文=大串 信/写真=JRP

2023年のスーパーフォーミュラはココに注目!

追い抜き増加! 楽しみ方は無限大!

2023年で50周年を迎える国内トップフォーミュラは、今シーズン新たな時代に向けて進化。2022年までよりも接近戦ができるよう空力を見直す一方、カーボンニュートラル時代に向けてボディの一部に天然素材を用いたり、タイヤに再生可能原料を用いたりするなど、新しい取り組みが盛り込まれた新型車両SF23が投入される。

SF23の開発用テストマシン

SF23の開発用テストマシン

SF23の開発用テストマシン

SF23の開発用テストマシン

2022年まで4シーズンにわたって使われたSF19についてはチームごとに蓄積したセッティングデータによって戦力差が固まりつつあった。しかしSF23が投入され車両特性がリセットされれば、全チーム・全ドライバーがまた同じスタートラインからセッティング競争を始めることになるため、闘いはさらに激しくなると思われる。

ニューマシン投入を受けて、選手たちが繰り広げるレースも昨年とは異なる展開になるだろう。特に、昨年シリーズを2連覇したベテラン野尻智紀に挑戦する伸び盛りの若手や5 人のルーキーがどんな闘いをするかが楽しみだ。

2023シーズンの注目選手

リアム・ローソン選手

ニュージーランド出身、2023年2月で21歳になった注目ルーキー。昨年レッドブルジュニアでFIA-F2に出場しランキング3 位。今年はチャンピオンチームのTEAM MUGENで闘い、ピエール・ガスリーと同じ道筋でのF1昇格を狙っている。

宮田莉朋選手

スーパーフォーミュラにフル参戦して 3年目、2023年8月で24歳を迎える若手。昨年までは 3位が最上位だったが、持ち前の速さに加え、レースごとに安定感も増しており、今年は初優勝からチャンピオン争いにまで期待が高まる。

マシンの進化で接近戦が増える!

SF23については、2022年から約1年かけてトヨタ陣営、ホンダ陣営が共同で開発熟成作業を進めてきた。開発の主テーマは、前後のウイング形状など空力面を改善し、順位を争う2車がコーナーで接近してもお互いの操縦安定性を損なわないこと。

その結果、テールトゥノーズでコーナーを走り抜けることができ、接近した状態でコーナーを立ち上がり、そのままスリップストリームやオーバーテイクシステムで追い抜きに持ち込む場面が増えるはずだ。

自分のスタイルでレースを追えるアプリ「SFgo」

スーパーフォーミュラ観戦用アプリ「SFgo」

スーパーフォーミュラ観戦用アプリ「SFgo」の使用イメージ画像

今シーズンから本格的に提供されるスマートフォンアプリ「SFgo」は、画期的観戦ツールだ。レースのライブ中継はもちろん、アプリでリアルタイムデータを受信し、各選手の車載映像や、車速、アクセル、ブレーキ、ステアリングの状態、燃料やオーバーテイクシステムの残量、4輪のタイヤ温度などを手元で見比べられるので、観客席からの眺望や公式映像では確認できない場面でも、どこで何が起きているかわかる。

そのため“推しドライバー”を終始追いかけるという観戦方法も可能に。従来と異なるレースの見方や楽しみ方ができるようになりそうだ。

スーパーGT第2戦にJAFがブースを出展!

スーパーGT第2戦にJAFがブースを出展

2023年5月3、4日に富士スピードウェイで開催されるスーパーGT第2戦にJAFがブースを出展する(写真はイメージ)。JAFのモータースポーツ振興の取り組みを紹介するほか、モータースポーツファンのみならず初めての方でも楽しめる企画やプレゼントを用意しているので、スーパーGT観戦の際はぜひ足を運んでほしい。

JAFモータースポーツサイト「モータースポーツを知る・楽しむ」

ウェブサイト「JAFモータースポーツ」では、モータースポーツのさまざまな楽しみ方をご紹介しています。

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