「期待している」という結果となった。40~60代の期待度がやや低いものの、20~30代と70代以上のシニア層は56%超で、完全自動運転の実現に対する期待度にはジェネレーションギャップはほぼないようだ。
また、「完全自動運転に期待している理由」については、各世代ともに「自身の移動が楽・便利になるから」という回答が最も多かった(20~30代=57.3%、40~60代=66.4%、シニア=83.2%)。以下、2位「高齢社会の移動支援につながるから」、3位「交通事故の削減・安全性の向上につながるから」、4位「渋滞の解消・緩和になるから」、5位「過疎地における公共交通機関の代替になるから」という結果に。
Q:あなたは「完全自動運転」の実現に期待していますか?
Q:あなたが「完全自動運転」の実現に期待している理由を教えてください(複数回答)
40代以上は「景色を見る」、20~30代は「飲食」で楽しみたい!?
さらに、「完全自動運転の実現でどのようにライフスタイルが変わると思うか?」という質問には、シニアでは「高齢化に伴う技量低下の一助」のほか「自由に移動できる」などの回答が目立つ。若い世代では「移動時間を自由に使える」という趣旨の回答が目立った。
「完全自動運転が実現したら、車内でどのように過ごしたいか?」については、40代以上は「車内から見える景色を楽しみたい」が1位(シニア=54.3%、40~60代=42.5%)だったが、20~30代では「飲食を行いたい」がトップで37.6%となった。
また、「完全自動運転が実現したら、車内に欲しい設備・装備は?」の回答では、「通信環境(Wi-Fi)」や「テレビ/モニター」、「パソコン」が圧倒的に多かった。運転せず自由になった時間で、インターネットを利用したサービスなどを楽しみたいという意図がうかがえる結果となった。
Q:全自動運転が実現したら、車内でどのように過ごしたいですか(複数回答)
Q:完全自動運転が実現したら、車内に欲しい設備・装備はどれですか(複数回答)
一方で「完全自動運転に期待しない」と回答した人たちは、「システムの誤作動やエラーが怖い」、「事故の際の責任の所在がわからない」、「交通安全の意識や知識が低下する」など、安全面での不安を挙げている。今回の調査では「完全自動運転に期待しない」という人も半数近くいるため、完全自動運転を多くの人が楽しむためには、安全性の確保が重要な課題と言えるだろう。
完全自動運転に期待する人は約半数。つまり残り半数は安全上の不安から「期待していない」という結果も。完全自動運転を実現するには、安全性の向上が課題だろう