自動車交通トピックス

ホンダとGMが共同開発、2026年から東京都内で自動運転タクシーサービスを提供!

自動運転モビリティが実現する新しい価値

2023.10.24

文=津島 孝

2023.10.24

文=津島 孝

1年点検を受けると、だれにでもチャンス

自動運転技術が、いよいよ生活に入り込む。ホンダがGMらと合弁会社を設立し、2026年初頭までに自動運転のタクシーサービスを開始すると発表。配車から支払いまで、一連の流れがスマホのアプリで完結するという。スマートで安全な自動運転タクシーで、移動の概念が変わる?

配車から目的地へ移動、決済までスマホで完結

本田技研工業(ホンダ)は10月19日、2026年から日本国内で自動運転タクシーサービスを提供するため、GMクルーズホールディングスLLC、ゼネラルモーターズ(GM)と合弁会社の設立に向けた基本合意書を締結したと発表した。

使用する車両は3社が共同開発した自動運転専用の「クルーズ・オリジン」で、指定場所まで迎えにくる配車から目的地への移動、支払いまで、すべてがスマートフォンのアプリで完結する。

移動時間を利用者に合わせた質の高い時間に!

クルーズ・オリジンは、フロントシートが後ろ向きの対面6人乗り。自動運転なので本来あるべき運転席やハンドルがなく、その分を客室に割り当てている。左右両側に低床スライドドアを装備し、乗り降りがしやすい。

ドライバーレスによってプライバシーが保たれ、ビジネスでは移動中の隙間時間に重要な打ち合わせを行うことが可能。プライベートでは自宅のリビングにいるときのように寛げ、友人同士なら好きな音楽と照明を楽しみながら目的地へ向かうことができる。単なる移動時間を利用者に合わせた質の高い時間に変え、自動運転モビリティだからこそ実現する新しい価値を提供するという。

ホンダとGMらが共同開発した「クルーズ・オリジン」

自動運転タクシーに使用される車両は、ホンダとGM、GMクルーズホールディングスLLCが共同開発した「クルーズ・オリジン」。

「クルーズ・オリジン」の室内イメージ画像

「クルーズ・オリジン」は対面シートの6人乗り。自動運転のため、運転席もハンドルもなくゆったりとした客室が確保されている。

2026年初頭に東京都心部でサービスを開始予定!

2026年初頭には東京都心部でサービスを開始する予定。当初は数十台からスタートし、500台規模での運用を見込む。その後は順次台数を増加させ、サービス提供エリアの拡大を目指す。

ホンダは自由な移動の喜びを提供する観点から、長く自動運転技術の研究開発に取り組んできた。パーソナルカーでは、世界初の自動運転レベル3に適合した「レジェンド」を発売。研究段階ではあるが、協調型AIを搭載したモビリティの実証実験も実施している。クルーズ・オリジンもその一環といえ、2018年から共同開発を進めていた。

新会社は2024年前半の設立に向け、ホンダが過半数を出資する予定。従来の概念とは異なる新サービスを提供していくため、今後は国、自治体、交通事業者を含め、あらゆるステークホルダーとの連携を深めていく。また、高度な自動運転技術を活用し、タクシーやバスの乗務員不足など、社会課題の解決にも貢献していきたい方針だ。

  • 動画は2022年9月29日発表のもの

「クルーズ・オリジン」の詳細はこちら!

この記事のキーワード
この記事をシェア

この記事はいかがでしたか?

関連する記事Related Articles