天気急変で愛車に落雷⁉ まさに青天の霹靂(へきれき)
仕事を終えて帰宅しようとした際に、急な雷雨に見舞われた岐阜県の北原さん。雨を避けるために会社の駐車場に止めてあった愛車に急いで乗り込み、エンジンを始動しようとしたところ、強い光を感じた。雷が落ちたようで、身体は異常がなく無事だったが、愛車はエンジンがかかる気配もなく、そのまま動けない状態に……。
「車に雷が落ちたかもしれない」と、救援の要請を受けたときは雨が激しく降っていましたが、現場に到着したときには雨はやんでいました。北原様は、突然のことに驚いていた様子でしたが、身体への影響はなかったようで、本当になによりでした。
車の状態をひと通り点検したところ、バッテリーなどに異常は見当たらなかったものの、エンジンはかからない状態でした。「やはり雷が直撃したのでしょうか」というお話をしながら、レッカー車でけん引して北原様のご自宅まで車を運びました。
今回のような落雷による救援要請は珍しく、件数は少ないですが、近年はゲリラ豪雨など天気が急変することも多くなるにつれ「雷が落ちたようだ」という事例が以前よりも増えてきています。過去には、定格以上の大電流から電気回路を保護しているヒューズが何本か切れてしまって予備のヒューズでは対応しきれなかった、というケースに立ち会ったこともあります。
落雷による車への直接的な被害はなくても、走行中であれば冷静な判断が失われパニック状態になる危険性もあります。可能であれば、予定がある場合でも無理をせずに、少し時間をずらして雷雲が過ぎ去るのを待ってから走行するなど、安全を優先して行動してください。最近では、スマホなどで雷雲の状況を容易に知ることができますので、上手に活用しましょう。(矢野紳一隊員○岐阜支部)
JAF RESCUE TRIVIA
- 落雷のリスクを減らすためにできることは?
車に雷が落ちた場合、エンジンが始動しなくなるなどの影響を受けることや、電気の通過経路であるボディやタイヤに損傷を与えることも考えられます。今回は、落雷が直接の原因かは判明しませんが、落雷の影響がないとは言い切れません。
このように、大切な車が破損してしまうリスクを考えると、人体に影響がなかったとしても雷雲にはできるだけ近づかないことが重要になります。
最近では、雷雲の発生状況をリアルタイムで知ることができますので、最新の気象情報に注意して行動することでリスクを減らすことができます。また、雷から身を守るためには、鉄筋コンクリートの丈夫な建物に避難するのが有効な対策と言われています。なるべく早めに避難しましょう。
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