自動車の税金は欧米諸国の約1.9~29倍! 自動車税制に関する皆さんの声を募集!

JAFが自動車税制に関するアンケートを実施

JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)では、全国の18歳以上の自家用乗用車保有者を対象に、自動車税制について「2023年度自動車税制に関するアンケート」を実施(2023年5月20日・土~8月20日・日までインターネットにて調査)し、皆さんの意見を広く募集する。

目次

自動車に関する税金は複雑で負担が大きい

現在、日本では車の購入(取得)、保有、使用(走行)の各段階でさまざまな税金が課せられている。取得・保有段階の負担は、欧米諸国に比べ約1.9~29倍と極めて大きい。2019年10月の消費税率の引き上げに伴い、自動車取得税が廃止された。また、自動車税(軽自動車を除く)については、新車新規登録を受ける自家用乗用車が1,000円~4,500円軽減されたものの、新たに自動車税と軽自動車税に「環境性能割」の制度が付加されるなど、依然としてユーザーの負担は大きい。

こんなにたくさんの税金が車にはかかっている!(2023年5月現在)

段階 税 目 国/地方税 税の使途 現行の税率
取得
(購入)
自動車税
(環境性能割)
地方税 一般財源※1 3%
(環境性能に応じて課税)
消費税 国税・地方税 一般財源 10%
保有 自動車重量税 国税
道路整備の特定財源だったが、一般財源化された※2
4,100円/0.5t/年
車齢13年超の車両
5,700円/0.5t/年
車齢18年超の車両
6,300円/0.5t/年
自動車税
(種別割)
地方税 一般財源 【2019年10月以降に新車新規登録した場合】                    
排気量に応じ課税
25,000~110,000円/年
【既に保有等、上記以外の場合】
排気量に応じ課税
29,500~111,000円/年

使用
(走行)
ガソリン税(揮発油税+地方揮発油税※3) 国税 道路整備の特定財源だったが、一般財源化された 53.8円/L
軽油引取税 地方税 道路整備の特定財源だったが、一般財源化された 32.1円/L
石油ガス税 国税 道路整備の特定財源だったが、一般財源化された 17.5円/kg
(燃料)消費税 国税・地方税 一般財源 10%
  • ※1一般財源 : 税収の使途に限定がなく、国や地方公共団体の裁量で自由に使える財源
    ※2道路特定財源 : 道路整備等の支出に充てるとされていた財源(現在は廃止)
    ※3地方揮発油税 : 国税として徴収されるが全額が各地方に譲与される。以前は「地方道路税」という名称で課税されていたが2009年に道路特定財源の一般財源化に伴い現在の名称に改称された

皆さんの声はさまざまな要望活動に反映!

JAFが実施するアンケートの目的は、自動車に関する税金についてドライバーがどう感じているのかを調査し、皆さんの率直な意見を広く世間に知ってもらうこと。アンケート結果は、自動車税制改正に関する要望書に反映し、全国で展開する要望活動に繋げるという。なお、アンケートに回答いただいた方から抽選で100名に、クオ・カード1,000円分を進呈する。

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