フォーミュラEが日本にやってくる! 東京で開催!
都内で市街地レース。決勝は3月30日(土)世界最高峰の「電動」フォーミュラカーで争われる「FIAフォーミュラE世界選手権」。2024年3月30日に東京都江東区にある東京ビッグサイトを中心としたエリアで開催される。しかも公道を封鎖した市街地レース。内外関係者の熱い視線が集まっている。
フォーミュラEって何?
EVが故に「静かに速い」が特徴だ(写真=日産)
FIAフォーミュラE世界選手権は、世界初の電気自動車(EV)のフォーミュラカーによる国際レースとして2014-15年シリーズからスタートした。開催当初は年10戦程度だったが、今シーズンは年16戦のシリーズとなっている。
市街地のコースをメインに開催されることも特徴の一つ(写真=日産)
通常のレースは、山間部等にあるサーキットで行われることが一般的だ。しかし、フォーミュラEは排気ガスも爆音も出さないので、都市やリゾート地の市街地をメインに行われることが特徴だ。なお、F1のようなGrand Prix(グランプリ)ではなく、e(E)-Prix(イープリ)と呼ばれている。
開催初年度から数えて第3世代となるマシンは、空力に優れたデザインで、最小重量はドライバー込みで840㎏とされている。前後にモーターが配置され、最高出力は350kW、最高速度は時速300kmを超える。
よりパワフル、軽量に進化してきたフォーミュラEマシン(写真=日産)
レースの流れだが、決勝レース前日にシェイクダウンセッションが行われる。出力が制限されたマシンで、コースレイアウトなどを確認する。練習走行の時間は基本的に2回、それぞれ30分間ずつ行われる。
そして予選である。各11人のドライバーからなる2グループに分かれて、10分間のセッションでラップタイムを競う。各グループから上位4人が次のステージに進み、8人のドライバーが2台ずつ直接対決。この準々決勝を勝ち上がった4人のドライバーのなかでさらに勝ち抜きを行っていき、最後まで勝ち残ったドライバーがポールポジションを獲得する。2位になったドライバーは2番手に並び、以下同様に勝ち抜いた順およびラップタイム順で3番手から8番手と並ぶ。
決勝レースは、信号が青になった瞬間にスタートするスタンディング方式が採用されている。決められた周回数で行われるが、フルコースイエローやセーフティカーの中断で周回数が追加されることもある。
日本のどこで開催される? 見どころはレースだけ?
そんなフォーミュラEが、いよいよ日本でも開催される。場所は東京の湾岸エリア、江東区有明地区を中心に行われる。一般道を封鎖するストリートサーキットは、東京ビッグサイト東展示棟周辺の全長2.582kmの国際レーシングコース。
高速コーナーと、テクニカルなコーナーを3本のストレートでつないだレイアウトになっている。この日本初のストリートサーキットでのレースで、22台のマシンによる熱いバトルが繰り広げられる。
有明地区の、東京ビッグサイト東展示棟とその周辺エリアのストリートサーキットで、熱いバトルが繰り広げられる
だが、見どころはこれだけではない。ライブステージがあり、アーティストがパフォーマンスをするなか、Eスポーツ体験コーナーではリアルなレースさながらのバトルを楽しめる。フードコートやキッズエリアも充実しているのでファミリーで観戦を楽しめる。また、自動車メーカーやスポンサーもブースを出展する予定だ。
JAFブースの出展内容とは?
JAFのブースでは、スロットカーによるレース(写真中)や子ども安全免許証の発行、ノベルティ(写真右)がもらえる抽選会などいろいろなコンテンツが楽しめる(写真はすべてイメージ)
四輪モータースポーツの国内統括団体でもあるJAFは、これまでも各種モータースポーツイベントにブースを出展してきた。今回、フォーミュラEが日本初上陸となるのにあわせて、JAFも会場(ファンビレッジ)にブースを出展する。
ブースでのコンテンツとして、スロットカーによるレースや子ども安全免許証の発行、ドライバーのサイン入りヘルメットの展示やPR動画の放映など内容は盛りだくさん。また、ノベルティがもらえる(個数限定)抽選会もあるので、来場の際はJAFブースにもぜひ立ち寄ってほしい。
レースでの注目のチームは?
さて、今レースでの注目といえば、やはり日系メーカーとして参戦している日産だろう。2017年にフォーミュラEへの参戦を発表、2018-19年シーズン以来シリーズを戦い続けている日産は、日本国内の市販車でもEVの技術や販売台数で先行している。
今シーズンの日産は、オリバー・ローランドとサッシャ・フェネストラズの両ドライバーを擁し、メキシコシティでの開幕戦をそれぞれ11位と12位でフィニッシュ。惜しくもポイント圏外でレースを終えた。
フォーミュラE第3戦で3位となったオリバー・ローランド(写真=日産)
続くサウジアラビアで開催された第2戦は、ローランドが13位、フェネストラズがリタイヤという悔しい結果に。だが同国開催の第3戦では、ローランドが3位表彰台、フェネストラズが6位入賞となり、嬉しいチームポイントを獲得した。
第4戦のブラジル・サンパウロを経て、東京は第5戦となる。日産初のホームレースでの挑戦に注目が集まっている。
フォーミュラEの開催概要は?
名称:フォーミュラE(ABB FIA Formula E 世界選手権)2024 Tokyo E-Prix
会場:東京ビッグサイト周辺
注意事項:16歳未満の場合は、18歳以上の大人の同伴が必要。他モータースポーツ観戦特有の条項あり
料金:6,000円~84,500円(年齢、席種、特典等によって異なる)
なお、現時点でチケットの一般販売は終了しており、当日券の有無等の情報が入り次第続報としてお伝えする予定だ。
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