全日本F3選手権の流れを汲む若手の登竜門! スーパーフォーミュラ・ライツ2025年の総括と2026年の展望
次世代スター候補が続々と参戦! 2025年の結果と2026年注目ドライバーを徹底解説2025年のスーパーフォーミュラ・ライツは、野村勇斗選手が18戦中12勝という圧倒的な強さでチャンピオンを獲得。2026年は梅垣清選手や鈴木斗輝哉選手、オスカー・ブルツ選手など注目の若手が続々参戦し、さらにハイレベルなシーズンになることが予想されている。ここでは2025年の総括と、2026年の展望を詳しく解説しよう。
チャンピオンは第7戦以降圧倒的な強さを見せた野村選手!
最終ラウンドのモビリティリゾートもてぎでも野村勇斗選手が圧倒的な強さを見せ3連勝。嬉しさがあふれ出たシャンパンファイトとなった
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の2025年最終大会が11月29日・30日に秋の紅葉が深まるモビリティリゾートもてぎ行われ、すべてのシリーズタイトルが確定した。
ドライバーズ部門では、第7戦での初優勝以降、他を寄せ付けない速さと強さをみせている野村勇斗選手が、9月に富士スピードウェイで行われた第15戦で早くもチャンピオンを決めており、今大会ではチームタイトルをかけた争いと、シーズンを締めくくる大会で一矢報いる走りを見せようとライバルたちとの戦いとなっていた。
最終ラウンドでも野村選手が3連勝しチームチャンピオンも獲得
2025年のドライバーズチャンピオン野村勇斗選手と、チームチャンピオンB-MAX RACING TEAMの皆さん。HRCの佐藤琢磨エグゼクティブ・アドバイザー(写真右端)も勝利を祝福
晴天ではあるものの気温10℃前後のやや厳しいコンディションで始まった公式予選では、野村選手が連続でポールポジションを獲得。特に予選2回目ではライバルを大きく引き離す速さを見せた。続く第16戦の決勝と、日曜日に行われた第17戦・第18戦ともに完璧なレース運びを見せた野村選手が、3連勝を記録。この活躍により、第17戦終了時点でB-MAX RACING TEAMのチームチャンピオンも決まった。
前回大会でチャンピオンを決定していた野村選手だが、この最終大会ではさらに己を突き詰めて、ベストを更新しようとする姿が見られた。「第16戦ではうまくスタートを決められましたが、第17戦では1周目で仕掛けられることもありました。最後の第18戦ではスタートも完璧でしたし、レースペースも改善することができて、しっかりと3連勝で終わらせることができました」と野村選手。年々レベルが上がっているスーパーフォーミュラ・ライツで参戦1年目にしてチャンピオンを獲得したということで、彼の今後の活躍に注目が集まっている。
F3選手権からの流れを汲むスーパーフォーミュラへの登竜門
スーパーフォーミュラ・ライツは、かつての全日本F3選手権の流れを汲む、ステップアップを目指す若手ドライバーの登竜門的なカテゴリー。一方で40歳以上のベテランや女性ドライバーを対象としたクラスも設定されている
もともと『全日本F3選手権』という位置付けで盛り上がっていたミドルフォーミュラのシリーズだが、F3というカテゴリーが再編されてF1傘下の直属シリーズになったことで、2020年からスーパーフォーミュラ・ライツと名称が変更され、車両もダラーラ320に一新された。さらに2024年からエンジンもトヨタGRヤリスの「G16E-GTS」エンジンをベースとしたトムス製「TGE33」に統一され、ますます僅差の戦いが繰り広げられている。
参戦しているドライバーも、トップカテゴリーを目指す若手たちがメインではあるが、40歳以上のジェントルマンドライバーと女性ドライバーを対象とした「マスタークラス」も盛り上がっている。
ここ数年、スーパーフォーミュラ・ライツでチャンピオンを獲得したドライバーが翌年のスーパーフォーミュラにステップアップしており、次世代のトップドライバー候補の成長を見られるカテゴリーとして、国内モータースポーツ界でも一目置かれている。
中盤以降の野村選手は8連勝を含む18戦中12勝で圧勝!
2025年シーズン序盤は佐野雄城選手が開幕4連勝を飾りスタートダッシュを見せたが、第7戦以降は野村選手が怒涛の8連勝を含む圧倒的な強さを見せ最終ラウンド前にチャンピオンを確定。その野村選手は今年スーパーフォーミュラにステップアップする予定
2025年シーズンは佐野雄城選手が開幕4連勝を果たし、チャンピオン候補に名乗りを上げたが、シーズン中盤に入って周囲を寄せ付けない快進撃を見せたのが、昨年のFIA-F4チャンピオンである野村勇斗選手。序盤戦は思うように歯車が噛み合わず苦戦していたところもあったが、課題としていた予選一発の速さとスタートダッシュを見事に決めた第7戦岡山で初優勝。そこから破竹の8連勝を果たすなど勢いが止まらず、9月の富士スピードウェイで行われた第15戦で優勝し、最終ラウンドを待たずに早々とチャンピオン決定となった。
「本当に嬉しいですし、ちょっとビックリしています」と、レースが終わった直後は実感が湧いていない様子だったが、第16~18戦が行われた最終大会のもてぎでも気を抜くことなく、3戦すべてで優勝。年間18戦のうち12勝を飾る活躍を見せた。
2026年は3月に開幕、このタイミングがどう影響するか…?
2026年のスーパーフォーミュラ・ライツは3月末に富士スピードウェイで開幕。9月にモビリティリゾートもてぎで閉幕という全6大会18戦が予定されている。例年とは開催時期が異なるため、これが各チームの勢力図の変化にもつながってくるかもしれない。ドライバーズラインナップに関しては未発表のところが多いが、今季のチャンピオンである野村選手は、スーパーフォーミュラにステップアップすることが決まっている。したがって、2026年も新王者の座をかけた争いが展開されることになる。
2026年は梅垣選手をはじめ、有力な若手が続々と参戦!
開幕4連勝の好スタートを切ったTOM'Sの佐野雄城選手だったが、その後、なかなか勝利に恵まれず最終ランキングは野村選手に49ポイント及ばず2位。2026年はチャンピオン候補の筆頭として優勝を狙う
2026年は注目選手の参戦も多く、激しいチャンピオン争いが予想される。まずは2025年2位に終わったTOM'Sの佐野雄城選手。開幕4連勝後はなかなか優勝できず年間2位に終わったが、2026年は虎視眈々とチャンピオンの座を狙っている。
TOYOTA GAZOO Racingは2025年12月に2026年の参戦体制などを発表し、その中で育成ドライバーであるTGR-DCの来季活動内容を明らかにした。その中には、2025年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップでチャンピオンとなった梅垣清選手、FIA-F4でチャンピオンを獲得した鈴木斗輝哉選手がステップアップすることが明らかにされている。
さらに、元F1ドライバーで、FIA世界耐久選手権(WEC)のトヨタチームでエースとして活躍した経験もあるアレクサンダー・ブルツの息子、オスカー・ブルツ選手もスーパーフォーミュラ・ライツに参戦する。兄のチャーリー・ブルツ選手(スーパーフォーミュラに参戦)とともに2026年は日本のシリーズに専念し、さまざまなことを学んでいくという。2026年もさらにレベルの高いシーズンになることは間違いないだろう。
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