パンクした50ccバイク。出がけに気づいて右往左往
普段、買い物などに50ccバイクを利用している兵庫県の酒井さん。その日も、買い物に出かけようとしたところ、後輪がパンクしていることに気が付いた。家から一番近いオートバイ販売店でも押していけるような距離ではなく、どうしたものかと思案していると、ふと『JAF Mate』誌に「JAF会員ならクルマだけではなくバイクもロードサービスが受けられる」という内容が掲載されていたことを思い出し、JAFへ救援を要請した。
「パンクした50ccバイクをオートバイ販売店まで搬送してほしい」との救援要請を受けて、積載するための荷台がある多目的車で向かいました。
酒井様は、ご自宅前の作業がしやすい場所まで50ccバイクを出して待っていてくださいました。すでにオートバイ販売店に連絡をして、交換用のタイヤの手配もされていましたので、早速、搬送の準備に取りかかりました。多目的車の後部にある積載用のゲートを下ろして積み込み、荷台部分にバイクを移動して固定しました。5kmほど先のオートバイ販売店まで搬送し、無事に引き渡すことができました。
50ccバイクに限らず、たまにしかバイクに乗っていないと、タイヤの空気が抜けていることに気が付かなかったり、バッテリーが上がってしまい、いざ乗ろうとしたときにエンジンがかからない、ということもあります。こまめにオートバイ販売店やご自身で点検することが大切です。特に車検がないバイクは、うっかり点検を忘れてしまいがちですので注意しましょう。
JAF会員であれば、クルマだけでなくバイクのトラブルでもロードサービスが受けられますので、困ったときには救援を要請してください。(山内陽介隊員○兵庫支部)
JAF RESCUE TRIVIA
日本初! バイクけん引用の二輪アタッチメントを開発
JAFは、バイクけん引用の二輪アタッチメントを開発しました。今まで、バイクを搬送できる車両は多目的車と積載車に限られていましたが、レッカー車での搬送も可能となり、バイクを搬送できるロードサービスカーが約2.5倍に増えました。2022年1月より順次運用を開始しています。
バイクで受けられるJAFロードサービスの内容とは?
2005年4月より、原動機付自転車(原付)・三輪バイクを含む、バイクのロードサービスを開始し、2021年度には約8万件のロードサービスを実施しました。事故や燃料切れ、タイヤのパンク、バッテリー上がりのほか、解錠が困難な場合もありますがメットインスペース(※)などに鍵を閉じ込めてしまったときにも対応します。
- ※メットインスペースとは……シート下にある荷物入れのことです。ヘルメットや荷物を入れられる空間になっています。
特にタイヤがパンクした場合は、四輪車と違ってスペアタイヤや応急修理キットの搭載がないため、自力での解決が困難です。状況にもよりますが、JAFでは後輪のみ応急修理が可能です。修理ができない場合でもオートバイ販売店等へ搬送します。