令和5年1月から車検証が電子化! 車検証発行の時間短縮に
アプリでの情報確認や手数料支払いのキャッシュレス化も令和5年1月以降、自動車検査証(以下、車検証)が電子化される。電子化の目的は、車検手続きの代行業者やユーザーの利便性を向上することで、従来の紙の車検証から大きさや様式が変わるとともに、車検証の情報を電子的に読み取る「車検証閲覧サービス」などがスタートする(軽自動車は令和6年1月1日から)。
車検証はA4からコンパクトなA6相当のサイズに
まず、大きく変わるのが車検証のサイズと様式。下のように、これまでA4サイズの紙だったのが、電子車検証はA6サイズ相当の厚紙になる。縦は210mmから105mmと、これまでの半分。横は297mmから177.8mmと、半分近いコンパクトなサイズになる。
これまでの車検証(右上)と新しい電子車検証(左下)のサイズ(出典:国土交通省)
車検証のICタグに有効期間や所有者情報を記録
サイズが小さくなるぶん、車検証には自動車登録番号または車両番号、車名など車両の基礎的情報のみ記載され、有効期間や使用者住所、所有者情報の記載がなくなる。これらの情報は車検証の裏面に電子部品(ICチップ)を内蔵したICタグに記録される。
電子車検証の見本。Aに車両の基礎的情報が記載され、その他の情報はBの裏面に付くICタグに記録される。Cの二次元コードからは「車検証の有効期間」以外、従来と同じバージョン情報などが確認できる。(出典:国土交通省)
ICタグに記録される情報は、令和5年1月から汎用のICカードリーダーが接続されたPCや読み取り機能付きのスマートフォンで確認することができる。確認するだけでなく、PDF等で出力できる「車検証閲覧アプリ」を開設している(記事下の「電子車検証特設サイト」参照)。
車検証閲覧アプリは車検代行業者だけでなく個人ユーザーもインストールすることができ、車検証の有効期限が近づいていることをユーザーにプッシュ通知で知らせる機能も備わる予定だ。また、自賠責保険証の情報も記録することが可能になるため、これまで別々の紙で管理していた情報がコンパクトな電子車検証のみで管理できるようになるという。
車検の時間短縮につながるものの、手数料はアップ
車検証の電子化により業務が軽減されるのが車検を行う整備事業者。継続検査や変更記録手続きなどICタグの記録情報の書き換えのみの場合、運輸支局等から委託を受けた業者は運輸支局等へ出頭する必要がなくなるからだ。そのぶん車検を受けてから車検証の発行にかかる時間も短縮されるので、ユーザーにとってもメリットが大きい。
また、令和5年1月からの車検証電子化に合わせて、手数料等もキャッシュレス化される。これまで現金のみだった検査手数料や自動車重量税の支払いが、クレジットカードで納付できるようになる(軽自動車は準備が整いしだい開始)。
以上のように今回の電子化にはメリットが多いものの、自動車の検査・登録手続にかかる手数料が引き上げられるのは残念なところ。検査・手続きによって、50円から500円引き上げられる。
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